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ヘルマンリクガメのふるさと:スロベニア【リクガメのふるさと道の駅】

リクガメがごはんを食べている様子は、
家族として一緒に過ごしている中で、
特に可愛く、時に面白く、癒される瞬間のひとつではないでしょうか。

リクガメ飼いなら「あるある!」と共感してもらえる場面もあるかと思いますが、
そんなヘルマンリクガメのごはんの様子を、
こすさん宅のかめ吉さん(ヘルマンリクガメ)をモデルにご紹介します。

食べ終わったあと、口の周りに食べのこしをつけたままでも、
満足そうにうろうろします。

おいしいごはんにまっしぐら!
飼い主の手も気にせずごはんを食べます。

ごはんの野菜の上、乗ってるよ!食べ物の上だよ!
とツッコみたくなりますが、
本人たちは全く気にせずごはんに夢中です。

ごはんを食べるときに、距離感が掴めなかったのか、
自分の爪や人間の指を噛んだり、空振りしたりするときもあります。

「ごはんまだー!?」というときに大暴れするときもありますが、
運動したいとき、また、理由がわからないときも、
出して出してアピールを激しくすることがあります。

そんなやんちゃなヘルマンリクガメたちのふるさとは、
いったいどんなところなのでしょうか?
今回は、ヘルマンリクガメのふるさとのひとつ、
「スロベニア」をご紹介いたします。

「ヨーロッパの緑の宝」スロベニア

「スロベニア」と聞いて、場所が思い浮かぶ人はどれくらいいるでしょうか?
(私は初めて聞いた時全く知らず、「ヨーロッパのどこか」程度でした…)

アドリア海に面する小さな国「スロベニア」

「スロベニア」もあるし、「スロバキア」もあって、ややこしいですが、 今回は「スロベニア」のご紹介です。

ちなみにこちらが「スロバキア」
実はご近所さんです。
こっちが「スロベニア」

西はイタリア、北はオーストリア、南東はクロアチアに接している、
中央ヨーロッパに位置するちいさな国です。
(日本から飛行機で16-19時間、ドイツ経由が多いです)

スロベニアは1991年に独立を宣言して建国された国で、
以前はユーゴスラビア連邦に属していました。
ユーゴスラビアという名前に聞き覚えがある方も多いかもしれません)

「アルプスの瞳」と呼ばれるブレッド湖。湖の中にはお城が建っています。

日本の四国ほどの国土の大きさをもち、国の約6割が森林におおわれていることから、
ヨーロッパの中でも特に自然の豊かな国の一つであり、
「ヨーロッパの緑の宝」とも呼ばれています。


豊かな自然

スロベニアのつづり「Slovenia」の中には「love」が含まれているところも可愛いなと思っています。

地中海性気候・平原気候・山岳気候の3つの気候の影響を受けており、
8つの原生林、約250種の鳥、3000種に及ぶ植物が存在するほど自然が豊かです。
また、国土の半分近くが石灰岩・カルストであり、
6000以上の洞窟が発見されています。

石灰岩の影響で、エメラルド色にみえる川

しんとした静けさの中にあるボヒン湖。
国立公園内にあるスロベニア最大の氷河湖で、ブレッド湖の3倍の大きさがあります。
澄んだ湖面には、あのミステリーの女王アガサ・クリスティーも癒されたとのこと。

こういった自然豊かな場所を、
ヘルマンリクガメたちがてけてけ歩いていると想像すると、
すごくほっこりした気持ちになります。

ボビン湖

また、中世の面影を残すメルヘンチックで可愛らしい街並みもあり、
お散歩がとても楽しい国です。
私が滞在している際には、よく橋の近くでバイオリンや管楽器を演奏している人が多く、さらにお散歩を楽しくしてくれました。
(冬に滞在していたので、気温は一桁台でしたが…)

オーストリアの影響を受けた
首都リュブリャナ
ピンクのフランシスコ教会がかわいい!

