木を切るヘイヘイホー 【よもやま話・1055字】
だんだん暖かくなってきた。小生、受粉して頭の中がお花畑である。花粉症なのである。くしゃみをしすぎて、喉が痛いのである。
近頃の流行り病のおかげで、くしゃみが見えるようになった。スーパーコンピュータ「富岳」のスーパーハイスペックな計算による飛沫の可視化が、小生のポンコツな頭にも記憶されているのである。くしゃみをするたびに、今まで見えなかったそれが見えるようになった。素晴らしい。
さて、ひなまつりはジェンダー教育バイアスだと思っているといえば角が立つので言わないことにして、本日は、高枝電動のこぎりについてぼやいていくことにする。
アメリカにて企画され、中国で製造された品である。最長で3メートルまで伸びる。3メートルもあれば、高いところに刃が届く。はしごの恐怖から解放される。しかも、「軽量」とある。商品紹介の動画では、スキニーなおねえさんがさわやかな笑顔で木の枝をすいすい切っている。ほう、よさげであるな、と思ったのが使う前。
気になったのは、アマゾンのレビューである。「重い」「年寄りには無理」というのがちらりほらり。
はてさて、メーカーによる商品紹介動画とアマゾンレビュー、どちらが小生に近いだろうか。
実践。
おもっ!
重い。予想以上に重い。3メートルも伸ばしたら扱えない。せいぜい2メートルぐらいだろうか。棒の先に付いている電動のこぎりが、あっちへふらふら、こっちへふらふら。ぬむむむむ、お、重い。
何をもって「軽い」と言っているのだろうか。小生、高枝電動のこぎりを初めて使う身であるゆえ、この品が基準となる。したがって、余計そう思うのかもしれないが、けっこう重いよ、これ。
1時間ほど作業する。
思っていたよりも重いということだけは想定外であったが、道具としては申し分ない。木の枝は難なく切れる。切りたいところにのこぎりの刃をあてて稼働させれば、するすると枝が切れていく。その重さがよいのだろう。
バッテリー消費効率もよいと思われる。それほど大きくはない木を1本、丸坊主にするために要した作業時間は1時間ほどだったが、バッテリーはまだ余っていた。小生の体の充電のほうが先に切れた。
腕が筋肉痛である。1時間しか作業していないのにもかかわらず、特に左腕、三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、腕橈骨筋やらそのあたり、パンプしている。たるんだ二の腕がシェイプされたかしらんと思えば、よいことかもしらん。
人間のほうの強度がもうちょっと必要だな。
道具というのは、楽しいのかもしれない。小生が手にした次なるアイテムがそう思わせた。
つづく。