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Old世代の私が生成AIになじめない理由を深掘り、Alexa分岐点の存在に気付いた
今日の午後はchocoZAPに行きました。夕方は混むので早めに行き外を見ながら走っていたところ、雨が通り過ぎていきました。洗濯物! と気になりましたが、娘が取り込んでくれていて事なきを得ました。Nice!
さて、……。
これからは生成AIの時代と言われる。既にKindle出版界隈は言うに及ばず、一般書籍であっても生成AIに関する解説書、実用書の出版が目につく状況。
これも世の流れ、仕方がない。ただ、こういう時代になって初めて気付いたことが一つある。今回はそれについて書いてみたい。
「Alexa」という商品をご存知の方も多いと思う。Amazonが一時かなり力を入れて販売していた商品で、今でも売っている。
これは「生成」はしないのだけど、やはりAI技術を使っている。2014年11月から販売されていて、スケジュール管理や別の機器と接続して会話ができたりもする。
ストップウオッチにもなるし、ムード音楽を適当に流してもらうこともできる。言葉の意味を調べてもらうこともできる。
つまり、10年前から機器と会話をする環境はあったということ。この時の波に乗れていたかが、今の生成AI活用の巧拙に繋がっている可能性に気付いたのである。
「Alexa、近所の美味しいラーメン屋さんを教えて」と言えば「はい、4軒見つかりました」と候補を挙げてくれる。最初は面白がっていたのだけど……。
振り返れば、やはり自分がOld世代だと認識せざるを得ないのだけど、機器に何かを相談するという一手間が億劫になっていった。そのため、結局Alexaを日常的に使いこなす習慣が身に付かなかった。
そして従来方式に回帰してしまったことが、今の生成AIに質問する、情報収集させる、課題を提示して企画書の案を作ってもらうといった指示出しの不慣れにも繋がる遠因になった。もっとハッキリ言えば、敗因だと評価されてもやむを得ない。
この点、デジタルネイティブと言われるZ世代の若者は、生まれ落ちた時に既にパソコンやインターネット等のデジタル技術が日常生活に深く浸透した環境で育った。彼らは華麗にしなやかに各種ガジェットやアプリを使いこなすし、生成AIの利用にも極めて前向き。
見方を変えれば我々はデジタルノンネイティブ。どうしても、昔のクセが顔を出す。つまり、最初から最後まで自分でタイピングして文章を考える方が得意になってしまっている。
この点は英語と同じ。英語を後から勉強してどんなに習熟しても、意識しなければ英語で思考することはない。クセはなかなか抜けないのである。
これは、視点を変えると商機となり得ることも指摘しておきたい。
私みたいなOld世代に対しては、もう少しスモールステップを踏んで実例を挙げながら教え込んでいくメソッドが必要なところ、それがあまりないように感じている。
例えば、ChatGPT(Microsoft系であればCopilotでも可)にテーマを決めて500字にまとめてもらう指示を、最初は自由に出させる。次に、特に厚みを持たせたいところを修正させるための指示の出し方を教える。更に、文書に挿入するイラストを作成させる際の指示の出し方を教える。
これを実地に繰り返すことで、一定の能力の引き上げが可能になると考える。
一方で、生成AIからは実際それっぽいものができ上がってくるものの、絶対にそのままでは使えない。実際には自分でかなり手を入れないと満足できるような中身にはならないはず。
そもそも、生成AIの教師データが一流の論文ばかりではないのだから、これは当然そうなる。そういう注意点まで押さえた教え方をパッケージとして売り出したなら、値段にもよるが買い手はいると考える。
その昔、業務に使うためにWindowsPCを導入した際には、各企業で研修にかなり力を入れていた。それに対し、今は自分でマニュアルを読んで学べという方式。デジタルノンネイティブの人には、これだとなかなか身に付かないと思うので、書いてみた次第。
お読みいただいてありがとうございました。
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