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【APEX】初めて一ヶ月でプラチナⅣ、才能あるのでは?と思ったが大甘だった。

 ここ一ヶ月は趣味のゲームの時間をほとんど『エイペックスレジェンズ』へと費やしていました。ちょうどSteam版が開始した辺りからです。
 今回は、初心者体験記のような記事を書いてみようと思います。

■元サドンアタッカー、APEXを始める

 別の対人ゲーのランクシーズンが終わり、それでもなお体が闘争を求めていたので、以前から興味のあったAPEXを始めることにしました。

 お気に入りのストリーマーがたまにAPEXをプレイしていたので、配信を見てゲームの概要はなんとなく知っていたのですが、いざ自分でプレイしてみるとビックリ・・・広大なMAP、360度さまざまな方向から飛んでくる銃弾、キャラクターが持つ戦術アビリティの豊富さ、射線管理の複雑さ、どれも未知の領域ともいえる要素に、初めの内は四苦八苦しながらプレイしていました。

 僕がAPEXよりも前にプレイしていた競技FPSといえば、サドンアタック━━それも8年前の話━━なので、横軸だけではなく、ありとあらゆる方向からパルクールさながらの複雑な動きで攻めてくる相手と対峙するのは、まさにパラダイムシフトを目の当たりにした、といった感想でした。

 色んなことを覚えてからじゃないとランクマッチに飛び込むのは迷惑だなぁ……とすでに委縮してしまい、初日に友人とカジュアルマッチを潜った時には”0ダメージ”を連発。遠すぎる敵にはまるで弾が当たらないし、接敵してもAPEX独自のスピード感においてけぼり……完全に向いていないゲームだ、と久しぶりに痛感したのを覚えています。

 来たる、プレイ2日目━━レベル1桁台の最底辺のマッチではありましたが、初めてのチャンピオンをもぎ取りました。

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 最後の敵をダウンさせた時にばーん!と画面上に現れる、
_人人人人人人人人_
> YOU ARE THE <
>CHAMPION<
        ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄   の文字。

(こんなクソダサではない、もっとスタイリッシュ)

 得も言えぬ快感でした。おそらくこの日チャンピオンを獲れていなかったら、1週間も経たない内にゲームをアンインストールしていたでしょう。
 ひょんなことからビギナーズラックを掴んだ僕は、この初めてのチャンピオン体験をきっかけにAPEX LEGENDSにハマってしまうのです。


■8年振りにFPSで上達する為の練習をした

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 先述の通り、学生だった僕はサドンアタックというみなさんお馴染みのFPSにドハマりしていました。APEXとはゲーム体形が大きく異なるものの、当時では熱狂的な競技FPSの一つで、友人たちとクランを作ってクラン戦へと毎日のように挑んでいました。

 "対人戦で勝つ為に本気で毎日AIMの練習をする"ということをしたのも、サドンアタックが初めてです。逆に言えば、そんな熱量でAIM練習をしていたのは、サドンアタックが最初で最後でした。

 それより後は、もっぱらMOBA系のゲームに熱中する日々。
 対人のFPSなんかは「昔より、反応速度も衰えてるだろうしなぁ~」という理由でほとんど避けていました。が、初めて勝ち獲ったチャンピオンの記憶がずーーっと頭から離れず、仕事中も「これが終わったらAPEXをやろう」みたいなことを毎日考えるようになり、またチャンピオンを獲りたい!という一心で8年振りに本気でAIM練習に取り組むことにしたのです。

 サドンアタックの頃とは時代が違い、今は本当にAIMを上達させたい人向けのコンテンツが多いですよね。サドンの頃は上位クランの人のブログを覗きに行ってちょっとしたコツが書いてある記事を読むとかそんなもんでした。映像で解説するといったコンテンツもほとんど無かった時代です。

 数ある中で、僕が最も参考にしたのは「noteの初心者向け記事」です。
 なんとなく映像で見るよりも、文字で起こしたものを読んで噛み砕く方が性分に合っていたので、noteの記事をたくさん読みました。
 (初心者の為に上達法を書き記してくれるプレイヤー達には本当に感謝)

 初心者向け上達法解説の記事には「初心者でもプラチナⅣまでなら余裕で行ける、どんどんランクを回して戦い方を実践で覚えよう」といった事がよく書かれています。ちょっとびっくりでした。

 ランクディビジョンのあるゲームをプレイする人なら感覚的に、「プラチナランクってそこそこゲームをやってきた人がいる中級者帯のティアだな」みたいな認識ってありませんか?僕はそうでした。

 なので、初心者の僕からすれば「余裕で行ける」みたいな煽り文句は、ランクに行く自信の無い初心者を鼓舞するために書いてくれてるんだろうなぁと、その部分に限りほとんど信じていませんでした。

