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移民増加策を取りにくくなったのは間違いない

朝の空気はヒンヤリを超えて寒く感じます。上着なしではキツくなりましたね。

さて、……

ウクライナ・ロシア間の戦闘の中で、一つハッキリしたことがある。それは、併合したい対象国の中に自分の味方となる者を送り込んで増やし、その後で住民投票を行い、その結果を基に自国領に編入するやり方があり得るということ。

かつてはウクライナもロシアもソ連だった。そういう中でウクライナ領にロシア系の住民が多数住む地域があったという特殊事情が存在してはいた。

一方であの戦闘状態の中で、国外脱出者も多数いる状態での住民投票の信憑性・正当性はきわめて薄弱だと思われる。しかし、ロシアとの併合を望むという結果が出た。

ぶっちゃけ、大義名分は後から付けるというロシアの雑さが悪目立ちしてしまったのだけど、まさにそれに載っかって併合するというやり方が(形式的には)成り立ってしまうという例が示されたように思う。

もちろん、こんなことはあってはならないことだと私も思っているのだけど、これがもっと秘密裏に行われる可能性があることに気付いてしまった。

これから日本の人口は減少が避けられず、かつ高齢者の割合は増えていく。その介護スタッフ要員として、海外から労働者を受け入れようという主張がなされ、少しずつその方向で議論が進んでいたと思う。

コロナ禍もあって本件は沙汰止みになっているけれど、いずれまた復活する可能性が高い。その時に、これと似たようなことが起こりはしないだろうか。

当初、移民についての議論が行われていた時よりも、日本円の価値は下がっている。だから、当時よりも日本に仕事を求めてやってくる人は減る可能性が高い。言い換えると、条件をよくしないと絵に描いた餅となって労働力の確保が難しくなるということ。

そうなると、国籍取得・参政権の付与まで視野に入れなければならなくなる可能性もある。では、その後どうなるだろう……というあくまでも仮想の一ケースとして、ウクライナにおける住民投票は他山の石となるできごとだよな、と思う。

最近、やたらと日本を持ち上げるテレビ番組が増えた。日本の文化は素晴らしい、技術はまだまだ一流だという内容そのものに対して異論はない。でも、それだけで収まらないケースの存在を視野に入れた時に、瞳を輝かせて日本に憧れ、同化してくれる人ばかりではないことは、忘れてはならないことだろう。

日本は移民を受け入れない非寛容な国だと思われるのは、確かに国益を損ねる。しかし、住民投票による領土割譲のリスクを負ってでも移民を受け入れるべきかについては、熟議が必要。

労働力を移民に頼るハードルは高くなり、真摯な検討を行うべき時が来たと考えている。

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