
観光でない京都から学べること
こんにちは!
定期テストが終わって一息ついたところなので、少しずつ振り返りをしていきたいと思います。
9月から参加しているGood Life on Earthプログラムのフィールドトリップで京都へ行ってきました。
京都のお話が連続になってしまいますが、新しい発見がたくさんあったのでぜひ読んでいただけると嬉しいです。

京都大学 花山天文台
京都大学が所有する三つの天文台のうち、京都の中心から山を登ったすぐ近くにあるのが花山天文台です。世界でも有数の古い望遠鏡が今でも現役で、観測に使われていることで知られています。なんと100歳越え!!

天文学者の方の講演を聴いた後、3Dシアターで、太陽系を中心に宇宙の中にいるような感じで解説をしていただきました。宇宙についての情報は、マンガ『宇宙兄弟』から主に得ているのですが、知らないことがいっぱいあるなと気付かされます。そして、宇宙の広大さと神秘を学ぶたびに、私たちはどこから生まれ、どんな存在なのか問い続けたくなります。
印象的だったのは、太陽フレアに関するお話です。
電波障害を引き起こしたり、オーロラを発生させるとして知られる太陽フレアは、黒点が分裂しようとするねじれによって爆発が引き起こされるそう。フレアは、地球から見た太陽の端側で発生すれば問題はないのですが、真正面で大きな爆発が起こると、地球にも影響が出ると言います。低緯度オーロラが話題になっていますが、今は日本よりアメリカ側で観測がしやすいようです。
ちなみに、小さな黒点一つがだいたい地球の大きさということで、太陽の大きさはもう想像もつきません。。
一般公開向けのツアーも行っているそうで、興味がある方はぜひ!

京都大学総合博物館
正門から西に進んだところにあるのが博物館です。
案内してくださったのは、工学出身の先生でしたが、考古学や自然科学に比べ新しい分野だから、また私たちの生活にあたりまえすぎて展示するのが難しく、スペースも少ないことを嘆いておられました。

ルーブルのような美術館は、貴族が個人的に、お金で集めていたものを一般にも公開することを求めた市民運動から生まれた場所。
大学博物館は、研究者が自分の足で集めてきたものが中心。
そんな大学博物館は、それぞれの大学の個性が感じられ、京都大学では霊長類のコーナーがあり、チンパンジーの家系図で全匹に名前がつけられていました。
京都の山にはたくさんの亜種が住んでいるようで、それらの剥製もたくさん展示してありました。小さい頃から上野の国立科学博物館やKITTE 内のインターメディアテクはよく訪れていたのですが、逆にそこ以外あまり行ったことがなかったので、博物館によるこだわりを垣間見れてワクワクな時間でした。

東寺
2日目は、京都駅の近くにある、東寺を訪れました。
よく晴れて青空が広がる中、東寺の4万坪の土地の中に佇む五重塔は、とても美しかったです。歴史としては江戸時代からで、あまり古くないそうですが(300年しかというお言葉が印象的でした)、美しさは日本随一だと言います。5度も雷が落ちて焼けこげたため、避雷針を設置したり、電流を流す現在の建築になるまでは大変だったそう。
ここでは、仏教の教えを丁寧に教える取り組みをされている僧侶の先生から、お話を伺いました。仏教は内省を行うことを目標としており、それによって自分自身が成長できるというお言葉が印象的でした。

私は寺社仏閣や仏像を眺めるいわゆる修学旅行のような観光がとても苦手で、どう見ればいいのかわからなかったのですが、今回は先生が、仏像の配置は幸せな家族の形を見立てていたり、その時の気分によってぴったりな仏像様がいらっしゃったりすると教えてくださったことで、1時間以上も苦なく楽しむことができました。
私はこの後、直接トルコに行く予定だったので、途中で抜けることになってしまいましたが、他のメンバーは漆のお店にも行ったようです。
日本文化を引き継いで守ってきた京都だからこそ、たくさんのインスピレーションを受けることができました。
私自身が新しく取り組もうとしていることも、京都と深く関わってくるので、この学びをこれからも活かしていきたいです。
ありがとうございました!