引退を決意した女風セラピストたちへ
リコはここに書こうと思う。
引退を決意したセラピストたちへ、
あなたは、あなたの時間を買ってもらってきました。もう、どれだけの時間かわからないぐらいたくさん。
普通の会社勤めの社会人とは、比べものにならないぐらい、いろんな経験をしてきたでしょ。
利用者はね、もうその源氏名を名乗るセラピストはこの世に存在しなくなる、そんなことは理解してる。どこかで見かけても、もうその名前ではなくて、違う人ってこともね。
会い続けて来た利用者は、この世で最高に幸せな時間をプレゼントしてもらってきた。
だからね、上手く送り出せないこともある。
悲しくて、寂しくてね。
でもね、積み重ねてきた時間は消えることはない。それが、ちゃんと想い出になる時が必ず来る。そんなことも理解してる。
引退を発表したらね、利用者たちの心がかなり乱れる。仕方ないこと。
でもね、本人の言葉で発表してくれることは、お別れを受け入れるために、ほんとに必要なことなのよ。
セラピストは商品。
セラピストはそのお店の宝物。
セラピストの経験が人生のどこかで役立つことが必ずある。
一緒に過ごした利用者たちは、あなたに心から感謝してる。
発表したらね、あなたのことを知ってるすべての人の目から、ポロポロと溢れるものがある。
引退を発表したセラピストたちへ、
最後の瞬間まで、やり尽くしてほしい。
あなたに関わったすべての人は、あなたと過ごせたことに感謝して、ちゃんと送り出すための、心の準備始めます。
引退を決意したセラピストたち、リコはあなたたちに、この言葉を送ります。
セラピストのお仕事を選択してくれて、ほんとにありがとう。
リコは、これをあなたのために書いたの。