社会科散策-論述(日本史01)旧石器
はじめに
本noteは社会科の論述問題(主に難関高校及び大学の入試問題)の解答と解説を思いつくままに綴ったたものである。
〔年代測定法〕
遺跡や遺物の年代時期を知る方法として,どのようなものがあるか。
〔解答〕①地層の上下で調べる方法,②樹木の年輪で調べる方法,③放射性炭素年代測定法で調べる方法がある。
(解説)
地層による方法は年代の前後は分かるが何年前かを知ることは難しい。現在,③の方法の改良が進んでいることや,また②や③の方法を組み合わせることで,かなり正確に測れるようになっている。これにより,弥生時代の始まりが紀元前9世紀頃とする説が有力に主張されている。
〔時代区分〕
旧石器時代と新石器時代との区分について述べよ。
旧石器時代と新石器時代(縄文時代)との境界線は明確ではない。おおよそ1万5千年から1万2千年前の幅で引かれているようだ。その区分は,主に打製石器のみの使用か磨製石器の使用かによって行なわれているが,土器の使用,捕食動物(大型から小動物へ)と狩猟道具の変化(弓矢の使用),定住性の度合いや家財道具の変化なども考慮されている。
✳️日本史の時代区分については,原始・古代・中世・近世・近代・現代とするのが一般的である。
尚,中世のはじまりは現在では白河院政(1086)からとされている。中世の終わりについては諸説あり,戦国時代の終わりに重ねて信長入京(1568)あるいは室町幕府の滅亡時(1573)とする説,また,信長の岐阜入城(1567)や安土城築城(1576)に求める説もある。