立教学院創立150周年を記念し、6月23日(日)に池袋キャンパスで開催された「ALLとしま×立教WAKUWAKU防災フェス」。その裏側で、立教チームのボランティアが活躍しました。
雨天により当日に急遽生じた会場レイアウトの変更、災害被災地をはじめ様々な地域・自治体の方々と運営する物産展、子どもたちに防災の学びを提供する企業ブースの運営、学生たちは当日初めて出会う方々とどのように協働し、どのようなことに取り組んでいたのでしょうか。
実際に活動した学生の声ともに当日の様子を紹介しますので、ぜひご覧ください!
立教学院創立150周年記念
「ALLとしま×立教WAKUWAKU防災フェス」
同イベントは、池袋キャンパスを構える豊島区が共催、池袋消防署/豊島消防署/池袋消防団/㈱そごう・西武 商事事業部/サンシャインシティ/㈱良品計画が協力のもと、立教学院として初の産官学連携による防災イベントです。
講演会などの特別プログラム、企業・団体などによる防災用品を紹介するブースの出展、池袋消防署によるAEDを使用した心肺蘇生を体験できる応急救護訓練、模擬消火器体験など、子どもから大人まで、幅広い世代が防災を学べる機会となりました。
今回ボランティアセンターでは、同イベントを主催する総務課と連携し、「立教チームで活動する1dayボランティア」のプログラムとして、立教チームの学生ボランティアを募集。
当日は、39名の学生が会場の各所にてその運営を支えました!
事前オリエンテーション
今回の立教チームメンバーは、6月13日(木)に実施した「事前オリエンテーション」の場で初顔合わせとなりました。
自己紹介の際にはそれぞれの参加動機を共有したのですが、防災やボランティア活動への関心がありつつも、なかなか「はじめの一歩」を踏み出せずにいた学生が多いようで、今回がその「一歩」となることを語ってくれました。
総務課の担当職員から改めて今回のイベントの経緯や概要をお聞きしたり、ボランティアコーディネーターから当日の活動の流れについての詳細な情報をお伝えしたりした後は、担当ごとに集まって当日の流れを確認しました。
お互い”はじめまして”の学生が多く、また学年もバラバラなので最初は緊張していたようですが、準備を進めていく中で次第に打ち解け、会話が盛り上がっていきました。
〜当日の様子〜
当日は生憎の雨で、急遽会場レイアウトが変更に。
特に、企業ブースは当初の出展エリアから大きく変更となったので、来場者を案内できるようボランティア全体で情報収集&共有することから始めました。
■会場運営全体のサポート
ブース設営などの担当がなくイベント開始時間まで余裕があった会場運営担当の学生を中心に、会場全体をまわりながら雨天による変更箇所を確認することから活動をはじめました。
まず気になったのは、企業出展ブースのテントです。
来場者に配布されるパンフレットには、変更前の会場レイアウトが掲載されています。加えて、各出展ブース(テント)の表示もそのままになっていたので、来場者が会場で迷うだろうことが想像できました。
そこで、数名の学生が変更後の出店場所の表示を作成し、その出展ブースに新たに貼っていくことで、前述の問題が生じないようにしました。
実際にその表示を見てブースの出展場所を確認する来場者を見て、嬉しそうにしている学生の姿が印象的でした。
当然マニュアルにはないことなので、その臨機応変な対応はボランティアならでは、そして普段からキャンパスに通っている立教生ならではだなと思います。
実際にイベントが始まると、企業ブースの運営をしている学生からも運営上の課題が共有されてきました。
ブースの移動先に案内表示がない(もともとの配置場所ではないため)などの問題については、会場誘導の担当学生を中心にこちらも急遽案内を作成したり、来場者が多く通る箇所に設置・掲示したりしました。
それぞれの担当エリアからの情報共有で終わらず、その課題を解決するような提案があったことや、その提案を実現するような動きがあったことから、立教チームの連携の良さを感じていただけるのではないでしょうか。
その他にも、会場誘導や講演などの受付、スタンプラリーの景品渡しなど、イベントの全体運営に貢献しました。
■企業ブースの運営サポート
担当した学生は、各企業の担当者と協働してブースの運営をサポートしました。ここでは、いくつかの企業ブースの様子を紹介します!
「株式会社 良品計画」
同ブースでは、『無印良品の防災「いつものもしも」を学ぼう』と題し、「自宅避難暗記クイズ」や「水タンクワークショップ」などを実施。
「水タンクワークショップ」では、水の移し替え・計量に挑戦する参加者を学生がサポート。子ども連れのご家族が多く訪れていました。
「一般社団法人 日本簡易トイレ研究所」
災害時に生じる深刻なトイレ問題。
「一般社団法人 日本簡易トイレ研究所」の担当学生は、水道が止まっていても使える災害用簡易トイレ「BENKING/便王」の体験・紹介ブースの運営をサポートしました!
「東京地下鉄株式会社(東京メトロ)」
「東京メトロの震災・水害対策」についての紹介に加え、子どもたちの制服着用体験などが行われました。
担当学生は、子どもたちで大賑わいの制服着用体験の運営を主に担当し、駅員の制服着用や写真撮影をサポートしました。
「大塚製薬 株式会社」
大規模な災害に備えた「家庭備蓄」を行うために、ローリングストックの考えや方法を学べるブースを出展。
担当学生は、ローリングストックを学ぶクイズの運営などを行いました!
「株式会社坂野電機工業所・日本光電工業株式会社」
「楽しく学ぼうAED〜作る・触れる・遊ぶ〜」と題した同ブースでは、AEDの展示に加え、紙工作でAEDを作る体験も行われました。
担当学生は、主にAEDの紙工作のサポートを行っており、子どもたちに丁寧に案内したり、工作をサポートをしたりしていました。
「日本郵便株式会社 立教学院内郵便局」
被災地でATMなども使える「移動郵便局」の展示や災害非常食などの販売ブースの出展があり、担当学生はその運営をサポートしました。
「東京都水道局」
「東京都水道局」のブースでは、病院等が断水し応急給水の要請があった際に活動する「緊急給水車」の展示・紹介が行われました。
担当学生は、災害時給水ステーション(給水拠点)の案内やグッズの配布を行いました!
■自治体・物産展のサポート
学生がボランティアとしてサポートしたブースの一部を紹介します。
石川県 : 「多田屋」
本学の校友が経営する石川県七尾市の和倉温泉にある旅館「多田屋」は、「令和6年能登半島地震」で大きな被害を受け、現在も営業再開の見通しがたっていません。
今回は、まだ被害が色濃く残る中でありながら出展いただきました。
担当学生は、主に能登・七尾の特産品の紹介や販売サポートを行いました。
多田屋のスタッフの方々と接する中で、地震発生当時のこと様子もお話しくださったようです。
新潟県:「株式会社ブリッジにいがた」
担当した学生は、新潟県の物産品の紹介や販売サポートを行いました!
福島県:「日本橋ふくしま館」
担当した学生は、福島県の物産品の紹介や販売サポートを行いました!
最後に
今回は多くの企業・自治体の方にボランティアを受け入れていただきましたが、学生はそこでの出会いから多くの学びや気付きを得たようでした。
また、もともと防災意識の高い学生の参加が多かったのですが、活動を通して自分たちも来場者として各ブースを訪れる中で、今まで知らなかったことを知る機会になったようです。
子どもたちの姿に刺激を受けた学生も多く、この非日常の経験がそれぞれの日常につながっていけばいいなと思います。