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教師を辞めた理由

こんにちは!もしくはこんばんは!りくをです。

以前Youtubeで発表した通り、私は2024年の3月31日付で教師を退職しました。Youtubeのフォロワーも1,000人を超えてきて、驚かれる方も多かったと思います。以前公開した動画と内容は重複するのですが、動画は尺が決められているので、辞めた理由について上手く伝えることができなかったように思います。というか上手く言語化できてません!今回はnoteなので、何度も推敲しました。動画で話していた内容を掘り下げてお伝えできたらなぁと思ってます。ぜひ、お付き合いください!

まずはっきり言っておきます。
「ブラックさがツラい」「残業エグい」「生徒や保護者対応が大変」とか、仕事に対する不満が原因ではありません!!!



辞めようと思った理由

結論から言うと、辞める決断に至ったのは以下の2つ。
①影響力をつけたい
②自分自身のキャリアに後悔を残したくない
それぞれ詳細は以下に記載しています。

①影響力をつけたい

 教師を続ける中でずっと感じていたことがあります。それは自分自身の影響力の小ささです。

 教師1年目の時、無駄な業務が多すぎる…と感じていました。例えば生徒の提出物集計。私は社会人1年目の時、1学年に所属していましたが、入学式後の提出物の多さを見てゾッとしたのを今でも覚えています。学校の通信や諸会費、給食関係、アンケートetc…これを全て回収してチェックするのは担任の仕事。でていない生徒には個別に声掛けをして提出させる。入学式後はひたすらこの業務に追われます。当時社会人1年目の何も知らない私は「全部フォームにすればいいじゃん」と思って周囲の先生たちに伝えたのですが、賛同してくださる先生はごくごく僅かでした。

主な反対理由としては以下の通り
「紙に書いてくる文字で、生徒の特性がわかる」
「フォームを使えない先生はどうするの?」
「スマホを使えない家庭があったらどうするの?」

いつ見ても異常ですね。文字で特性が分かると言っても、それを年度初めの忙しい時期にしなくてもいいですし、今後生徒の文字を見る機会なんて腐るほどあります。フォームを使えない先生はやり方を覚えればいいし、スマホを使えない家庭には個別に紙で配布すればいい。でもこうした意見が通らないのが学校現場です。

 他にも、授業内で実践したいことがあった場合、それを実践するといろんな方面からご意見をいただくわけですね。

「先生の授業についていけない子はどうするの」
「基礎を定着させるのが大事だから、あの授業はダメだ」など

こうした意見もすごく分かります。おそらくこの記事を読んでくださっている方の中にも、「りくを、お前間違ってんぞ」と思われている方もいるかと思います。ひとつ言わせてください。やってみないと分からなくない?

校則についても疑問を感じることが多々ありました。社会では清潔感を求められるのに、学校では整髪料をつけて髪型を整えるのは禁止。体操服の裾はズボンにインしなくてはならない。生徒がやっているから教員もそれは守らなきゃいけない。
意味のない校則によって生徒を縛り付ける風潮がまだ公教育には根強く残っています。こういった風潮もできればなくしていきたかったのですが、力及ばず。3年間何もできないままでした。

私は文明や社会が進化を遂げてきたのは、いくつものトライアンドエラーを繰り返してきたからだと思います。何事もそうですが、いきなりやって上手くいくなんてことは滅多にありません。だからこそ良いものを作り上げていくには実践と調整が必要であると思います。そうした変化を嫌うのが学校現場の特徴でもあります。

 学校という組織は構造上、社会からかなり分断されたものであると感じています。ペーパーレス化やクラウド化の遅れはもちろんのこと、ブラック校則や教師の指導格差など、挙げ始めるとキリがありません。そうした課題を解消しようと思っても、1人の若手教員が与えられる影響には限界がありました。現場で影響力のある先生は、ずっとこれまで教師一筋で来られた方々が多かったように思います。

 これから社会はVUCA化します。これまでの教育で日本は世界の先進国と競い合えるのか?現段階の僕の答えはNoです。

 自分が外の世界に出て色々なスキルを身につけたい。たくさんの人々と関わりたい。それを通して影響力をつけたい。影響力をつけて学校教育をもっとワクワクさせたい!これが今回転職を決意した1つ目の理由です。

