都市伝説 | やらないと不吉 | #虎吉の毎月note
虎吉さんの今回企画で、たくさんの季語がある中『柳』が心にひっかかりました。
『柳』で思い浮かぶのは、両手の親指を隠し(手を握る)、息を止めて素早く柳の下を通り抜けなくては親が死んでしまうという迷信です。
今なら都市伝説という言葉が近いでしょうか。
今ではあまり見かけなくなった柳ですが、私が小学生の頃は、通学路に何ヶ所かありました。そのうちの一ヶ所だけは、どうしても垂れ下がった柳の枝葉の真下を通らなくてはなりませんでした。
誰から教わったのか覚えていませんが、毎日、その行為は実行していました。
高学年にもなれば、友だちの間ではそんな会話もなくなりましたから、きっとほとんどの友だちはそれを迷信と知り行為をやめたことでしょう。
でも私はこっそり続けていました。
それは大人になってからもいい加減続けていました。
親が死んでほしくないというより(ごめん)、何か不吉なことが起こるのではないかという目に見えない恐怖がありました。
霊柩車を見たら…も同じでした。
親指を隠して、息を止める…
夜に爪を切ると親の死に目に会えないとか、
夜に口笛を吹くと蛇がでてくるとか、
新しくても畳の上では靴を履いてはいけないとか、
紐を結ぶときは、固結び縦結びはいけないとか…
葬儀の儀式に関係することが多いのだと、大人になり自分が葬儀に参列するようなって気づかされました。
でもどうして『柳』だったのでしょう。
柳=お化け
のイメージからなのでしょうか。
子どもの頃に毎日、親指を隠し、息を止めていた自分にくすりと笑いがでた『柳』にまつわる都市伝説でした。
虎吉さんの企画に参加させていただきました。どうぞよろしくお願いします。
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