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「校則」について、教師時代からずっと思っていること

こんにちは!もしくはこんばんは!りくをです!

今日のテーマは「校則について」です。

教師時代から校則についてはずっとモヤモヤしてたんですよねー。

生徒たちを指導する立場である以上、モヤモヤしながら指導してました。

「ツーブロ駄目だぞー」とかよく言ってた。笑

今は教師を辞めた身なので、校則について思うことを言語化してみる。

校則について思っていること

結論から言うと、
今の校則は時代に合ってないもの多すぎでは?と思ってます。

整髪料禁止とかメイク禁止とかツーブロ禁止とか。笑

だって社会に出て整髪料つけたりメイクしたりするの常識だから。
相手に清潔感や敬意を示す意味でもマナーとして重要。
でもそれを多くの学校では禁止しているのが現状。

もちろん、最低限のルールは必要なのはわかる。

例えば「人を傷つけてはいけない」「日本の法律を守る」みたいな基本的なルールは、社会に出ても当たり前に必要なもの。

でも、「靴下の色は白のみ」「前髪は眉にかかっちゃダメ」「制服の上には指定のコートのみ」みたいなルールは、本当に必要なのかなー。

ぶっちゃけ、昔からあるから、みんな守ってるからって理由で続いてる校則がたくさんある気がしてます。

校則が他人の自由を侵害しているケースも、ちゃんと考えたらあるんじゃないか?

校則が奪っているのは「考える力」

なにより一番の問題は、

生徒たちが校則について「考える機会」がないこと。

たとえば、生徒が「髪を染めたい!」と言ったら、教師の返答は大体「ダメ、校則だから」。
理由を聞いても「決まりだから」。
これじゃあ、「ルールは疑問を持たずに守るもの」っていう意識が刷り込まれてしまう。

本来、学校って「学ぶ場」のはず。
単に知識を詰め込むだけじゃなく、社会のルールや、自分の意見の伝え方、他人との折り合いのつけ方 を学ぶ場所でもある。

でも、校則に関しては「決まりだから」で終わってしまうことが多い。

これは未来を担う子どもたちの教育に相応しい指導なのか?

どうせ何も変わらない」が若者の投票率を下げる

日本の若者の投票率が低い理由の一つに、

「自分が動いても何も変わらない」と思ってしまっていることがあります。

これって学校の校則と関係してるのでは?と考えてます。
(元社会科教員として投票率はめっちゃ気にする。笑)

生徒たちが「この校則おかしくない?」と思っても、変えようとすると「決まってるから」で終わる。

こういう経験を繰り返していると、次第に「何を言っても無駄」「どうせ変わらない」と思い込んでしまう。

これって、そのまま大人になっても続くんですよね。
政治に対しても、「投票しても何も変わらない」「どうせ偉い人が決める」と思うようになってしまう。
現に、私の周りでそう言って投票に行かない人が結構います。

でも、本来は違うはず。社会のルールは、みんなで作り、変えていくもの。その最初の一歩が、「学校の校則を考える」という経験 なんじゃないかと思う。

当事者意識マジで大事。

校則を自分たちで考えることで、社会は変わる

じゃあ、校則を全部なくせばいいのか?というと、そういう話ではない。
これは誤解しないでほしいです。

法律を守ること、他人の自由を侵害しないこと ーーこの2つは当然、めちゃくちゃ大事なルール。

でも、それ以外の細かいルールについては、「本当に今の時代に合ってるのか?」を考えるべき。
みんなが気持ちよく過ごすために、どんなルールが必要なのかを考えることが大切 なんじゃないかと思う。

生徒たちが校則を見直す経験をすることで、「自分たちでルールを作り、変えていけるんだ」 という感覚が育つ。
それが社会を変えていく力につながる。

学校が変われば、社会も変わる。
校則を考えることは、単なるルール変更じゃなく、「よりよい社会を作る力を育てる」こと にもつながっていくと思うんです。

だからこそ、生徒たちが「この校則おかしくない?」と言い出したら、ちゃんと向き合うことが大事。

「ダメ、決まってるから」で終わらせるんじゃなく、一緒に考え、対話していく。

どうすれば、誰1人取り残さないルールを作れるか。

教員も生徒も一緒に対話しながら考えていければいいのになー。と思う。

そうやって学校が変わっていくことで、社会もどんどん変化していくはず。

校則って、ただのルールじゃない。
「自分たちで社会を作っていく」ための、最初の学びの場 なんじゃないかと、僕は思います。

最後に

教員をやってて感じたことだけど、校則を使って生徒をコントロールしよう、縛ろう、としてる風潮が多くの教育現場に残っている気がする。

このテーマについて以前勤務先で話したことあるんだけど、とある先生から
「そんなの子どもには無理だよ」って一言で終わらされました。

そうやって生徒の可能性に蓋をして最初から何もやらないんじゃなくて

自分は生徒の可能性を信じて思いっきり向き合える大人でいたいなーと思う今日この頃です。

賛否両論あると思いますが、もし何かこのテーマについて話したいことがある方いらっしゃいましたらお気軽にご連絡ください。ちゃんと話しましょう。

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りくをルーティン | 元教師×ベンチャー社員×コーチング
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