「名を呼ぶ度に…」

彼奴が、お前の名を呼ぶ度に

俺の心がチリチリと痛む。

お前が、彼奴の名を呼ぶ度に

真っ黒な感情が俺を支配しようとする。

゛『アイツサエ、イナケレバ』゛

いっそのこと、彼奴を戦いの中で葬ってやろうか…。

いや…お前の涙を見たいわけじゃない…。

良くも悪くも、お前への想いが理性を保たせてくれている。

だが、いつか…俺は、彼奴を…。

ああ、また、彼奴が、お前の名を呼ぶ。

お前が、彼奴の名を呼ぶ。

名を呼ぶ度に…俺は…。

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