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ヴァンデグローブ応援記録🇫🇷⛵️【ノエビアグリーン財団】

この11月、世界一難しいと言われるヨットレース『ヴァンデグローブ』に唯一に日本人として出場される白石康次郎さんを応援するために、フランス・ナントへ1週間ほど行ってきました!

プログラムについて

ノエビアグリーン財団

この企画は、高校生が夢を見つける力をつけるため、冒険家の白石康次郎さんから学ぶことを目的として、ノエビアグリーン財団が主催されています。
全国から集まった8人の高校生が、渡航費や滞在費などの負担なくフランスで、現地のレーススタートに参加することで非日常な学びを体験できる機会でした。

私自身は、ヨットの経験は全くなかったのですが、『ヴァンデグローブ』が開催される街レ・サーブル=ドロンヌは、普段の人口が4万8千人ほどなのにも関わらず、4年に一度のこの大会のスタートには世界中から200万人が集まるという特殊な環境で、地域社会と世界規模の技術を繋げる存在になりたいと考えている私にとっては先行モデルとして学べることが多いのではないかと思い、応募しました。

ヴァンデグローブとは

Vendée Globeは単独無寄港で世界一周を目指す、ヨット界で最難関のレースです。4年に一度開催され、10回目の今年は最多の40人の参加者がいました。
ゴールまでの3ヶ月は、完全にひとりぼっちで、必要なものを全て持っていく限界の生活を送るそうです。白石さんは3度目の出場で、今回は女性のヨットレーサーも数人いました!

事前研修

8月に神奈川で、一泊二日の研修がありました。
ここでは、人生で初めてのヨットに挑戦しました!白石さんから直接操縦を教えていただき、ヨットがエンジンなどではなく、風の力だけで進む、環境に優しい乗り物であることや風を操る難しさとその面白さを学びました。

白石さんの生き方が本当にかっこよく、
『知るためじゃない。確かめるために生きているんだ。』というお言葉が印象的でした。

スポンサーがいないと成り立たないヨットいう競技に取り組むにあたり、人の信頼が一番大事だというとても説得力のあるアドバイスもいただきました。

フランスへ!

到着まで

羽田夜発シャルル・ド・ゴール早朝着のエールフランス航空に乗りました!
機内食のカマンベールチーズがとても美味しかったです。


パリからは国内線にトランジットの予定だったのですが、まさかのフライトが直前にキャンセルに。到着予定のナント空港の消防士がストライキを起こしたため、全てのフライトがキャンセルになったそう。初日からフランスらしさ全開でした😅

結局、バスで5時間の旅になり、エッフェル塔のある旧市街ではない地区を通って高速に乗ったため、工場や集合住宅が中心で、以前に観た映画『バティモン5』を思い出しました。

フランスでの最初のご飯は、サービスエリアのクロワッサンにサラミとチーズを挟み、栄養スコアがA(最高がAで最低がE)のサラダボウルと一緒にいただきました。
このあと1週間、野菜を食べられる機会が本当に少なく、意識的にとらなければレストランでもなかなか食べられない難しさを知りました…美味しくて新鮮な野菜がたくさんある日本は本当に食に恵まれているなと思います。

初日はホテル近くのスーパーに行き、チーズの種類の多さや照り焼き味のカップ蕎麦に驚きながら、円安の影響をひしひしと実感していました…

二日目

午前中は地域のマルシェに行きました。
パン屋さんやテリーヌなどの惣菜、サラミやハム、チーズ、チョコレートなど様々な種類のお店が集まっていてとてもワクワクする場所でした。ナントは海に近いので魚介類もありましたが、豊洲市場のように新鮮な感じではありませんでした。

フルーツや野菜は、農薬を日本人が想像する何倍も大量に使っているそうで、食べるときはしっかり洗わなければならないそうです。減農薬のBio表示があるものはやはり値段が高く、物価高の影響も受けてなかなか難しい現実があります。

お昼には念願のガレットをいただき、レース会場に向かいました!

ヴァンデグローブ村はスタート二日前にも関わらず、多くの人で賑わっていました!


白石さんのヨットに乗せてもらったり、海水温を測る研究調査に協力していることなどを伺ったりして、ヴァンデグローブについての理解を深めました。

三日目

モンサンミッシェルを訪れました!
ナントから北へ3時間ほどバスで移動し、あの有名な大聖堂が見えてきました。


お城ではなく、教会のため、讃美歌を歌っている人がいたり、観光客以外の方もいらっしゃってとても神聖な雰囲気でした。曇っていて干潮だったのは少し残念でしたが、いつか朝焼けや夕焼けとのモンサンミッシェルを観に行きたいなと思いました。

写真をたくさんとってもらっていたらお土産などを見る時間がなくなってしまい、観光のペース配分をもっと考えなければ…と反省しています。

夜ご飯はイタリアンに行ったのですが、デザートに頼んだサンデーが私の顔より大きいサイズでした…

四日目

今日はヴァンデグローブ当日です!

レース会場はとても混雑しているので、朝5:30にホテルを出発して会場へ向かいました。
応援船に乗って、外洋のスタート地点の近くまで行き、白石さんの船を見送ります。日本の国旗を持って、応援していました!

私は途中で酔ってしまって、あまり最後のほうの記憶がないのですが、当日は風があまりなかったようで、スタートしても始まった感じがあまりなく、選手たちはとても大変だったそうです。これから孤独に3カ月間、海の上で自然と戦っていくことを考えると、暖かい船に守られている私は本当にありがたいなと思ったし、だからこそ自分自身も挑戦を続けていきたいなと思いました。

日本人の白石さんの船を応援する人たちは、本当に世界各国の出身で、様々な年齢の人が応援していて、そんなたくさんの人に愛される人柄を持っていらっしゃることが本当に尊敬でした。

五日目

最終日は月曜日だったものの、休日だったため多くのお店が閉まっていました😭
休む時は休むという考え方がしっかり身についているなと感じた場面でした…笑

ここはショッピングモールで、建物がディズニーランドのような非現実感があって、とてもユニークでした。

最後、もう一度スーパーに寄るとリサイクルを回収するコーナーがあったりして、環境意識の高いフランスらしさを感じる場面もありました。EUのペットボトルは今年からキャップとボトルがつながっている状態なのですが、慣れないと飲みにくく、それでもすこしずつ適応していくことが大事なのと感じました。

振り返って

今回のプログラムは目に見える学びがあったと言うよりは、私たちがもっと学び成長していたときにその成果が出ていくものなのではないかなと思います。このような一生1度の経験と言うものはあるかないかで、自分自身の信念を信じられたり挑戦する勇気をもらえたり、そういった心の持ち方が変わってくるのではないでしょうか。

ヨットの中で


参加していた私自身も1番の大きな学びをを言語化することができていませんが、今回のフランス渡航、そしてヴァンデグローブに参加するためにサポートしてくださったたくさんの方々に感謝をしたいと思います。

今後、事後報告会として、年明けに白石さんとお会いする予定ですが、無事に完走され、笑顔で会えることを願っています。

本当にありがとうございました!

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