忘れることとスキルアップの関係性
果たして「忘れる」ことは能力開発においてマイナスなのか?忘却とスキルアップの関係性を「知的戦闘能力の向上」と「生物学」の観点から考える。
こんにちは、国武凜(くにたけりん)と申します!
「LUXER MOON(ルクサームーン)」というピアスブランドのオーナーをしたり、大阪ミナミのホストクラブ「ATOM ROYAL」でホストをしています!
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この記事を読んで!
今日はココ最近の個人的テーマである「#脱能力主義」に関するお話です。
受験シーズン、塾の講師として数年受験生を見てきて思うのは、「忘れる」ということをネガティブに捉えている人が多いということです。
自分自身もその1人でした、一生懸命読んだ本の内容を一ヶ月後には1mmも覚えていない自分に腹が立ったりしたもんです。
この怒りの根底にあるのは記憶力と能力は比例関係にあるという固定観念。つまり、物覚えがいい人ほど優秀であるという考えです。
今回の「忘却と能力の関係性」について、知的戦闘能力を高めるという目的から今の時代と照らし合わせて考え語られたひとつの記事がありまして、それを是非読んで頂きたいなと思っております⤵︎ ︎
変化の激しい時代では、ひとつの知識の寿命というのはどんどん短くなる傾向にあります。なのでむしろ「忘れる」ということがプラスになるわけですね。
また、個人が発信する情報の価値も下がりつつある傾向にあると思います。理由は、似たような、かつわかりやすく発信している人は他に数万といるからです。その最たるものがドラッガーやシュンペーター、ポーターなどが生み出した所謂「古典」と呼ばれるもの。
なので古典に関しては覚える努力をした方がいいという考えもありますが、そもそも生きていりゃ「忘却」は付き物です。この前提に立てば、忘れることを前提に知的戦闘能力を高める方法を考えるべきではないでしょうか?
忘れることは、決して能力開発においてマイナスな影響を与える訳では無い。
ここまでは、先に紹介した神記事のまとめ的なものです。角度を変えます。
生物学的観点から考える「忘れる」
「動的平衡」という概念があります。
生命学者・福岡伸一さんが提唱したこの概念は、「動的平衡とは、部分的には活発に変化しながらも全体として恒常性が保たれている状態」と生成AIによって簡単に説明されています。
言葉では理解し難い概念なので、ぜひ以下の簡単な動画をご覧下さいませ!
僕は動的平衡という概念から、「偶然を受け入れる試み」を大切にしています。
1年前にAという本を読み終えた自分は、今ではすっかりそこから得た情報や感動を忘れてしまった。つまり、過去の自分は死んだ。
一方、つい昨日のことではあるが、Bという本を読み終えた今の自分がいる。1年前から変化した今だからこそ手を出す本があるはず。
人は変わるものであり、忘れたくないというのは変化を受容できないことと同義だと考えますが、変化せざるを得ないシステムに生まれた宿命として、変化を受け入れない、忘れることが能力開発においてマイナスな影響を及ぼすという思考は単純に幸福度を下げるように思えます。
動的平衡が示すように、今の自分は変化していないようで常に変化している。たまたま今の自分が全体として恒常性を保っているだけで、明日には、1年後には、すっかり変わってしまう。
ならば、偶然の成り立ちや変化を闇雲に否定せず、受容する。
忘れることに対するネガティブな考えは、こうしてすっかりポジティブな考えに変わりました。