②自分自身のキャリアに後悔を残したくない

 そもそも教師になった時から、社会を知らない自分が教師になっていいのか?というモヤモヤを持っていました。大学生の時は、はっきり言って教員採用試験に合格する気なんて全く無く、受からなかったら臨任(いわゆる非正規雇用)か民間企業、もしくは大学院に行こうと考えていました。しかし、ありがたいことに(?)まさかの一発合格。嬉しさに心を弾ませる一方、自分はこのまま教師になっていいのか?と言うモヤモヤを抱えたまま教師人生をスタートしました。

 ありがたいことに、配属先は大学時代からボランティア活動をさせて頂いていた学校で、知っている生徒・先生方が多く、令和3年度の4月に着任してから3年間、楽しく仕事させてもらいました。教師という仕事の素晴らしさを日々感じる3年間でした。

 一方で、働き続ける中で次第に大きくなるモヤモヤ。「社会に出る生徒を育成する立場の自分が社会を知らないままでいいのか?」「社会に出て求められる力を自分が本質的に理解していないのでは?」という感情が渦巻いていました。このモヤモヤを抱えたまま教師を続けることだけはしたくない。いつか大学院にも行きたいし、いつかは一度就職してみたいし…あれ?自分よ。いつかって、いつなんだ?

 そんなモヤモヤを抱えて過ごしていた教師3年目の夏休み。地元に帰省して市営ジムに行った際、約10年ぶりに中学時代の恩師と偶然にも再会しました。久しぶりに会って色々な話をしていた時にいきなり

「いつ地元に帰って先生やるんだ?こっちは人が足りてないよ。」

 恩師は何気なく言ったであろうこの一言が、自分を突き動かすきっかけになりました。

「帰ろうと思えばいつでも地元に帰れる。自分はいつか地元の教育を盛り上げるような活動をしたい。でもこのまま帰ったところでそんな教師になれるか?」答えはNoでした。

 この恩師の言葉をきっかけに転職することを決意。自分が社会に出て、社会に求められる力は何かを学ぶことを決めました。ここに関しては本当に勢いでした。いつも先のことは考えない(というか考えるのが苦手な)タイプですが、この時は本当に深く考えずに転職サイトに登録をしました。何事も勢いが大事。


銀魂105話より

 社会人3年目、20代も半分終わった。3年間である程度貯金もできた。独身。毎月の激務によって身につけた体力。あれ、これやるなら今しかないやん。って感じですね。

 この時大学院に進学するという選択肢もあったのですが、どうせなら大変そうな方を選ぼうと思って、民間企業へ転職することに決めました。 ぶっちゃけ勉強したくなかったのもありますが…

今後は?

 色々な方から「この先どうすんの?」と言われます。今後のキャリアですが、はっきり言ってまだ明確に決まっていません。社会人経験を活かして教師の道へ戻るか、会社員で武器を身につけて独立するか、もしくは会社員を続けるか。色々な選択肢がありますが、まだはっきり決まっていません。やりながら見つけられたらいいな〜と思っています。(割と考えるよりも先に動いてしまう性分なので)
 ただなんとなくやりたいことはあります。コーチングを受けて気づいたことですが、私は人の成長に関わる瞬間が好きです。今後は人の成長に関われる仕事をしていきたいな、と考えています。それが教師かもしれないし、はたまた別の仕事かもしれないし、そこは私にも分かりません。近いうちにYoutubeやnoteで発表するかもしれませんが、新しいことも始めます。資格とります。


英語、コーチング、剣道、マラソン、読書、教育学、日本史世界史etc… 教員を離れて時間もできるので、空いた時間を経験に投資しまくろうと考えています。今後もYoutubeは続けるので、第2章ベンチャー社員編もよければご覧ください!最後までご覧いただきありがとうございました!

最後に、今後はSNSにも力を入れていきたいと思っているので、フォローいただけると嬉しいです!!


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