*立教ボラセンメールマガジン8月号*
こんにちは。ボランティアコーディネーターの齋藤です。
酷暑の中ですが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は先月、「令和6年能登半島地震」で被災し、大きな被害を受けた石川県七尾市和倉に行ってきましたので、そこでの様子を少し紹介いたします。
ボランティアセンターでは、現地視察を踏まえて、本学の校友が経営する老舗旅館「株式会社 加賀屋」を最初の受け入れ団体とし、被災地支援のプロジェクトを立ち上げました。
先月は、同プロジェクトにおける活動の第一弾として、7月1日(月)〜3日(水)の2泊3日で現地入りし、学生6名と活動を実施。「加賀屋姉妹館 あえの風」にて、発災当時のままになっている客室から備品を運び出しました。
備品の中には、消耗品だけでなく、輪島塗のテーブルなど伝統技能でつくられた調度品や絵画などの美術品があり、当然「ゴミ」ではありません。
だからこそ、ただ作業を急ぐのではなく、丁寧に作業を進める必要があり、旅館の歴史や様々な人の思いが詰まった備品の”重み”を感じながらの作業となります。
また、一緒に作業をした旅館のスタッフの方々から、震災前の様子・震災から今までの様子をお聞きしたことで、ここに携わる人・ここを何度も訪れていた人・この地域が「何を大切にしてきたのか」が少し見えてきたように思います。
現地の方々が大切にしていることを、私たちも大切にすること。
現地の方々に寄り添い、復旧・復興に向けてともに歩んでいくこと。
今月実施予定の第二弾(8/16-21)の活動においても、これらのことを忘れずに、現地の力になれるように取り組んでいきます。
第一弾の活動の様子は、後日記事として公開予定です。ぜひご覧ください。
そして、今後も現地の状況に関心を寄せていただきますようお願いいたします。
齋藤 元気
(池袋キャンパス ボランティアコーディネーター)
■ボラセンからのお知らせ
【1】ボランティアセンター 夏季休業期間中(8/1~9/19)の開室日時について
夏季休業期間中の開室時間は、下記のとおりです。
オンライン(Zoom)での相談も可能です。ぜひご活用ください!
【2】熱中症に十分な注意を!
夏休みの活動に向けて、以下の点に気をつけて行動してください。
熱中症対策について
今年もすでに気温が40度に近くなる日がありますが、今後も酷暑が予想されます。これまで通り活動していて、「自分は大丈夫だ」と思っていても、その時の環境や体調次第で深刻な熱中症になってしまうことがあります。
熱中症は重症化し、命に関わるリスクもありますので、決して軽視せず一人ひとりが十分な対策を行ってください。
▼環境省「熱中症の予防方法と対処方法
また、活動中に自分以外の人が熱中症になる場合があります。
「熱中症で人が倒れる、そんな場に居合わせたら・・・」と考え、自分への処置も含め、熱中症になった人にはどのような応急処置を実践すれば良いのかも確かめておきましょう。
▼環境省「熱中症の対処方法(応急処置)」
【3】ボランティア保険に加入していますか?
ボランティア活動中には、ボランティア自身がケガをするだけでなく、相手にケガをさせてしまったり、物を壊してしまったりすることもあります。ボランティアだからといって責任を免除されることはありません。
そんな、万が一の事故に備える保険として、「ボランティア(活動)保険」があります。保険料は、一人350円〜です。
活動中だけでなく、活動場所までの行き・帰りの場面についても補償対象となっており、特に夏は事故も多いので、あらかじめ一人ひとりの保険加入状況を確認し、確実に保険に入っている状態にしましょう。
補償期間は、加入日の翌日から年度末(3月末)までです。
補償期間中であれば、別の場所で、別の内容で活動をする場合も新たに加入手続きを行う必要はありません。必ず活動前に、時間に余裕をもって加入手続きを行ってください。
加入の手続きは、最寄りの市区町村社会福祉協議会ボランティアセンター、東京都社会福祉協議会の窓口で行っていただきますが、加入申込書は立教大学ボランティアセンターにもありますので、必要な方は、お問い合わせください。
【4】貸し出し開始図書の紹介!
ボランティアセンターでは、みなさんの活動に役立てていただくために、ボランティア活動に関する図書の貸し出しを行っています。
今回新たに、漫画『夏子の酒』の貸し出しがスタートしました!
池袋キャンパスのボラセンで管理していますが、新座キャンパスでも貸し出しできます。借りたい方はボラセン窓口でお声がけください!
続いて、閲覧図書の紹介です。
『ボランティアコーディネーション力 第3版:市民の社会参加を支えるチカラ ボランティアコーディネーション力検定公式テキスト』の閲覧がスタートしました!
両キャンパスのボラセンにありますので、ぜひお越しください。
■ボラセン活動レポート
【1】東京都障害者スポーツ大会「陸上競技(知的部門)(身体・精神部門)」を立教チームの学生ボランティアが支える!
