ひとりSlackのススメ
ひとりSlackというライフハック
Slackというツールに昔から憧れがありました。自分の職場は取り扱う情報の内容から部外と一切のコネクションがない環境で、社内のネットワーク環境もグループウェアやファイル共有程度の利用でのかなく、世間のDX化(デジタル・トランスフォーメーション)からも置き去り・・・リモートワークなど夢のまた夢です。
そんな中、以前からインターネットをフル活用したビジネスツールに非常に興味がありました。SlackとかChatworkとか・・・こんな合理的なツールをチームで使いながら仕事できたらなぁ・・・すごく憧れがありました。
そんなところに「ひとりSlack」という言葉を目にしました。
Slackをチームではなく自分一人でプライベート運用するというライフハックです。
日々の興味や活動記録は生活のあちらこちらに散乱している状況で・・・
* 有益なTweetやシェアしたい情報を見失ったり・・・
* メモや記録も色々なアプリに点在し・・・
* リマインダーもいまひとつ活用できておらず・・・
* やりたいと思っていることや欲しいものリストも書きそびれ・・・
* お気に入りの記事や動画のアドレスを保存し忘れて・・・
特に、Twitterのタイムラインは様々な情報が流れてくるのでノイズが多くて、ついついダラダラと眺めてしまう・・・これが日々すごく時間を浪費している・・・
これらの情報を一元化したい!情報管理を見直したい!という以前からの願望も相まって「ひとりSlack」に挑戦してみることにしました。
自分の行動や気になるアイテム、情報が一ヶ所にまとまっていたら楽なのになぁ・・・と常日頃から思っていて、それが「ひとりSlack」というライフハックで実現できそうなのです。
「ひとりSlack」の目的は 「情報管理の拠点(ハブ)」としての活用です。
「チェックすべき必要な情報をノイズのない状態で集約して簡潔に一元管理する。」これは情報が溢れる今の時代に必要な選択だと思います。
ひとりSlackのイメージを図にしてみるとこんな感じです。
「そもそも”Slack”とは何なのか?」
Slackは、「ワークライフをよりシンプルに、より楽しく、より生産的に」をミッションに開発されたチャットツールです。
「チャットツール」という特性上、Eメールよりもフラットにコミュニケーションを取ることができ、グループ内での共有事項や確認事項があった場合、定例ミーティング等でまとめて伝達していたような内容も、リアルタイムに齟齬なくやり取りすることが可能となります。
実際、SlackのCEO兼創業者であるスチュワート・バターフィールド氏は、「Slackは世界中でメール(特に社内メール)に取って代わりつつある」と述べており、2019年9月には日間アクティブユーザー数が 1,200 万人を突破するなど、利用者が急増が続いています。特に、IT系の開発チームでSlackが重宝されている印象です。
お試し的に無料で始めることができ、真面目に業務に活用しようとすると有料になるというフリーミアム式のサブスクリプションサービスになっています。
※ フリーミアムとは、無料のサービス利用者を増やしていけば、有料サービスに移行していく絶対ユーザ数も増えていくというビジネスモデルのことをいいます。
有料プランも、「スタンダード、プラス、Enterprise Grid」の三段階となっており、どのプランでもユーザー数に応じた価格(1人あたり月にいくら?)になっています。つまり、一人で使う場合は、スタンダードのプランを1人分というところからスタートとなります。
無料で使う場合、ワークスペース直近のコミュニケーション 10,000 件まで(過去10,000件までしか検索できない。)、連携アプリの登録が10件まで、ワークスペースのファイルストレージ5GBまでという制約はありますが、個人使用であればまずはフリープランからのスタートで十分です。
Slackと他サービスの連携
ひとりSlackを初めて2ヶ月くらいになりますが、日々のPC Lifeにおいて地味なスッキリ感があります。特に、ダラダラとTwitterを眺める時間が劇的に減りました。(笑)SlackでカテゴリごとにTwitterを見るようになると、ノイズに惑わされることなく情報がスムーズに頭に入ってくるようになります。
Slackの最大の魅力は他サービスとのインレグレーション(連携機能)です。様々なサービスと連携することによって、Slackへ情報を集約したり、Slackから他のサービスやアプリに情報を送ることができます。
Slackを本当に使いこなすためには、必ず他サービスとの連携が肝となります。誰もがSlack以外にも使っているWebサービスがいくつもあるはずです。そのようなWebサービスをSlackと連携することが日々の生産性アップへの近道となります。
Slackの他サービスとの連携機能について、代表的なものは以下のとおりです。
* Twitter:あらゆる情報をカテゴリ別に集約
* RSS:特定のサイトの更新情報のみを狙い撃ち
* Gmail:特定のメールのみSlackに転送、集約
* Googleドライブ:ファイル共有、スプレッドシート作成
* Dropbox:保有ファイルを簡単に共有
* Trello:視覚的にプロジェクト管理
* Todoist:最高峰のタスク管理
* Evernote:チャットログを保存(バックアップ)
* Github:ソースコミットもレビューも思いのまま
SlackとTwitterを連携すると、Slack上でツイートを表示できるようになります。フォローしているアカウントのツイートをSlackのカテゴリ分けしたチャンネルに集約することによって情報収集の効率が向上し、ノイズに惑わされることなく必要なツイートのみを閲覧することができるようになります。
