【2020年5-6月読書録】エラスティックリーダーシップ、ファクトフルネス
ステイホームでのゴールデンウィークを過ごした5月。移動制限が解除されて、少しずつ日常が取り戻された6月。
この2カ月の読書の特徴は、視野を広げること。
久しぶりのリーダーシップ本、ベストセラーのファクトフルネス。普段は読まないテーマを選びました。
1.エラスティックリーダーシップ ―自己組織化チームの育て方
妻が選んでプレゼントしてくれました。
エラスティック(elastic)は「弾力のある,伸縮自在」の意味です。
チームのフェーズにはサバイバルモード、学習モード、自己組織化モードの3つがあり、それぞれでリーダーシップのスタイルを変えるべきというのが主題でした。
企業の成長段階によって求められる人材が異なるとはよく言われますが、個人に求める能力だけではなく、成長すべき主体は「チーム」でもあるので、チームの作り方を企業のフェーズによって変えるべきという話は、納得感がありました。
普段知ることのない開発現場に焦点を当てたチームマネジメントが題材で、馴染みがない用語も出てきましたが、読みづらいとは感じませんでした。
後半は22人からの寄稿によるエッセイになっていて、前半の理論を補完するものになっていました。中でも印象に残ったのは第40章の、たなべすなおさん(エス・エム・エス)によるエッセイです。
-リーダーは情熱的である必要はない。リーダーシップは方向性と推進力のかけあわせ。
2.ファクトフルネス
2019年のベストセラー。書店のランキングコーナーや、平積みで長い期間売られていますが、いまこの本に興味を持ったのは、新型コロナウイルスの存在があります。
この数カ月で世界は一変し、歴史的な出来事を経験しています。
"先進国"と言われる国でも甚大な被害を受け、影響範囲がどこまでいつまで広がるかは、いまだ不透明です。
アメリカやヨーロッパですらこれだけの被害を受けたのだから、"発展途上国"で感染が広がると、どうなるのだろう・・・と考えた時期もありました。
この本を読むことで、学生時代に学校で習った先進国や発展途上国の解釈で、世界を分断してとらえることの意味が分からなくなりました。
国単位ではなく、所得の違いで生活レベルを見る方が、世界をリアルにとらえられそうです。
この本では、「世界の平均寿命」などの質問への正答率が、チンパンジーよりも専門家の方が低いことを示すなど、いかに私たちが先入観や古い知識に頼って物事をみているかを考えさせられました。
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