「立教チームで活動する1dayボランティア」のプログラムとして、5月25日(土)・26日(日)に開催された「第25回 東京都障害者スポーツ大会 兼 第23回 全国障害者スポーツ大会派遣選手選考会」の「陸上競技(知的部門)」、6月1日(土)に開催された同大会の「陸上競技(身体・精神部門)」にボランティアとして参加し、大会及び競技運営をサポートしました。
立教チームとしての参加は3年目ですが、今回は昨年度・一昨年度から参加している学生がボランティアをマネジメントする役割を担うこともあり、経験を活かし、リーダーシップを発揮して活動する姿も多く見られました。
↓↓ 詳細は以下の記事をご覧ください ↓↓
【2】「ALLとしま×立教 WAKUWAKU防災フェス」の裏で、立教チームの学生ボランティアが活躍!
立教学院創立150周年を記念し、6月23日(日)に池袋キャンパスで開催された「ALLとしま×立教WAKUWAKU防災フェス」。その裏側で、立教チームのボランティアが活躍しました。
雨天により当日に急遽生じた会場レイアウトの変更、災害被災地をはじめ様々な地域・自治体の方々と運営する物産展、子どもたちに防災の学びを提供する企業ブースの運営、学生たちは当日初めて出会う方々とどのように協働し、どのようなことに取り組んでいたのでしょうか。
↓↓ 詳細は以下の記事をご覧ください ↓↓
【3】子どもを安心して預けられる場をどう創る?「子ども服マーケットinSunshineCity」の運営に立教チームのボランティアが参画しました。
6月29日(土)・30日(日)に開催された「子ども服マーケット in Sunshine City 〜Spring&Summer〜」に、立教チームのボランティアが参画し、会場内に設置した「子ども向けコーナー」の企画・運営を担いました!
↓↓ 詳細は以下の記事をご覧ください ↓↓
【4】学習支援の現場の声を聞く「ボラカフェ」を開催しました!|ゲスト:彩の国・子ども若者支援ネットワーク
こんにちは!学生コーディネーターの池田です。
7月3日(木)に新座キャンパス、4日(木)に池袋キャンパスにて、生活保護世帯や生活困窮世帯の子どもを対象にした学習支援事業「通称:アスポート学習支援事業」を運営されている「(一社)彩の国子ども・若者支援ネットワーク」のスタッフの方々をお招きして、「ボラカフェ」を開催しました!
↓↓ 詳細は以下の記事をご覧ください ↓↓
↑「彩の国子ども・若者ネットワーク」は、秋学期の「RSLコミュニティ(埼玉)」の授業でもお世話になる団体で、同科目はこれから履修登録が始まります。
8/28(水)11:00-12:00に、オンライン説明会もあります!詳しくはRSLセンターからのお知らせをご覧ください。
■ボランティア関連情報
*助成金・補助金情報*
【1】子どもたちの"こころを育む活動"大募集
主催:公益財団法人パナソニック教育財団
表彰
● 全国大賞:賞状および賞金(50万円)
● 優秀賞、特別賞:賞状および賞金(20万円)
Ⅰ. 対象となる活動
家庭、地域、学校、企業などのさまざまなグループで、継続している活動
子どもたちに持ってほしい“3つのこころ”が育まれる活動
自分に向かう“こころ”
自立心や自尊心を確立し、人間らしさや自分らしさを理解するこころ他者に向かう“こころ”
人と人とのかかわりを大切にし、他者を思いやり、傷つけないこころ社会に向かう“こころ”
さまざまな価値観を尊重し、社会と自分との関係性を理解するこころ
※複数団体が合同で行っている活動、コロナ禍等の影響で休止した活動、オンラインの活動なども応募できます。また法人格の有無は問いません。
Ⅱ. 応募方法
「応募申請書」は、2枚【必要事項1枚+活動内容(800字程度)1枚】です。他薦も応募できます。応募登録ページから必要事項を登録のうえ、応募申請書を添付してください。
応募締切:2024年9月3日(火) 17:00 まで
▼詳細は下記のページからご確認ください!
【2】令和6年度「学生ボランティア団体助成事業」
「学生ボランティア団体活動レポート」募集
主催:一般財団法人 学生サポートセンター
表彰等
応募のあったレポートの中から優秀なレポートを表彰し、当該レポートを作成した団体に活動助成金(10万円)を贈呈します。
応募資格
日本の大学、大学院、短期大学又は専門学校に在籍する学生を主たる構成員とする学生ボランティア団体で、原則として過去2年以上の活動実績がある団体とします。ただし、令和5年度のこの事業において採択・助成された団体は除きます。
応募方法
所定の申込書に、「学生ボランティア団体活動レポート」の作成要領に沿って作成したレポートを添付し、必ず大学(学校)事務担当部局に応募する旨連絡した上で、「所属学生ボランティア団体の概要」及び「推薦書」とともに郵送により提出してください。
募集期間:2024年9月2日(月)~10月15日(火)
▼詳細は下記のページからご確認ください!
■RSLセンターからのお知らせ
RSLセンターでは、2024年度秋学期開講の実践系科目説明会(科目別、オンライン)を開催します。
RSL実践系科目の履修を検討している学生は、必ず、以下の説明会に参加した上で、履修登録をしてください。ZoomのURLなど詳細は、立教時間、SPIRITメールで確認して下さい。
皆さんのご参加をお待ちしています!