RSS
RSSはニュースやブログなどWebサイトの更新情報を配信するためのフォーマットの総称です。Slackと連携させることによって、気になる記事やブログが更新されると通知が来るようになります。
これまでは調べたい情報を探すために、わざわざそれぞれのWebサイトに訪問して情報を得る必要がありました。SlackとRSSを連携させることで、Slack上に欲しい情報が自動的に集約され、更新情報チェックの作業を効率化することができるので大幅にインプットの時間を削減できます。欲しい情報が向こうから飛び込んでくる環境になります。
Gmail
SlackとGmailを連携すると、Gmailで受信したメールをSlackのチャンネルに転送することができます。メールの転送先はチャンネルやダイレクトメッセージなどから自由に設定することが可能です。
また、Gmail側で詳細設定をすることによって特定の条件を満たしたメールのみ転送するよう設定することもできます。
メールで受信した有益な情報をSlackにまとめたり、メールの確認漏れを防ぐという使い方ができます。
Googleドライブ
Googleアカウントを登録することで利用できるオンラインストレージサービスです。Google ドライブとSlackを連携すると、Slack上からGoogle ドキュメントやGoogleスプレッドシートの新規作成、ファイルへのアクセス権の共有ができるようになります。ファイルへのアクセス権の共有は、Slack内のメンバーに個別に共有できるだけでなく、「Slackのチャンネル内のメンバー全員に共有」というようなことも可能です。ファイルに関する作業をSlackだけで完結できるようになるというのは大きなメリットだと思います。
Dropbox
Dropboxは、2008年より提供が開始されたオンラインストレージサービスです。DropboxとSlackの連携により、Slack上でファイルをプレジューしたり、Dropbox内のファイルをSlackに参加しているメンバーに共有することが可能になります。チャンネル全体に共有できるだけでなく、特定のメンバーだけに送るといった使い方もできます。
Dropbox連携が最も優れている点は、ファイルを共有する相手が Dropboxのアカウントを持っていない場合でも、ファイルを簡単に共有することが可能となっていることです。(Googleドライブは共有される側もアカウントを持っている必要があります。)
Trello
Trelloは、カード方式でタスクを管理できるツールです。タスクをカード形式で管理することにより、タスクの進捗状況や期限、担当者などを確認することができます。
SlackとTrelloを連携することで、Trello上で新しくタスクを作成した際にSlackに通知されるように設定できます。また、Slack上からTrelloのカードを管理したり、担当者や期限の変更を行うことも可能となります。
Todoist
Todoistは1000万人以上のユーザーに利用されているタスク管理ツールです。Trelloと違ってタスクをリスト形式で整理できるシンプルな作りになっているのが特徴です。
SlackとTodoistを連携すると、Slackのチャンネルからタスクを作成したり、タスクを完了させることができるようになります。Slackでコミュニケーションをとりながら共同でタスクを管理したいという場面で便利な機能です。
Evernote
Evernoteはノート作成やTodoリスト作成ができるメモアプリです。
SlackとEvernoteを連携すると、
・Evernoteで作成したノートをSlackで共有
・SlackからEvernote内のノートを検索
・SlackのチャットをEvernoteに保存
といったことが可能となります。特に、チャットログを保存できる機能は、情報が流れていってしまいがちなSlackと非常に相性の良い機能と言えます。
Slackを無料で使い続ける場合、10,000メッセージまでしか過去ログを検索できなくなるため、Slackログのバックアップとして活用することもできます。
Github
Githubはシステムエンジニアの多くが利用しているソースコード管理ツールで、開発中のソースコードのバージョン管理が可能となります。ソースコードを更新したバージョンの管理や閲覧、バグ追跡機能、SNSの機能を備えており、開発者にとってなくてはならないサービスです。
“バージョン管理”とは、プロジェクトにおいて「いつ、 誰が、どこをどのように編集したか(削除したか)などの履歴を管理することです。例えば、うっかり意図しない上書き保存をしてしまっても、前のバージョンに戻すことができたりします。
SlackとGithubを連携すると、Githubで発生したイベントをSlackに通知できるようになります。通知先は任意のチャンネルを設定することが可能です。
Git上で何か操作があった場合(Push、issueの更新など)、誰がどんな編集をしたか、どんな内容の変更が行われたかをSlackに通知出来るようになります。
Slackに情報を集約することで日々の生活が便利に!
・Slackを開けばそこに欲しい情報が集約されている状態!
・Slackを開きさえすれば概ねインプットオッケーという安心感!
・Slackアプリにより会社でも電車でもトイレでも、いつでもどこでも!
・前回読んだところからすぐにインプット再開!
・縦スクロールでサクサク読み飛ばせて効率的なインプット!