ゾーニングされていく日本
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「マスク着用、もう良くね…!?」と思って外して外に出かけるも、周りの目線が気になってすぐにつけちゃう国武りんです。
さて今回は「ゾーニングされていく日本」というテーマで、今日本ではどういうことが起こっているのか、主に若者に焦点を当ててお話していければなと思っておりますので、よろよろ。
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本題に入る前に、今回の話は下の記事を参考にさせていただいております。この記事はほんと勉強になるので、僕の記事は読まずにこちらの記事をお読みください。
◯日本の10代はいま:“もや” のかかった平坦な「高原地帯」を歩く若者たちへ
では本題です。
日本のGDP(国内総生産)が1990年当たりを機に横ばいになって以降、僕たちは明確な目標やゴールを見失ってしまいました。
高度経済成長期は今日よりも明日、明日よりも明後日という時期ですから、頑張れば頑張る分だけお金はもらえるし働けば働いた分だけ昇格できるというボーナスタイムでした。その頃の人たちはとにかく向上心があり、周りの人たちがどこを向いているのかあまり気に留めずにひたすら「成長」と額にタトゥーを彫ってえっさこいさしてました。
約30年間に続く「デフレ(最近はダメなインフレですが)」、重要な経済指標となる「最低賃金」「平均賃金」「一人当たりGDP」はOECD加盟国の平均以下、失業率は改善しているようにみえて中身は非正規雇用者の増加。日々頑張っていてもその努力が目に見えて結果に出ないので、誰もがどこに向かって走ればいいかわかりません。その不安から、周りの人がどこを向いているのか、何を考えているのか気になりだします。不安はお互い様なので、みんな歩幅を揃えてゴールはないがとりあえず歩こう、という時代が令和だと考えています。
犯罪率から見て、高度経済成長期あたりと今とでポイントとなるのは「不満と不安」です。
頑張ればその努力が結果に現れやすい時代に生まれるのは「不満」です。
「なんでこんなに頑張っているのにっ💢」
頑張っても何も変わらないだろうと考える時代に生まれるのは「不安」です。
「俺の人生どうなるんだろう…」
令和という時代に生まれているものは圧倒的に「不安」の方で、これを解消しようと多くの人たちは自分と似たような価値観を持っている人のみと関わろうとします。こうすることで、話はあうし目指すべきところが似ているので友人関係に対する不安が減ると考えられているからです。こうして、不安が生まれる時代は「関係の内閉化」が進む傾向にあります。
またさらに、SNSというものがこの内閉化を加速させます。
SNSは誰と繋がって誰と繋がらないかを自分で選択できるので、多くの人は自分と価値観が合いそうな人間はフォローし、合わなそうな人はフォローしなかったりブロックしたりしてスマホの画面に出てこないようにしています。また、SNSのアルゴリズムがそれがあなたに最適化するよう作動するので、その結果運営側からおすすめされる人・コンテンツさえもあなたが過去に見てきたものに似たようなコンテンツだったり、あなたと似たようなツイート・いいねをしている人だったりします。SNSが関係の内閉化を一気に加速させるわけですな。
人間関係の流動化がインターネットの普及に伴い起こったわけですが、それ以前の時代は嫌いな人・価値観が合わない人とも付き合わざるを得ませんでした。同じ地域に住んでいるから、同じ学校の同じクラスだから、同じ会社の近くの部署にいるから、みたいな理由で。こういった強制的な関係は視野を広くさせ多様な価値観に触れるいい機会となるのですが、ノイズが一切ない、同じ価値観で作られたコミュニティではその価値観にしか触れられない、そこのコミュニティにあるものしか知らないという状況になるわけで、これが今あちこちで起きている。つまり、令和で特にSNSを頻繁に使う若者の間で「ゾーニング」が進んでいるわけです。
ゾーニングとはなんでしょう。天下のwiki様から引用させていただくと…
「ゾーニング は、基礎自治体の領域内に線引きし、土地利用について一定の許可や禁止で条件づけながら、住宅地域、工業地域など、いくつかの区域 に分割していく過程である。」
コロナがやってきてこの言葉がさらによく使われるようになりましたが、そういった医療現場では…
「ある空間を用途に応じて分けること」
といった感じで使われます。
このゾーニング、つまり若者という領域のなかで価値観によってあちこちに区分けされる現象が、今急速に起こっているというのが今回の記事の言いたいことです。
ゾーニングが進むと例えば母子家庭で生まれ常にギリギリな生活を送っている18歳と、裕福な家庭に生まれ大学に入学した18歳が交わらなくなっていきます。24時間ずっとSNSで友達と繋がっている20歳と、UNISEFに寄付して日本を良くしたいと活動する20歳が交わることもなくなります。世界は今自分が触れている・知っているもののみで構成されているというクソミソに間違った思い込みが強固なものになり、結果既得権にしがみつくクソジジイになってしまったりしそうですよね。
世の中にはもっと面白いことがあるということを知る権利があるし、世の中にはさまざまな職業があり毎日楽しく働いている人がいるということを知るべきだと思います。ノイズを取っ払って壁の中に引きこもるのではなく、自らノイズがあるところに飛び込んで視野を広げ価値観を多様にして面白いものをたくさん知ることがとても重要なんじゃないかなあと思いました!
最後まで読んでいただきありがとうございました、ではまた!!
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