「RSL-ローカル(南魚沼)」のみ書類選考があるため、応募期間が短くなっております。ご注意ください!
詳細はこちらから→ https://spirit.rikkyo.ac.jp/rsl/SitePages/index.aspx
■陸前高田サテライト事務局からのお知らせ
陸前高田サテライト援助金制度を利用して、陸前高田グローバルキャンパスに行ってみよう!
立教大学には、岩手県陸前高田市にサテライトキャンパスがあることをご存知ですか?
2017年4月、陸前高田市協力のもと、岩手大学と協働で開設した交流活動拠点「陸前高田グローバルキャンパス」を設置しました。陸前高田市の皆さんと、立教大学の学生・教職員が、共に考え、学ぶことを通じて、復興の道を歩む希望を一緒に見出しつつ、育っていくための場と位置づけ、様々な活動を展開しています。 陸前高田グローバルキャンパス詳細はこちらをご確認ください。
立教大学では、本学の学生及び大学院学生が陸前高田グローバルキャンパスを積極的に利用できるよう、一定の条件を満たした場合に、学生の皆さんの交通費・宿泊費の一部を経済的に援助することを目的として、「立教大学陸前高田サテライト利用に係る交通費及び宿泊費援助金」制度を導入しています。2023年度は、189名の学生がこの制度を利用して、陸前高田グローバルキャンパスを訪問しました。
援助金は、サークル、ゼミはもちろん、個人やグループでの申請も可能です。陸前高田市に行ってみたい、復興やその後のまちづくりについて学びたいと思っている皆さん、ぜひ同援助金制度を積極的に活用して、陸前高田グローバルキャンパスを訪問してみませんか?
詳細は、陸前高田サテライトのHPをご確認ください。
■□■ 巻末コラム ■□■
こんにちは!7月号を担当させていただきます、学生コーディネーターの池田です。
最近本格的に暑くなってきて、外に出るのも億劫になりますよね。立教にはパワフルな学生が多く、夏休みに入ると多くの人がボランティアに参加します。農業体験やキャンプなど、夏だからこそできる貴重な体験があるので、暑さに負けずに体験したいですね。
具体的にどのような活動があるのかについてはボランティアセンター(池袋:5号館1階、新座:7号館2階)に行くとパンフレットがゲットできるので、ぜひお立ち寄りください!
僕はボランティア活動に参加してみて、「ボランティアとは何なのか」と言うことがどんどん分からなくなってきました。全然ネガティブな意味ではないのですが、ポジティブな意味もなく、「わからなくなってきた」と言う事実があると言うだけです。
そこで、今回は「ボランティアとは何なのか」という問いに対して僕なりの一応の結論を出していきたいと思います。6月号で齋藤さん(池袋ボランティアコーディネーター)が仰っていたように、ボランティアが活動するフィールドごとにボランティアに対する考え方があるのは当たり前です。
しかし、それらも”ボランティア”という表現でまとめられている以上、何かしらの共通項があるのだと思います。それを探っていきたいです。
今回はボランティアの定義・特性からアプローチしていきたいと思います!
立教大学ボランティアセンターが考えるボランティアの特性としては、①自発性、②社会性、③無償性、④互恵性があります。僕が特に分からなくなるのは、社会性と無償性です。まず社会性とは、「社会の中で自分の役割を探していこう」というものです。これについて何が疑問なのかというと、「そんなものあるのか?自分の役割ってなんだよ」ということです。
次に無償性とは、文字通り「ボランティア活動をした対価として金銭を授受してはいけない」というものです。これについては、単純に「なんで?」と思います。ボランティアは意識高いとか、なんのためにやるのか分からないなどとよく言われると思うのですが、これらは無償性という特徴がある結果なのかなとも思います。労力に対して対価が欲しいと思うのは当たり前ですもんね。
以上の二つのことから僕が出した答えは、「ボランティアとは、労働力や金銭、物資などを求めるものではなく、人を求めるものなのだ」というものです。世の中に全く同じ人はいないし、あなたの価値や特徴は金銭で計ることはできません。ボランティアはこのような考えのもと、上記4つの特性を持つのではないかと思います。
以上のように、「ボランティアとは何なのか」という問いに対して、「人を求めるものである」という一応の結論が出ました。これは、ボランティア活動先を選ぶ際にも役立つ基準となるのではないかと考えます。自分が応募しようと思っているボランティアは人と求めるものなのかどうか。無償性をいいことに搾取しようとする、”偽”ボランティアではないのか。
皆さん自身を守るためにも、是非今回の記事を参考にしてもらえたらと思います!
池田 明悦
(第2期 学生コーディネーター/法学科 2年)
立教大学ボランティアセンター
池袋キャンパス(5号館1階)/新座キャンパス(7号館2階)
※開室時間:月~金曜日 の9:00~17:00
ボラセンWebページ
メールアドレス:volunteer@rikkyo.ac.jp
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