![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/140953049/rectangle_large_type_2_ecbfd1a8c1f654300faedc67d47d58c2.jpg?width=1200)
セラピストとリコのおうち
セラピストとリコにはおうちがある。
ここは、2人のおうちからの景色。
おうちと呼んでいるホテルのお部屋で、
これを見ながらお食事して、この川沿いをデートして、一緒に過ごす。
思い出のホテルは他にもある。
でも、ここからの景色は忘れることはないって思ってるの。
来月はおうち。日にちは決まってるけど、おうちに帰るは、今、ここで知らせることになったね。
途中、ちょっとだけ離れる時間がある。
1時間ぐらい。
セラピストにホテルの温泉へ行く時間をあげる。
長時間勤務だから、束の間の休息。
ちょっとだけ、リコが温泉からおうちへ早く帰る。
ティータイムの用意をして、おかえりって迎えるの。
セラピストが知らないこと書くね。
早く帰って、何をしてるのか?
その間にお部屋を片付けて、あなたの靴を磨いているの。
セラピストはみんなのもの。知ってる。
その時間だけリコのもの。知ってる。
お部屋に入ると、おうちに帰ってきたねって。嘘でも嬉しい言葉。お揃いのスリッパを履く。いつもリコが持って行く、グリーンのスリッパ。
セラピストがほんの一瞬見せた姿があったの。
ちょっと、ありのままを見せ過ぎ。
それは、ダメってリコは言ったけど、ほんとは少しだけ嬉しかった。
リコとの時間で、リコといる空間で、緊張感無くなったのねって思えたから。
他にもおうちはたくさんあるし、他の人の前でも、ありのままを見せ過ぎて、そうなったことあるよって言わないでね。
リコの時だけって、思わせておいてね。
リコはあなたからたくさんのものをもらってる。
だから、この言葉を送るね。
いつも、ほんとにありがとう。