ワインの思い出 | #サイゼ文学賞
初めてサイゼリヤに行ったのは、30年以上前のことだと思う。歳をとりだいぶ記憶が怪しくなってきたので自信はないのですが……
『ファミレス』なんて言葉がない頃の、ファミリーレストランといえば『すかいらーく』の頃だった。昔昔、私が初めて行ったサイゼリヤはファミリーレストランではなかった。お値段お手頃でお洒落なイタリアンだったのだ。
メニューは覚えていないけれど、ミラノ風ドリアかそれに似たものはあったと思う。他のメニューも安くて、好んでサイゼリヤを選んで友だちと食事をした。
そのサイゼリヤは今はその場所にはなく、別のイタリアンレストランが営業している。
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少し大人になり、行動範囲が広くなると、サイゼリヤがファミリーレストランになったと知るようになる。
もちろん、お値段はお手頃なので、たくさん注文しても安い!当時、ボトルワインも大きなものが置いてあり(確か1.5Lくらい)、飲み仲間とそれを1本、2本と注文してワイワイと飲み会となったこともある。ワインの値段も安かったはずだ。そしてもちろんイタリア産のものだ。
今ではあの大きなボトルは置いていないのではないだろうか。
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すっかりファミレスの仲間となったサイゼリヤ。最近は誰かと行くことはほとんどなくなり、ひとりでランチをする時に利用するくらいだ。
そんな時、昔を思い出しグラスワインを注文することがある。飲めそうな気分ならデキャンタで。昼間でもワインだとなぜか罪悪感がない。周囲からはどう見られてるかわからないが、そんなことはどうでもいい。
ひとりでワインを飲みながらパスタを食べ、読書をするなんてのが最高なのだ。
福島太郎さんの企画に参加しました。
よろしくお願いします。
サイゼ大好きです!