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15歳のひとり旅インド*15日目

今日は、ゆっくりと朝起きて、フィルターコーヒーを作ってもらい、ロッサンとスクランブルエッグの朝ご飯を食べた。コップに何度も移し替えて泡立てるフィルターコーヒーもいただいた。


友達の家はインド料理だけではなく、さまざまな国の食事を作り、何でも食べるという。

準備をして、まずはお寺に向かった。ヒンドゥー教のお寺で毎週土曜日に訪れているという。
仏教と違い、たくさんの神様がいて、そこには9人の神様が祀られていた。靴を履いて入ること、写真を撮ることは禁止されていて、そういった表示は英語でも書かれている。特別なドアを開けるタイミングだったらしく、それに合わせた音楽を2種類の太鼓で弾いていたのだが、私には音が大きすぎて途中から気持ちが悪くなってしまった。音が止まったので見に行くと、灰のようなものを来ていた人々にかけていて、煙がかなり出ていた。こういった宗教的な習慣も大気汚染に影響しているのだろう。

その後、電車に乗ってプラネタリウムへ。

切符(トークンと呼ばれていた)はインド国内のQRコード決済のみが対応していて、旅行者には不便だ、というよりインドの銀行口座を持っていないとそもそも使えない。前々から違和感として感じていたのだが、インドは外国人が住むのにとても冷たい国だ。税率は36%と高いし、インド人へとの対応が違うことが多々ある。今まで私が出会ってきたインド人はあくまでほんの少数派の、異文化に関心を持ち、インドの悪い習慣変えようとしている人たちだった。彼らの多くは(生活の様子からたぶん)カーストが高く、努力で自分の環境を変えられるとわかっている人たちだ。

でも、それ以外の大多数は、ドライバーなら一生ドライバーしかできず、最低限の賃金なので、お客さんに喜んでもらおうという発想がない。だから平気で大声で電話するし、荒い運転で事故になりかけたりする。サービスが良くなれば、顧客からの評価が上がり、自分の収入も上がると私たちは当たり前に思っているから仕事や勉強を頑張るが、カーストに縛られる社会では頑張っても変えられないので、そもそも頑張ろうとしない。これが、インドは世界一の大国になると期待されるのと同じくらい、インドには無理だろうと言われる理由だ。

外国人に冷たいのは、外国人が仕事を奪っていると思う人が多いからだ。実際には、インドに出稼ぎという可能性は低く、雇用を生んでいるのにも関わらず。

電車は綺麗で内装とか速さとか日本とかわらないのだが、とにかくうるさい。電話も大声での会話も誰も気にしていないようだ。

プラネタリウムは綺麗だったが、例によって画面が変わるとみんながわーと歓声をあげるのと、遅れてきた人がスマホのライトをこっちに向けて前の席との狭い通路を通るので、あまり集中できなかった。



今までは割とインドのいいところしか書いてこなかったので、今回は厳しい視点でも思ったことを残してみた。どこに行っても必ずプラスとマイナスがある。それをどう受け取るかは自分次第だ。それでも、そんな世界の多様さを知ることが、旅の面白さだと私は思う。だから、YouTubeやGoogle Earthでは見えない一面を探すために、自分の足で踏み入れることを続けたい。

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