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なぜケアマネがEAP?

対人援助技術者のプロを目指す

EAPメンタルヘルスカウンセラー資格を取得したのは2017年です。
EAPとはEmployee Assistance Programの略称で、日本語に訳すと「従業員支援プログラム」です。

 地域包括支援センターの立ち上げや居宅介護支援事業所の管理者として困難事例に翻弄されながら、スタッフも支えていかなくてはならない中、対人援助技術を磨かなくては、自分が「つぶれるな」と感じました。
 短期大学の福祉コースで「児童心理」「発達心理」「障碍者心理」などを学んではいました。
 あれから、数十年! あらためて心理学、対人援助技術、脳科学、精神医学などを専門書で少しずつ学んでみましたが、どうも、実践的ではない。

 ケアマネに必要なのは深い知識ではなく、目の前の要援助者にとって、必要な情報と知識に基づいて支援する「技術」です。

 とはいえ、これから大学に行き、臨床心理士や精神保健福祉士の資格をとる時間も無ければ、もちろん、お金もありません!!!

 そこで、出会ったのがEAPメンタルヘルスカウンセラーの資格でした。
 心理学の基本的な知識とカウンセリング技術を同時に学び、ケアマネの日々の業務にすぐに実践できました。管理者としてスーパーバイザー役も自信を持って果たすことができるようになりました。

 EAPは「従業員支援プログラム」なので、基本的には様々な職場の従業員とその家族に対する支援が目的のプログラムです。
 もともとはアメリカでアルコール依存症の労働者が増え、社会問題になったことで、このプログラムが発展しました。
 日本では臨床心理士や公認心理士、精神保健福祉士の資格を持つ方が、EAPの資格を取得して、企業や学校など様々な分野で活躍されています。
また、私のように心理系の資格がなくても、資格取得できます。
一般企業の人事労務担者や看護師、大学生、家族に発達障害など問題を抱える主婦など、さまざまな方たちと一緒に学べるのも、この資格の特色です。

 

すぐに、使える技術と情報の発信


 様々な事例を抱える居宅のケアマネや、カスハラ、モラハラ問題があふれかえる施設介護の現場は「感情労働」と「肉体労働」を同時にこなさなければいけない複雑な環境です。そこにかかわる「介護を受ける人」「介護する人」「事業所の管理者」「それぞれの家族」に対するメンタルヘルスケアに役立つ情報の発信をします。
 
 すぐに使える、きっと誰かの心に届くように、できる限り「具体的」「実践的」「簡単」にお伝えします。


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