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「常に最適なリーダーは存在しない」という発想が面白かった件
こんばんは。りくです。
今日は、「リーダーシップ」について書こうと思います。
というのも、ちょうど1年前ぐらいに、他学部で開講されている経営学の講義を興味本位で取っていたのですが、その時に学んだ「リーダーシップ」について結構面白いことを学べたなと今になっても感じているので、皆さんにも共有したいと思いました。
リーダー適性は個人の資質なのか
学生時代、コミュニティに一人はいる「リーダータイプ」
中学校や高校、もしくは大学の時を振り返って、どのコミュニティにも「リーダータイプ」の人っていませんでしたか?
中高生であれば「学級委員」「生徒会役員」「部長」などが、大学では「サークル長」「ゼミ長」などが入ってきそうですね。
彼らのイメージといえば、
頼り甲斐がある
決断力がある
爽やかイケメン
などを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?
もちろん、このイメージ自体は間違っていないと思いますし、こういったパーソナリティを持っている方がリーダーに適していることに異論はありません。
それに対して自分は、いわゆる「リーダータイプ」ではなく、どちらかというと「周りに合わせる」タイプだったのかなと感じています。
そんな「周りに合わせる」タイプだった自分に転機が訪れたのは、高校生の時でした。
リーダー適性を「個人の資質」で片付けていいのか
当時高校2年生だった自分は、
「何か新しいことやってみようかな」
という単純な動機で、文化祭のクラスTシャツのデザイン責任者に立候補しました。
最初の頃は、何から手をつけるべきかと戸惑うことも多かったですが、リーダー経験の少なかった自分でも
「なんだ、意外と楽しいじゃん」
と思えるようになったのを今でも覚えています。
ここで私が言いたいのは、リーダー適性と決める要因として
頼り甲斐がある
決断力がある
などといった個人の資質だけでなく、
チームメンバーが自分に対して抱く印象
チームメンバーとの関係性
タスクの難易度
などといった個人を取り巻く環境も考慮する必要があるのかもしれません。
フィードラーから学ぶリーダーシップ論
条件適合理論とは
前章では、リーダー適性を決める要因として
個人の資質
個人を取り巻く環境
の2つを考慮するべきではないかと提案しましたが、この考えは社会心理学者フィードラーが提唱する「条件適合理論」を参考にしております。
ここで「条件適合理論」という新たな言葉が出てきたのでググってみましょう。
条件適合理論とは、行動理論が示唆する4種類の行動のすべてが常に効果を発揮するわけではなく、これらのうち状況(環境条件)に適合した行動のみが、リーダーシップ行動としての効果を発揮するという考え方。
この言葉の定義を簡単にまとめると、リーダー適性は個人の能力にのみ帰属するのものではなく、リーダーを取り巻く環境によってリーダー適性が変化すると解釈できます。
ここで言う環境とは、次の3つの条件で定義されています。
リーダーとメンバーの関係
タスク構造(タスクが構造化されているか)
リーダーの権限の強さ(裁量度)
自分のリーダー適性の調べ方
ここでは、自分のリーダー適性の調べ方を説明します。
あなたから見て、最も一緒に働きたくない同僚Aさんを想像する。
仕事以外でもAさんと関わりたくない→タスク志向型
仕事以外ではAさんと関わっても良い→人間関係志向型
3つの環境条件「リーダーとメンバーの関係」「タスク構造」「リーダーの権限の強さ」ごとの業績の違いを下図で確認する。
![](https://assets.st-note.com/img/1682330273170-wM9LY1XB62.png?width=1200)
例えば、
自分自身がタスク志向型
上司と部下の関係が良好
タスク構造が明確
リーダーの権限が強い
の場合、業績が高くなる(リーダー適性がある)と判断できます。
この条件適合理論に基づくと、リーダーを取り巻く環境によってリーダー適性が変化することが理解できるかと思います。
自分が変わるか、環境を変えるか。
上記で説明した条件適合理論は、従来の企業の組織構造を前提としているため、必ずしも理論に合致する結果が得られるとは限りません。
ただ、条件適合理論から得られる知見として、
自分自身が変わる、もしくは環境を変えることでリーダー適性を発揮できる可能性がある
ことは覚えておいて損は無いんじゃないかと思います。
もちろん、「環境を変える」というのは、転職だけではなく、自分の力で環境を変えるのもありかもしれませんね。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!