入院5日目(12月6日)
朝6時、新しい個室(578)での初めての目覚め。身体は昨日より少し楽になったように感じる。5日前の重症化していた頃を思い出すと、夜は横になることも座ることもできず、ただしんどい状態が続いていた。翌朝まで立ったまま過ごし、眠りたい気持ちを抑えながら、ひたすら時間が過ぎるのを待つしかなかった。
その時の状態を振り返ると、今日のこの状態がどれほどありがたいものかと感動する。
前回入院した時は5日間程度の滞在だったが、今回は少し長引きそうだ。年齢を重ねるにつれて回復が遅くなるのかもしれない。加えて、今回の症状は前回よりも重度化しているように感じる。そう考えると、やはり一日一日の回復に感謝しながら、焦らず治療を続けていこうと思う。
アップした写真は、私が自力でベッドから降りて窓まで移動し、窓の外の風景を撮影したものだ。この写真は、私自身が少しずつ回復している証でもある。5日前の状態を考えると、こんな風に窓までたどり着けるようになるなんて信じられない気持ちだ。
移動するのはまだ痛みを伴うし簡単ではないけれど、それでも自分の力でここまでできたことが嬉しい。この景色を見ていると、少しだけ心が晴れるような気がする。
いつも夜間担当の看護師さんが、朝になると体温や血圧などをチェックしに来てくれるが、今日は、この看護師さんが手話で話しかけてきた。一瞬びっくりして、「手話をどこで覚えたのですか?」と聞いてみたら、小学校の頃、ろう者の知り合いと話したくて、そのときから手話を勉強し始めたらしい。
そのエピソードに感心しながら、「手話がとても上手ですね」と褒めると、看護師さんは少し照れながらも嬉しそうに笑っていた。手話が話せる医療関係者が増えると、もっと多くの人が安心して医療を受けられるようになるのだろうと思うと、本当に嬉しくなった。
朝8時半からシャワーに入った。昨日の午後に当ててくれたガーゼを外してみると、ガーゼについた滲出物の色が暗赤色ではなく、黄みがかった薄い色に変わっていた。これは回復が進んでいる証拠かもしれないと思い、少し嬉しくなった。さらに、シャワーで水を患部に流しても痛みが出なかったことにも安心した。
他の患者の記事を読んでみると、「患部をゴシゴシ洗うのは厳禁」というアドバイスが書かれていた。ゴシゴシ洗うと皮膚の表層が壊れてしまい、感染リスクが高まるという理由らしい。確かに、以前私は足の付け根部分をついゴシゴシ洗ってしまっていたので、これも感染しやすくなった原因の一つかもしれないと反省した。今後は気をつけたいと思う。
毎日9時ごろに点滴がある予定だが、今日はまだ来なかったので、ナースコールで看護師さんを呼び、点滴の予定を確認した。その後、10時くらいに点滴が始まった。
点滴中、テレビで久しぶりに国会中継を観た。参院予算委員会では、野党からの厳しい質問攻めに対して、石破首相が勢いよく回答している姿が印象的だった。驚いたのは、首相が資料をただ読み上げるのではなく、自分の見解をしっかりと伝えていたことだ。やはり石破首相はしっかり仕事をしていると感じた。議論の内容は少し難しかったが、国会で与野党の議論が透明的に公開されるのは素晴らしいことだと思う。
テレビを観ているうちに眠気が出て、そのまま少し寝てしまった。
14時に皮膚科の先生が診察に来られた。回復の進み具合を確認していただいたところ、「状態が良くなってきていますね」とのお言葉をいただき、少し安心した。先生からは、来週の月曜日まで点滴を続ける予定だと説明を受けた。
残りの3日間で気を緩めることなく、引き続き治療に専念していきたいと思う。少しずつ良くなっていると感じられる今、このペースを崩さないように頑張ろう。
18時半、空が完全に黒くなった頃、窓に向かって外を眺めていると、光り輝くクリスマスツリー🎄を発見した。その美しい景色に、少しだけ心が癒された気がした。
12月1日は不幸なスタートだったが、いよいよクリスマスに近づいてきた。12月末までには、皮膚が元の状態に戻り、痛みも消え、どこへでも行けるようになりたい。そして軽やかに歩けるような、そんな幸せな新年を迎えたいと願っている。
これ以上書くことはないので、今日はここまで。また明日👋