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初めての学会参加を経て。高校生発表について

9月26日に、人生で初めての学会に参加しました。
京都大学で行われた、日本水産学会秋季大会です。

少し遅くなってしまいましたが、今回は高校生が学会で発表した経験について書いていきます。

高校生発表の部門があり、水環境の研究をしていた私はポスター発表をすることに決めました。

高校生向けの発表部門がある学会は増えましたが、こちらの水産学会はなんと交通費まで全額支援してくださり、もちろん参加費も免除という本当にありがたい仕組みでした。

ちなみに、よく聞かれるのが学校の出欠についてですが、今回は平日だったので、欠席の扱いになっています。公立なので基本的に公欠は難しく、私は授業を休むカバーをしっかりすることを条件に欠席をしています。

学会をどう探すか

基本的には、研究でお世話になっている専門の先生に伺うのが一番だと思います。
私の場合、留学関連のご相談をしていた先輩から直接この学会を教えていただきました。

またGoogle検索で、自分の専門分野スペース高校生発表のように入力すると一定数出てくるのではないかと思います。

1年ぶりの京都

夏の灼熱の京都は、去年の8月にお豆腐屋さんめぐりを通じて生活文化を学びにきて以来です。学会発表は木曜日でしたが、私は一足先の水曜に学校が終わって荷物を持って、新幹線に飛び乗りました。前回もお世話になった京都の友人に会うためです。

相変わらず暑く、また海外から観光に来られているような方もたくさんいらっしゃったので、熱気のある京都駅でした。
新幹線では(たぶん)新型に乗ることができ、通路側でもコンセントが使えたことに感動でした。ただ予想通りネット回線が安定しなかったため、久しぶりにゆっくり時間をとって本を読むことにしました。

京都大学へ

私が通う都立西高校は、去年はなんと東大よりも京大への進学者が多いという関東では珍しい環境で、校風が似ていると言われている京都大学には強い憧れを持っていました。

ちょうど同じタイミングで京大の別の学会に来られていた研究プログラム(一つ前の記事のGLE)の先輩と待ち合わせをし、正門で写真を撮ってから、生協を見学したり、学食でお昼ご飯をいただきました。

その後、水産学会が行われている農学部のキャンパスへ、日傘をさしながら15分ほど歩いて到着しました。私は知らないところを歩く時、いつも道が不安になって通りすがりの人に聞いてしまうのですが、京大の学生さんと見られる方々が丁寧に教えてくださり、心強かったです。

ポスター発表

ポスター会場は、大きめの講義室でした。
名前の受付をして、名札をもらったりしていたのですが、どうやら1人で来ていたのは私だけのようでした。いつもお世話になっている生物の先生は、授業があるので引率できないと言われていたので、他の学校も同じような状況なのかと勝手に想像していたところ、みなさんチームで参加していたり、1人でも先生と発表に練習をしていたりしていて、途端に心細くなりました。

とはいえ、発表が始まると、そんな不安はなくなりました。
私の発表位置は、部屋の一番奥の角で、なかなか人が来ないかなと思っていましたが、大学の先生方を中心にたくさんの大人のかたが来てくださり、私の発表を聞いて質問して下さったりととても嬉しかったです。
ポスターは、研究テーマが国際的で、英語の論文を中心に参考にしていたので、英語で作成していました。そこも目をひいてもらえたところかもしれません。

先生方との意見交換はあっという間に過ぎ、研究に関して新しいインスピレーションを得ることができました。そのような意味で、とても実践的な学びの時間になりました。

審査があるとのことだったので、終わるまで待っている間は他の参加者のポスター発表をじっくり見ていました。
学校の部活動でチームを組んで参加していたり、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)で研究をしている方が多い印象でした。それぞれの地域の川や湖の特徴やそこに生息する生物の課題など、私には全く新しい分野も多く、見ていて面白かったです。

終わりに

最後に審査結果が発表されました。
そこで、なんと優秀賞に名前を呼んでいただきました。
表彰していただけるとは全く思っておらず、荷物をまとめて座っていたら一番初めに私の学校と名前が呼ばれたので、本当に驚きました。

こんな機会はなかなかないので、賞状をもらっているところをスタッフの方にお願いして私のスマホで写真を撮ってもらいました。笑

水産学会の皆様には本当にお世話になり、届かないピンの付け外しから、専門の先生とのコンタクトまでたくさんサポートしていただきました。

学会発表には、知的財産権などの面で注意すべき点もあるため、一概に全ての方にお勧めできるわけでないですが、自分が追求していることを人に共有して新たな考えに出会う愉しさやそこから得られる学びは本当に大きいものだと思います。

ありがとうございました!

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