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【読書録】採用ファースト経営、インターン実施マニュアル など(2021年7月)

・人事の方々を支援する立場として、採用に知識を理解しているのか?

・自分が採用担当者だったら、何を考えるべきか?

・今の仕事のやり方が、本当に会社のためになっているのか?

自問した時に、胸を張って答えられません。視座の高低は気にしても、視点が足りない気がしました。

そこで今回は、実務にストレートに役立てる目的で選んだ3冊について、気づきを書き残します。

1.採用ファースト経営

船井総研による、中小企業の加速度的成長を可能にする採用戦略から戦術までカバーした1冊。

・中小企業は従来の待ちの採用では、応募を獲得することすら苦しい。しかし、地方の中小はやり方によって東京・大阪の中小よりも、優秀層の獲得・定着を実現できる可能性がある。

・採用は人事だけの仕事ではなくなっている。経営戦略や事業戦略に採用戦略は必然的に影響を受ける。経営視点から採用コンサルに入り込める会社は、今後重要なパートナーになる。

・中小企業でも新卒採用をする意味を再認識。新卒採用が強い会社(ミッション・ビジョンに共感した若い人材を採用できる会社)が、事業を伸ばせるのは当然の結果である。


2.企業のためのインターンシップ実施マニュアル

新卒採用の早期化が進む中、採用目的でインターンシップを実施している企業が増えています。一方で、大学関係者や採用コンサルタントの方からは、"なんちゃってインターンシップ"と揶揄される内容も少なくなりません。その理由について、知ることができました。

・大学は教育プログラムの一環として、産学連携でインターンシップに取り組んでいる。企業を始点とするインターンシップは、広報・CSR・採用目的であるが、本来その中心には「教育」があるべき。

・企業が実施する1day説明会・ワークショップ、就業体験型アルバイトは、教育目的という観点では、部分的な役割しか果たしていない場合も多い。

・インターンシップは、その目的によって対象者・内容・形式を変えるべきであり、人事だけで完結できるものではない。

・実施目的をぶらさず、ステークホルダーと共に社会に価値提供するスタンスを一貫させるべき。

3.チームの生産性をあげる。

一緒の役割で仕事をする方が増えて、属人的な仕事のやり方、標準化されていないタスクが多いことに危機感を持ちました。このままでは、人員が1人増えても「+1」以上のアウトプットができないのではないか・・・

生産性アップの本を読んだことは意外となく、何を基準に選ぶか悩みました。結果、プロセスの説明が具体的でわかりやすいこの本に決めました。

・ファーストステップはすべての業務を洗い出すこと。これがとても重要。どんなに小さく、頻度が少ないタスクでも、その存在を可視化しておかない限り、その業務が必要になった時に、著しく生産性を落とすことが想像できた。チームで動くなら、自分だけが知っている「隠れ業務」を持ってはいけない。

・すべての業務にマニュアル化が必要なわけではない。むしろ、それを目指すのは非効率。繰り返し性×重要度などの軸で分類して、マニュアル化の要否を判断する。

・対応方法や手順は番号で会話する。手短に意識を合わせられて、探す手間も省ける。 ex)「A01の対応でいこう」

・インシデント(横入り)も可視化して、チームで共有。1人で悩むのではなく、チームで悩むべき。意外とできていない”既知化”。

・この本に書かれている通りに、一度すべてをやってみる。良し悪しを考えるのはそれからでも良さそう。


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