独りよがりSDGs
私が子供のころ(1970年代)、我が家の近所の川から、泡ぶくが出ていた。
不思議に思った私は、母に聞いてみた。
「お母さん、川から泡が出てくるけどなんで?」
「あれはね、家庭で使った合成洗剤が溶けきれなくて、川に流れてきているんだよ」
「え?それじゃぁ、川も海も汚れてしまうね」
まだ、下水道が整備されていなかったのか、もしくは、用水路に人が洗剤を流していたのか定かではないが、私の記憶では、割といつも泡が立っていた。
当時から、環境に気を遣っていた母は、あまり汚れが落ちない石鹸で洗濯をしていたので、私の洋服は、なんだか黄ばんでいた。
小学生になって、体操服をクラスみんなが着ると、私のように少し黄ばんでいる子もいたが、ピッカピカに真っ白な子もいた。
「いいな。あの、綺麗な体操服。私もあれがいい」と思ったが、母にはそのことは言わなかった。
どうせまた、環境がどうのこうの、あの洗剤は地球をダメにする。などと、うるさく話しだすな。と思うから。
しかし、そんな私も大人になると、やっぱり気になる地球環境。
気候変動が激しくて、今日も茹で蛸になりそうなくらい暑かった。
名古屋連日39℃。やばい。
このまま気温上昇し続けたらどうなるんだろう?
どうなっちゃうんだろう?
SDGsが叫ばれて数年が経つ。私にも何かできることはないのかしら?
そんなことを思いつつも、我が家のエアコンは今日もガシガシ動いているし、サーキュレーター3台も、ブンブン回っている。
夜中でもつけっぱなしだ。
室外機から出ている熱風。これもやばいんだろうな。
どうしたらいいの?
私1人が考えつくことなんて、大きな地球全体からしたら、何の足しにもならないとは思いつつも、毎日、考えてしまう。
そういえば、母が要介護になってから、お風呂は週2回、ヘルパーさんに入れてもらっている。
汗かきで几帳面な母は、最初は毎日入りたがったが、私が入れてあげる自信がなくて、我慢してもらった。
一緒に住んでいたので、私も毎日の入浴をやめた。なんとなく、母に悪い気がしたのだ。
母と違い、あまり汗をかかない体質のせいもあって、冬なら週2回、夏でも1日おきくらいはいれば十分だった。
やってみると、さほど苦にもならず、どちらかというと、「お風呂は毎日入らねばならぬ!」と何かの呪文で自分を縛り付けていた時より解放されて居心地が良かった。
ふと、「あれ?これってSDG sにもなっているんじゃない?」などど、独りよがりもいいところだが、そう思ってしまった。
だって、
水とガスの使用が今までの半分。
シャンプーやリンス、石鹸やバスタオルの使用頻度も半分になっているじゃない。
なーんだ。そんなことでいいなら、私なりにできていること結構あるかも。
まず、車に乗っていないから、ガソリン使わないでしょ。
断捨離ができるようになって、小さなお家に住めるので、電気の使用量も減るでしょ(ただし、エアコンはつけっぱなし。ごめんなさい)
洗濯もさほどやらないので(ただのズボラ)、水と洗剤の節約でしょ。
したがって、汚水も減るでしょ。
ま、私のやっていること(意図した訳ではないが)といえば、たったのこれだけなんだけどね。
来年にはもう一つくらい、SDGsやってんなって事を増やせたらいいなぁ。
❤︎LOVE&MIND&SOUL&MUSIC♬