 それでも上達法の記事の多くが初心者にも分かるよう丁寧に記されてあったおかげで、カジュアルで再びチャンピオンを獲れたり、レベル10になってからはランク戦のみを回し続け、プロが解説する動画で勉強したり、来る日も来る日も上達法通りのAIM練習をした結果────先日遂に。

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 プラチナⅣへと昇格することができました。
 そして昇格した瞬間、僕は思った──もしかして自分には才能がある?と。


■突然現れた明確な壁、プラチナⅣの沼を理解する

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 プラチナⅣに上がり、この1ヶ月間を振り返ってみると数年振りにFPSに大ハマリしている自分にも驚いたが、練習を重ねていく内にメキメキと結果に現れていくことの方がもっと衝撃だった。

 ここまで自分なりの成功体験をし続けているような感覚に陥り、その結果「もしかして自分には、APEXの才能があるのでは?」と大きな勘違いをすることとなった。その思い上がりを晴らしたのは、やはりランク戦だった。

 プラチナⅣになって初めてのランク戦。
 結果は初動落ちのほとんど最下位、その日最初のゲームだったこともあり「まあ、こういう時もある」と楽観視。 APEX関連の記事を見ていると「プラチナⅣまではチュートリアルであり、辿り着いてからは沼である」みたいなことがよく書かれているのを目にする。しかし自分は例外だろう、このペースでダイヤⅣまで駆け上がるぞ!と調子づいていた。

 何回挑んで良い結果が出ない。
 根気よくランクを回し続け、深夜になるとダイヤ帯の人たちもマッチし始める。そしてようやく気付く──明らかに周りのプレイヤーのレベルよりも遥か下に自分がいることを。目に見えて分かる実力差に意気消沈した。

 極めつけは、自分以外のメンバーがダイヤモンド帯の人というパーティーでマッチングした時の試合。明らかに動きが違った。初動ファイトで自分が即ダウンさせられる中、3on2の状況から敵パーティーを殲滅。MAPを移動する際も一歩遅れ、後から戦闘に参加して真っ先にダウンする始末。

 結局その試合はマッチ時間のほとんどをダイヤ帯のメンバーが2人だけで戦い抜き、僕が最後まで欠けた状態で2位まで残り続けることができた。

 この試合の後、自分はチュートリアルを達成したに過ぎない1プレイヤーであることを自覚した。

 APEXはプラチナⅣまで上がると、そのスプリット中は下のディビジョンへと落ちることが無いので、僕はAIMの感覚だけは忘れたくないと思いながらほとんど脳死──ダイヤ帯に行くモチベもまるで無いまま──ランクだけは回していた。ただ、以前のような調子は全くでなかった。

 プラチナⅣまでは”あわや2000ハンマー”に届くような試合もあったが、プラチナⅣからの試合では1000ダメージを超えた試合はまだ一度も無い。

 味方に迷惑をかけるような試合の方が多くなり、APEXを始めたての頃にあった"ランクへの委縮"が漂い始めた。毎日していたAIM練習も休みがちに。
 そして最近、自分だけボロボロのスコア(ダメージ300とか)でチャンピオンを獲ってしまった試合に当たり、僕はもうダメだとメンタルにきてしまい、試合後のチャットで「負担かけてごめんなさい」と謝った。

 APEX以前にしていた対人ゲームではこういう時、味方の反応と言えば、大抵無視されて部屋を退出するか、結構な罵詈雑言でまくし立てられることの方が多かった。正直それもしょうがないという気持ちで、ごめんなさいと打った。

 けれど思っていた反応とは違い、
「どんまい、気にするな」「次は頑張ろう」と思いがけない言葉が返ってくる。滅多にない反応だったので、ちょっとだけ目頭が熱くなった。

 長々と書いたけど、この出来事がすごく嬉しかったので記事にしたところがある。ここ一ヶ月APEXに没頭してきたけど、運が良かったのか、試合に負けて味方のせいにしたりするプレイヤーとは全く遭遇していない。それどころか、成績が振るわなかった試合でも「ナイスファイト」と声をかけてくれるプレイヤーがこのゲームには本当に多い。対人ゲームでは珍しい部類だと思う。

 このことをきっかけに一瞬消えかけたAPEXへのモチベーションが、今はふつふつと再び沸き上がっている。プラチナⅣはチュートリアルであり、辿り着いてからは沼である。自分はこの言葉通り早々に折れかけたけど、このゲームはチャンピオンを獲れると本当に心の底から嬉しいので、沼を抜け出せるようにもうちょっとだけ頑張りたい。

 いつかはダイヤモンドⅣに。そしてその時は、沼を抜け出せなくて泣きそうな誰かに「ナイスファイト」と声を掛けられるプレイヤーに。

 ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

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