エッセイ｜鏡よ鏡｜ #青ブラ文学部

2024年3月9日 20:48

「鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰？」

「テクマクマヤコン、テクマクマヤコン…」

子どもの頃から、魅力的な魔法のお話に鏡はつきもので、大好きだ。

グリム童話でもあり、ディズニーアニメで人気となった『白雪姫』

漫画家赤塚不二夫さんの作品でテレビアニメとなった『ひみつのアッコちゃん』

その夢のお話には反して、鏡には良くないことが映る、夜中に鏡を見てはいけない。
と、迷信であろうことを小さい頃から耳にしていた。何から教わったかは全く覚えていない。

鏡台の鏡には必ず布が被せられていて、使用時だけめくる。鏡をむき出しで置いておくことはタブーとしている人は今でも多いのではないだろうか。私もどんなに小さな置き鏡もむき出しでは置かないで必ず伏せて置いておく。最近は少ないとは思うが、旅館や民宿の鏡台の鏡の布をめくるのは、なんとなく怖い。

母の鏡台は三面鏡で、合わせ鏡として、私もよく利用していたが、ふっと何か映るのではないかと怖いと感じることがよくあった。

今は洗面台の三面鏡が怖い。合わせ鏡として使うのも怖いし、何より私が苦手なのが、その洗面台の鏡と、浴室の扉を開けたときの浴室内の鏡が向き合ってしまうこと、合わせ鏡となってしまうことだ。

絶対にどちらの鏡も見ずに用を済ませる。

もともと鏡を見ることが得意ではない。
街中で自分が映る場面で、私は自分を見ない。
エスカレーターの横の鏡で自分のことを見て髪型を整えている人をみると目を背ける。自分には考えられない行動なのだ。

そんな身近であり、身支度には必要な鏡なのだが、最近は老眼で目の前の自分の顔が見えずに困っている。老眼鏡をかけたまま化粧は出来ないし、老眼鏡をはずすとアイメイクなど描きずらいのだ。

友だちから凹面鏡(拡大鏡)がいいよと教わったので、今度購入しなければ…

鏡は苦手だけれど生活必需品なので、これからもうまく付き合っていかなくてはならない。
夜は見ないようにして…

青ブラ文学部の企画に参加しました。
山根あきらさん
いつもありがとうございます。

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