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看護師でも医者でもない私が、おばあちゃんが好きすぎてホスピスを立ち上げる話

大好きなおばあちゃんが癌だとわかるまで



大好きなおばあちゃんに悪性の腫瘍が見つかりました。

私にとっておばあちゃんは、生まれてからの25年間を片時も離れずずっと一緒に過ごしてきた、お母さんのような、大親友のような、大好きでたまらなく大事な存在です。

一昔前の私とおばあちゃん

昔から毎日1時間の散歩を日課に、お料理好きで、ボケとは無縁の、まさに、元気印なおばあちゃんでした。

おばあちゃんはよく、
「このままずっと長生きしすぎて、みんなに迷惑をかけちゃったらどうしましょ」と、元気すぎることに心配をしていたほどです。

そんなある日。

私が表参道を歩いて打ち合わせに向かっていると、お母さんからメッセージがありました。
なんだか嫌な予感がしました。

「これは、りこに伝えるか迷っていたんだけど・・・
実は、おばあちゃんに悪性の腫瘍が見つかったの。
・・・・もしかしたらもう先は長くないかもしれない」

電話の先で、お母さんは泣いていました。

数ヶ月前の検査で、悪性の腫瘍が見つかったんだそう。

当時、仕事に夢中だった私はおばあちゃんとの時間が十分に取れておらず、病気にすぐに気づくことができませんでした。

お母さんの言葉が脳みそで反芻し、おばあちゃんの笑顔や一緒に過ごしたこれまでの思い出がたくさん浮かび、もっとそばにいてあげられたらと後悔しました。

大事な大事な存在を失うことの恐怖に、気づけば表参道のど真ん中で泣き崩れていました。 

当時の母とのLINE

おばあちゃんを近くで支えながら思った2つのこと

医者の言葉というのは、患者にこれでもかというほど影響を与えるものです。

ある日、医者はおばあちゃんにこう言いました。
「このまま何もしなかったら、余命3〜6ヶ月です」

その宣告を受けたあと、おばあちゃんはぐったり横になり、まるで生きる気力を失ってしまいました。

おばあちゃんの癌宣告からずっとそばで支えてくれた母も精神的に、毎日とてもしんどそうでした。

私もおばあちゃんのもとへ毎日通いましたが次第に仕事との両立に厳しさを実感する日々でした。

まじで何を言ってくれてるんだと医者を恨みました。

それでも、「孫の存在は何よりの良薬」と信じて、時間を見つけてはおばあちゃんのそばにいき、おばあちゃんがどうしたら喜ぶかを考え、サポートを続けました。

すると私たちのサポート甲斐あってか、徐々におばあちゃんも生気を取り戻し、気づけばあの余命宣告をされた時から1年ほどが経っていました。

そんな、おばあちゃんのサポートをしながら思うことが2つありました。

1つは、患者を支える家族にもサポートが必要だ、ということ。

2つは、人は、大切な人の「死」を意識した時に
感謝や愛情をたくさん伝えたくなる、ということ。

そして私は、自身のこれまでの経験を活かして、癌患者やその家族を支えるために、何かしらのサービスを立ち上げてこの2つを実現できないかと考えました。

ホスピス事業の立ち上げに至るまで


今や2人に1人は癌になる時代。

一方で、病院への入院期限は短縮され、在宅看取りも家族のサポートが得られないとなかなか難しいのが現実です。(中には訪問サービスを活用されている方も多々いらっしゃいます)

当然ながら家族それぞれにも仕事やプライベートがあり、それぞれの人生があります。
そして、大切な家族が病気ということに対して、精神的にとても不安定になるでしょう。

そんな家族に救いの手はないのかと調べているうちに、「ホスピス」がその選択肢の一つになるのだと知りました。

そして、私のこれまでの経験を活かして、ご本人やご家族のメンタルケアまでサポートできるホスピス施設を立ち上げたい、私にならできると思いました。

現在は「大好きなおばあちゃんを預けられるホスピス」を立ち上げるために孤軍奮闘中です。現場を見にいったり、実際に働いてみて、より業界のリアルな感覚を徐々に掴みつつ、実現のために一歩ずつ前進しています。

立ち上げのプロセスの中で得られた情報は惜しみなく皆さんにこのnoteを通じて発信していきます。看護師でも医者でもないので、「無謀な挑戦だ」と言われる時もありますが、私は一度決めたことは実現するまで挑戦を続けますので、ぜひここでの発信をみなさまの何かの参考にしていただけたらと思います。

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そのための情報収集など細かに行なっているので、ホスピス選びに悩んでいる方は、無料相談を受け付けています。
下記メールアドレス宛にお気軽にご相談ください。
→ info@nokos.co.jp

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