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文系女医の書いて、思うこと【スタンダード】

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2024年9月の記事一覧

ドイツの言語聴覚リハビリ「ロゴペディ」 ②共鳴で"通る話し声"に!

ネットには「声」に関する動画が無限にあります。 一番多いのは「歌声」や歌い方の動画です。アナウンサーの方が公開している「話し方」の動画もありますが「話し声」の動画はあまりありません。 声に関する動画が対象としている人には2種類があります。 1つは、加齢や話す機会が減ったことで声が出にくくなった健康な人たち向けの動画、もう1つは病気や事故・手術などで話せなくなった人向けの動画です。 わたしのように通じる程度には話せるけれど、手術などによって話し声の質が著しく落ちたという

1年待ちもざら!?データで見る世界の手術待機期間

日本では、病院の外来の待ち時間は決して短くはありませんが、体調に異変がある時、必要なタイミングで受診できないということはありません。 ドイツはヨーロッパではもっとも医療水準が高く、医療サービスがもっとも優れていると言われている国です。日本のように皆保険で、受診の際の費用も一般の人が払える値段なら、人口あたりのベッド数も群を抜いています。 ドイツでも驚くほど待たされたところが、ドイツでは腫瘍などの比較的緊急性の高い病気でも、受診や検査までに驚くような長い待ち時間があります。

「おとなのワクチン接種」で下げる認知症のリスク

7月末、帯状疱疹ワクチンに関する興味深いデータが発表されました。帯状疱疹ワクチンには認知症の予防効果があり、特に組み換えワクチンでその効果は高いというものです。 今回の記事では、この話をどう受け止めたらいいのか(真に受けていいのいか)について検討します。

帯状疱疹ワクチン、定期接種へー生ワクチンを捨てられない「日本の特殊事情」

来春から、65歳以上を対象に帯状疱疹ワクチンが定期接種となる予定です。帯状疱疹ワクチンには生ワクチンと組み換えワクチンの2つの異なるワクチンがあります。どちらもすでに任意で接種できますが、定期接種としてどのワクチンがどのように使われるのかはまだ検討中です。帯状疱疹ワクチンを定期導入しているほとんどの国では現在、組み換えワクチンを使用していますが、日本ではまだ検討中なのです。

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