7月16日(日)に、ふるさと新座館(新座市 野火止)などで開催された『第8回 大江戸新座祭り』において、立教チームの学生ボランティアが24名参加し、その運営をサポートしました!
当日は猛暑日にも関わらず、会場内の各所(ステージ、屋台村など)が多くの市民で大賑わい。
夕方から開催された阿波踊りでは、「連」と呼ばれるグループが交通規制が行われた公道を踊り歩き、沿道に集まった大勢の市民から拍手や声援が送られました。
参加学生の声とともに当日の様子を紹介しておりますので、最後までご覧ください!
『大江戸新座祭り』について
『大江戸新座祭り』は、比較的歴史の浅いお祭りです。
誕生のきっかけは、2014年に志木駅南口から新座中央通りで開催されていた『新座阿波踊り』が32年の歴史に幕を下ろしたことでした。
「新座市の夏の風物詩となっていた新座阿波踊りがなくなってしまうのはもったいない」「形を変えて新たに阿波踊りができる場をつくろう」「何とか阿波踊りを続けたい!」「新座市を盛り上げたい!」という想いから、市民有志が立ち上がり、実行委員会を組織して、事前の準備から立案、当日の運営までを行ってきました。
現在も市民の力によって開催されており、今回で8回目を迎えます。
まだまだ新しいお祭りですが、年々参加の連も観客の人々も増えるなど、大きく成長しているお祭りです。
そして、この『大江戸新座祭り』の目玉となっているのが、「阿波踊り」です。
徳島県が発祥とされる「阿波踊り」は、日本三大盆踊りのひとつに数えられ、その歴史はなんと400年。現在では世界にも広く知られています。
「えらいやっちゃ、えらいやっちゃ、ヨイヨイヨイヨイ」「踊る阿呆(あほう)に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らな損々…」と「よしこの(阿波踊りで唄われる唄)」のリズム、「ヤットサー」の掛け声などに合わせ、「連」で踊り歩きます。
今回の『大江戸新座祭り』では、交通規制されたふるさと新座館前の公道を17前後の「地元連」「招待連」が各演舞場を踊り歩きました。
当日の様子
立教チームの学生は、時間によって役割を入れ替えながら、会場内の様々な場所で活動しました。
立教生以外にも十文字学園女子大学や跡見学園女子大学の学生がボランティアとして参加しており、一緒に活動することで新たなつながりもできました。
担当:射的の屋台運営
大江戸新座祭り実行委員会の「射的屋台」では、主にお金の管理や受付などを地域の方々が担い、的の管理をしたり、弾(コルク)を渡したり、景品を交換したりする役割を学生たちが担いました。
初めて射的をする子どもには、側にいる学生が弾の詰め方などを優しく教えており、的に的中したときには一緒に喜んで、うまく当たらなかったときには一緒に悔しがる学生の様子が印象的でした。
担当:抽選会
小学生以下の子どもが対象の「抽選会ブース」は、無料で参加できることもあり、開始時間前から行列ができるほどの大盛況でした。
立教生はそこで、「列整理」や「抽選会の台紙となるパンフレットの配布」「花火や鉛筆、缶バッジなどの景品受け渡し」などを担いました。
会場内では、「出入り口」や「パフォーマンスが行われているステージ」「飲食物を販売している屋台」など、それぞれの目的地に向けて人が行き来しており、行列をコントロールするのも一苦労です。
学生たちは、来場者に声をかけながら、抽選会の参加者が適切にならべるように、列が乱れて通路を塞ぐことがないように取り組んでいました。
担当:放送
放送を担当した学生たちは、ステージでパフォーマンスする団体の紹介など、会場全体へのアナウンスを担当しました。
夕方から始まった阿波踊りでも、中心部のテント内で、各連(グループ)の紹介などを行い、明るい声でお祭りを盛り上げていました。
担当:本部
本部を担当した学生は、ゴミステーションや救護所など、会場の様々な場所で起こるトラブルの対応に駆け回りました。
会場内にいくつか設置されているゴミステーションでは、何度もゴミが溢れたり、適切に分別されていない状態だったりしたために、その都度駆けつけて、分別や袋の再設置を行いました。
来場者が多かったことは嬉しいのですが、一度きれいにしてもすぐ汚くなってしまう(特に、そこに誰も立っていないと途端に分別がいい加減になってしまう)ことがあり、大変かつ残念な場面も目の当たりにしました。
さらに猛暑によって、体調を崩す来場者が続出。救護所は、主に看護師の方が担当・対応していたのですが、そのサポートに行くこともありました。
担当:阿波踊りの進行サポート
お祭りの目玉である「阿波踊り」は、夕方から始まり、連ごとに決められた集合・出発地点から踊り歩きます。
第一演舞場は、各連の集合場所であり、スタート場所になっています。
担当した学生たちは、それぞれの連が決められた時間にスタートできるように、集合の呼びかけをしたり、開始の合図を出したりしていました。
第二演舞場は、各連の集合・開始場所であるとともに、終了場所でもあったため、学生たちは、「どの連が踊り終了なのか」「どの連がこれから踊るのか」を確認しながら案内していました。
第三演舞場の学生たちは、各連の出入りに加え、その場に留まって踊る「わおどり」への誘導など、非常に複雑な誘導を担当しました。
各エリアの中継地点のような場所であるため、各連の動線を理解するだけでも難しいのですが、それに加えて、各連の進行スピードに差があると全体の進行も微妙にズレてくるため、その誘導はさらに難しくなります。
担当スタッフが不在となる時間が長く、様々な課題が多く見えたポジションでもありましたが、同じポジションの学生同士で何度も情報共有をしながら要点を確認したり、それぞれが最善の行動を考えたりするなど、素晴らしい働きをしていました。
ボランティア活動を通して、学生たちが感じていたこと
コロナ禍の影響で大学生と地域のつながりが薄れてしまったことで、自分がその地域に住んでいても地域に触れる・関わるといった機会や実感が少ないという学生の声が多くありましたが、ボランティアセンターとして、新座キャンパス周辺の地域に深く関わるような活動機会を創ることができていませんでした。
そのため、「大江戸新座祭り実行委員会」の方々とともに創ることができた今回の「1dayボランティア」のプログラムは、ボラセンにとって念願の機会だったわけです。
実際にボランティア募集を開始すると、当初の想定を倍以上超え、24人も学生が集まりました。学生たちも、地域に深く関わる機会を求めていたのだと思います。
猛暑の中で大変な活動ではありましたが、参加学生が事後アンケート内容を見ると、今回の活動を通して、学生たちが地域の方々に出会い、地域の魅力に触れ、ボランティアとしてその運営に関わることで、多様な学びを得ていたようです。
最後に当日の様子(担当ごと)で取り上げきれなかった参加学生の声を紹介いたします。