15歳のひとり旅インド*12日目
今日はインドに来て一番怖かった日かもしれない。
起きて、顔を洗いに行こうとドアを開けると、全然開かない。
学生寮のドアは外からのみ施錠できるので、夜中のうちに誰かが閉めてしまったのだろう。外に靴も置いていなかったので、誰もいないと思われてしまったようだ。友達に開けてもらおうと、WhatsAppを開こうとしたのだが、電波がない、、!IITHはかなり都市から外れたところにあるので、日本で買ったe-simは対応していないのかもしれない。
仕方がないので、窓を開けて、大きな声で『Help me!! I can’t open the door!』と叫び続けた。でも土曜の朝なので、学生は全然起きていなくて、1人が道を歩いているのを見かけるまで10分くらい待っていた。1人目と2人目は、気づいてくれず、そのまま通り過ぎていってしまったので、もう泣きそうになった。そうしたら、3人目が異変に気づいてくれたようで、寮の1階にいる管理者のおばさんに伝えてくれた。開けてもらえてホッとしたが、彼女は英語が通じず、何か言われたが全くわからなかった。
今後カギが外にある部屋に泊まる方には、靴を外に置いて、人がいることを主張するように伝えたい。インドらしい体験といえばそうなのだが。
一息ついて、日本から持ってきたアルファ米の炊き込みご飯を食べて、煎茶を飲み、少しでも日本の安心感を感じようとした。午前中は、学生の友達が紹介してくれた環境工学の教授に会いにいく予定だったので、その部屋に向かった。
私の研究に対して、しっかりと1時間議論をさせてもらい、共同研究をしていたという東大の教授も紹介してくれた。ただいいと思うだけでなく、ここが良くないからこう改善すれば良いと思うというところまで、丁寧に(土曜の朝の貴重な時間に!)話してくださり、本当にありがたかった。
この週末で、JETRO主催の日本企業の採用イベントがあったので、顔を出してみることにした。いろんな日本企業がプレゼンをしていて、インドの学生を採用するために、『社内の公用語は英語です』とか『日本人の割合はそんなに多くなくて多様なメンバーです』などとアピールしているのが興味深かった。
私は明日バンガロールに行くので、都市部から離れたこの大学から空港に行かなければいけないのだが、これまでタクシーを頼んでいた大学のオフィスが、週末なので休みで、オーダーをできないことにさっき気がついた。
大変だ!と思っていると、私を見かけて『覚えてますか?』と話しかけてくれたインド人の方が。1年くらい前に東京でインド人の大学生とご飯を食べにいった時にその会を調整してくれた方だった!車がない状況を相談すると、すぐに手配を頼んでくれた。本当にピンチの状況だったので、感謝しかない。
夜にはインドと日本の文化交流イベントがあり、新撰組の劇と南インドのダンスが披露された。隣に座っていた修士課程の女の子と仲良くなり、研究から文化まで本当にたくさん話した。インドのおすすめのお菓子もくれて、後で食べてみたいと思う。
夜ご飯はインド工科大学唯一の日本人教授の片岡教授夫妻と一緒にいただいた。いろいろなお話を聞けてとても面白かった!
今日も朝からバタバタだったが、充実した1日だった。