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#32 【雪休み】大雪と私と手作りおやつ
タイヤ交換をやっと済ませた翌日。
やけに静かな朝。
恐る恐る窓の外を見ると、ふわっふわの新雪がこれでもかとこんもり積もっていた。
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まるで町中が大量の生クリームに包まれてしまったよう。
まぁ、そんなに甘いものじゃないんだけど。
ひとまず状況確認のため、外に。
家の前の道を除雪車が通ったようで、除雪された雪が壁となって立ちはだかり、家から出れない状態。
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その壁の高さは162cmある私のおへそより高く、跨ぐことすらできそうになかった。
家に居るのに、家から出られず遭難状態。
ひえぇ。
雪国出身の旦那さんは、
「わぁ〜降っちゃったね〜」
ぐらいの反応だったけど、私のDNAには雪への耐性は刻まれていない。
「わぁ....」
大した声も出ず、思わず立ち尽くした。
一瞬で銀世界に変わり果てた近所を見るだけで、謎の不安に襲われて、心臓がバクバクした。
どうしたらいいのか、何から手をつけたら良いのか、さっぱりわからないのだもの。
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なんとか、特攻隊長の旦那さん指導のもと、車を出せるように家の前の雪を掻いた。
ふぅ。ひとまずこれで遭難は免れた。
雪かきをしている間も、絶え間なく雪が降っていたので、頭の上に雪が積もっていた。
会社は2日間、大雪のため休業になった。
人生初の「雪休み」。
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さて、家に入ってあったかいコーヒーを淹れてゆっくりしよう。
あ、そうだ。
ミックスナッツのパウンドケーキを作ってみよう。
大学生の時に書き溜めていたレシピノートを取り出して、お目当てのレシピを見つけた。
材料を揃え、調理スタート。
案外簡単なので、1時間もかからず焼き上がった。
お部屋中が甘い優しい香りに包まれる。
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外の世界とは別世界の、温かいゆっくりした時間。
あぁー。幸せ。
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ふと思う。
大雪は、このひとときを引き立てるためのスパイスだったのだろうか。
(いや、スパイスにしては私には辛口すぎた。)
ドカ雪で始まった今年の冬。
おうちで過ごす時間が多くなるこの季節。
どんな時間を過ごせるだろうか。
1日1日無駄にならないように、楽しみたい。
またnoteに書き留めて記録に残そう。
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