⼈⼯林と⾥⼭を観察して
*探求動機
先⽇、⻑野にある「アファンの森」などを訪れた。その時にいわゆる⾥⼭と呼ばれ る⼈⼯林と、⼈の⼿が加わらなくなってしまった⼈⼯林の違いに驚いた。またそこ で⽇本の森林産業の現状などについて学んだこと、考えたことなどを深めたいと思 い、ここにまとめた。
*訪れた場所としたこと
・アファンの森 ⻑野県上⽔内郡信濃町⼤井 →森の⾒学、学習 ・アファンの森財団ホースロッジ →⾺と森で過ごす
・野尻湖 → 象の⼩径で森林セラピー
*アファンの森について
ウェールズ出⾝の環境活動家C.W.ニコルが⽇本の森を再⽣させたい!という思いか ら⽣まれたそうです。現在、⻑野県⿊姫を中⼼に⾼度経済成⻑期降、放置されたままだった幽霊森と呼ばれる⼈⼯林を甦らせる活動をしています。また森だけでなく、⼼や地域の再⽣にも取り組んでいます。
今回はアファンの森の⼀部とそこから⾒えた国有林も⽐較できました。 https://afan.or.jp/
*⽇本の森林の歴史
昭和初期ごろまで
⽇本には
⼈の⼿が加わり⼿⼊れが⾏き届いた⾥⼭と
⼈が⼊ることのない⾃然林が多くあった
↓
しかし...
⼯業化が進むにつれて⾃然林はスギやカラマツの⼈⼯林に
⾥⼭も次第に放置されるようになった
↓
森本来の⼒が失われていく
・枝、葉などが伸び放題になり⽇光が地⾯に当たらなくなる
��
新しい⽊や植物が育たなくなり、⽊が倒れてたりして森が荒れる
・⽣態系が崩れ、動物たちが⾷べ物を求めて⼭を降りてくる など ↓
もう⼀度⼈の⼿で間伐を⾏って森に陽の光が⼊るようにした
↓
⽊が真っ直ぐに⽴ち並び、暖かな⽇光や⼩⿃のさえずりを感じられるようになっ た!
✴⾃然林は...
⽩神⼭地や屋久島など。⽇本にはほとんどない。⼈がいじっていないので⾃然本来の⽣態系が保たれ、森の役割をはっきしている。
*再⽣された⼈⼯林をみて
⽊が本当に真っ直ぐで落ち葉の合間に新しい⽊の芽が⾒え
た。
動物の⾜跡などもたくさんあり、これが本当の⾃然と森の共
存なのだと思った。鬱蒼とした感じはなく、陽の光と⾵を感
じられた。静かに⽴ち⽌まっていると、⽊々の擦れ合う⾳や
動物たちの鳴き声などが⽿に⾶び込んできた。
右の写真では⽊の枝にブランコのように座ることができた。
天気は曇っていたがそれでも光が⼊ってきているのがわか
る。
*森林セラピーを体験して 〜国有林との⽐較も〜
ただ森の中を歩いているだけなのにストレスが少し 軽くなったように感じる。ガイドさんによると森に対しては誰もが素直になれるからだそうだ。
いくつもの種類の⽊が混在しているので景⾊に飽きることもなく、さまざまな⾊を⾒つけられた。
アファンの森との境界線と知らされずとも、明らかに⼿⼊れされていないことが素⼈⽬にもよくわかった。⼿⼊れがされていない国有林(全てがそうではない)は⼀⾒、緑に溢れているようにも⾒えるが静まりかえり、とても暗かった。
*⾺と交流
⽬のつき⽅などの特徴を確認するなど、⽣物の振り返りとともに、⾺の活用
⽅法を学ぶことで先⼈たちの気持ちを知ることができた。
*感想
同じ森でもこんなにも違いが出るのかと驚いた。
今、地球には環境問題など解決すべき問題がたくさんあるが、森の再⽣という取り組みはそれらの解決にも繋がっていると思う。今回、森を守ることの⼤切さと森が 私たちに与えてくれるものについて実際に学び、体験することができたので、この 経験を⽣かしてもっと⾃然への理解を深めていきたい。