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子宮頸がんワクチンの3回接種は本当に必要?あなたに必要な接種スケジュールを考える【接種できる施設のリスト付】

大人の子宮頸がんワクチンについて知りたい方には「子宮頸がんワクチン打ちました。今まで接種表明しなかった理由と大人のHPVワクチン」を
1本だけ2本だけ接種して残りを接種しそびれてい人には「子宮頸がんワクチンの3回接種は本当に必要?あなたに必要な接種スケジュールを考える」を男性の子宮頸がんワクチン接種について知りたい方には「子宮頸がんワクチンの「男子だけ全員接種」のこと」を
1本接種しただけじゃダメなの?という方には「子宮頸がんワクチンの”1回接種”最前線」をおススメします。

「子宮頸がんワクチンは安全だと知り、慌てて3月に接種させたのだけれど、2本目はお金がかかると言われました。1本ではダメなんでしょうか?」

この春に高2になったという女の子を持つ親御さんからの質問です。HPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチン、通称、子宮頸がんワクチンは国の定める定期接種のワクチンで、中1から高1の女子はこのワクチンを誰でも無料で接種することができます。

しかしこのワクチン、自費で打つとなると1本約15000円と高額です。しかも日本政府は3回の接種が必要だとしています。

つまりぜんぶ自費だと15000円X3回=45000円かかるということ。

しかも3回の接種は、0か月、2か月、6か月と間隔をあけて接種することになっていますが、夏休みでもないのに3回も接種の時間を確保するのは至難の業です。

こんな高価なワクチンを本当に3回も接種する必要があるのでしょうか。

「3回接種」の原則は、ワクチンメーカーの推奨によるものです。治験では、3回接種しないと十分な免疫力が得られなかったためです。日本政府が3回の接種を推奨していることになっていますが、ワクチンメーカーの言うとおりに接種スケジュールを決めたまでのことです。

「子宮頸がんワクチン」または「HPVワクチン」と一括りに呼んでいますが、子宮頸がんワクチンには2価ワクチン(サーバリックス)と4価ワクチン(ガーダシル)の2種類があります。名前は同じでも成分は異なる別の薬剤、言ってみれば、見かけはそっくりだけど中身も味も違う、アンパンとクリームパンのようなものです。

HPVには100種類以上がありますが、子宮頸がんワクチンはそのうちのがん化しやすい幾つかの型の感染を防ぎます。「~価」というのは、何種類の型のHPVを予防するかを示す数字で、2価は2種類、4価は4種類のHPV感染を予防するという意味です。

では、アンパンとクリームパン、いや2価と4価のワクチンのどちらを接種する方がいいのでしょうか。海外では、日本未承認の9種類のHPV感染を防ぐ9価ワクチンも広く使用されています。9価は未承認ですが、輸入ワクチンを扱うトラベルクリニックなどで日本でも接種可能です。

結局、あなたはどのワクチンを何回打てばいいのでしょうか。それは、予算、期待する予防効果、接種年齢などによって大きく異なります。

念のために断っておくと、この記事は子宮頸がんワクチンの接種を勧めるものではありません。

日本ではほとんど誰も接種していないけれど、世界では多くの女性が接種しているこのワクチンを接種したいと思った時、できるだけお財布にやさしく、できるだけ大きな予防効果を得られるよう、接種スケジュールを考えるためのものです。 

では、さっそく本題に入りましょう。
この高額なワクチン、本当に1回打っただけではダメなのでしょうか。

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