「青いお空の向う側」
「青いお空の向こうには 何があるの?」
小さな私の質問に あなたは少し考えて 空を仰いで言いました
「青いお空の向こうには あなたの未來が待ってるの。青いお空に負けないように 恥じないように大きくなって行きなさい。」
小さな私の手を握り 青い空から 目を反らし私を見つめて微笑んだ。
そんなあなたが 居なくなったのは それから暫くしてからでした。
青いお空に登ってゆく 白い煙を眺めていたら
あなたの声が聞こえました。
「青いお空の向う側 あなたの未來のその先であなたのことを見ているよ。青いお空に負けないように 恥じないように大きくなって。」
小さな私は 空仰ぎ あなたの声に頷いた。