尊い芸術
美しい映画を観るとき、「現実がこんなに美しいはずがない」と思う事がある。映画に限らず、創造物である全ての芸術は、リアルからかけ離れている事がある。
でも、必要なんだ、人には。夢を見る時間が。夢を見させてくれる何かが。一時でも、リアルを忘れさせてくれる何かが。
そして、夢を見て、美しい夢を見て、時に涙を流して、明日を生きる肥やしにする。
そう、芸術に触れる時間は、明日を生きる力をもらう時間だ。
時折、背中に走る衝撃は、忘れがたい記憶。芸術には、「生きてきて良かった」と思わせるほどの力がある。そう信じている。