スロベニアの気候について

気候が比較的日本と近いので、リクガメの中でも育てやすい種類と言われるヘルマンリクガメのふるさとであるスロベニア。
ヘルマンリクガメのふるさとはどんな気候なのかについて、見ていきましょう。

アルプス型、大陸型、地中海型の3つの気候区分があり、地域によって気温、降水量ともに差がある
夏はどこも過ごしやすいが、冬の山岳地帯は降雪が続き、リュブリャーナなどの内陸地域で平均気温が0度以下となる。
降水量は春と秋に多く、年間降水量は800~3000mmと地域により大きく異なる。

地球の歩き方「スロベニアの気候」https://www.arukikata.co.jp/weather/SI/

地域によって差があるものの、首都のリュブリャナは、春から秋は東京より少し寒いような気候だとわかります(野生下では冬場は冬眠しているため除外)。

スロベニアにまつわる好きなもの

私のお気に入りの一冊。
スロベニア人の友人が日本語で執筆した、
日本ではかなり珍しい、スロベニアを紹介している本です。

スロベニアで生まれ育ち、現在は日本で大学院生として勉強しているニーナさんが、とても読みやすくわかりやすい日本語で執筆しています。
彼女のやわらかい感性、やさしさから紡がれることばや視点がとても好きです。
自然が大好きな人で、一緒に日本の尾瀬をハイキングしたこともありました。


スロベニアに滞在した際は、彼女たちがたくさんの自然あふれる場所に案内してくれたおかげで、
私はヘルマンリクガメのふるさとの国のひとつとして、自然豊かなうつくしい姿を思い起こせます。

ワンコインでスロベニアのことを楽しく知ることができるので、
もしご関心がある方はぜひ読んでみてください。

彼女たちがスロベニアの魅力をたくさん案内してくれたおかげで、
私は今でもスロベニアが大好きで、また訪れたい国の一つです。

スロベニアについての本は、やはりどうしても少ない印象です。
と、思っていましたが、2017年にこんな本が出ていました!

ここまで自然の豊かさについて主に話してきましたが、
約30年前、1990年代にユーゴスラビア連邦の解体にあたり、
短いながら内戦も経験した国の一つです(戦闘自体は10日間程度で終結したため、「十日間戦争」と言われています)。

「最後の大使が語る「旧ユーゴスラビア」問題を伝える難しさ」https://news.yahoo.co.jp/articles/34581a781e83c6b3891ea8fcff144d9c4a9f724b

ユーゴスラビアについては、言語、民族、経済格差、歴史的経緯など様々な要因があり、
複雑な歴史ながら非常に興味深く考えさせられるため、
自然や観光だけでなく、
スロベニアの歴史的な側面を知りたい方におすすめです。

ということで、今日はヘルマンリクガメ×スロベニアの紹介でした!
明日もヘルマンリクガメのふるさとの国をご紹介する予定です。
また次の国でお会いしましょう!

リクガメのごはん屋さん

スロベニア滞在時にあったエピソードと考えたことについてはこちら。

今回のモデルさん:こすさん宅のかめ吉くん

かめ吉さんとこすさんのやり取りや、こすさんの言葉のセンスが好きなのです。
この「【厳選】おもしろかめ吉集」はとってもおすすめです。


参考文献
地球の歩き方「スロベニアの気候」 基礎データ」https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/slovenia/data.html
skyticket「自然豊かなスロベニアの絶対に一度は訪れたいおすすめスポット5選!」https://skyticket.jp/guide/78488
株式会社ユーラシア旅行社「スロベニア旅行・ツアー・観光特集~首都リュブリャナからブレッド湖、鍾乳洞群まで~」https://www.eurasia.co.jp/attraction/feature/slovenia
小家山仁「カメの気持ちと飼い方がわかる本」(2017)主婦の友社

「最後の大使が語る「旧ユーゴスラビア」問題を伝える難しさ」https://news.yahoo.co.jp/articles/34581a781e83c6b3891ea8fcff144d9c4a9f724b


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