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*ボラセンメールマガジン2月号*
みなさん、こんにちは。
ボランティアコーディネーターの齋藤です。
今回は、私の相棒を紹介したいと思います。
…それがコレ!
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じゃん。ミラーレス一眼レフカメラです。
ボラセンが企画・運営しているボランティアプログラムに参加し、私と一緒に活動したことのある方なら、一度は見たことがあるはず。
ボラセン公式noteの記事(特に活動レポートの記事)にも、このカメラで撮った写真がよく使われています。
そもそも一眼レフと呼ばれるカメラに初めて手を出したのは、大学3年のときでした。友人に借りたNikonのカメラで撮った写真が最初の一枚です。撮影場所は、東日本大震災で津波被害を受けた福島県いわき市の海岸でした。
東京から乗ってきた小さいバスを降りると、そこは更地のように何もない土地でした。見慣れない殺風景な景色。現地の方は、「震災前は家々が立ち並んでいた場所だった」と説明してくれましたが、その言葉を信じられるだけの痕跡すら残っていないのです。現地の方が思い浮かべているであろう震災前の情景を、その語りだけを手がかりにして受け取ることにも無理があったように思います。
しかし、津波によって何もかもが本当に一瞬で奪われていったこと、その事実だけは自分の中に強く刻まれました。
今まで見ていた景色から目を離し、くるりと体を回すと、今度は眼の前に青い海が広がりました。波がぶつかり白い飛沫が混じり合う。それが陽の光に照らされてきらきらと輝く。まさに絵に描いたような景色です。それだけを、そこだけを見れば確かに”綺麗な景色”に見惚れるだけで終わりだったかもしれません。
しかし、私の背後にはその海によって奪われた暮らしと殺風景な土地があります。その海の輝きは、自然の残酷さを表しているのか、それとも美しさを表しているのか。見える景色と見えない背景が私を境にぶつかり合って、簡単に受け止めることのできないような複雑さの渦に巻き込まれていくような気がしました。
被災地の今を記録しようと、何度も何度もシャッターを切りました。でも、当時私が持っていた手のひらサイズのコンパクトデジタルカメラやスマホで記録した写真に、あの時の私の感覚を呼び起こすものは一つもなかったのです。”ただただ綺麗な海””ただただ何もない土地”。残念ながら、それ以上でもそれ以下でもありませんでした。
ただ、友人から借りた一眼レフで撮影した写真だけは違いました。たった数枚の写真は、見えていた景色だけでなく、その時に流れていた風や纏っていた空気、温度、色、そして私の感情までをも切り取ったかのようで、そこに存在していたものを再び味わっているような感覚にさせられる。静かで雄弁な写真でした。これが、見えないものを伝える表現への初めての出会いでした。
しばらく経って手に入れたのが、Nikon D5300という一眼レフ。今は、Sony α7iiiというミラーレス一眼レフが相棒です。その相棒を通して、見えるものだけでなく、見えないものをも伝えられたらと思っています。
ボランティア活動のフィールドは、その場に立ってみなければ見えてこない・出会えない価値や可能性に溢れていて、そこに吹く風がなんとも心地良いのです。
しかし、残念ながら、外から見えないもの=存在しないものだと誤解されてしまうこともあります。タダ働き、安価な労働力、雑用なんて思われていたら心外ですね。だからこそ、ボランティアコーディネーターとして、共に活動する学生のみなさんのすぐ傍でシャッターを切り続けながら、その現場に秘められている可能性と物語の存在証明をしていきたいと思っています。
齋藤 元気
(池袋キャンパス ボランティアコーディネーター)
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■ボラセンからのお知らせ
【1】 *募集期間延長!*
立教チームで活動する1dayボランティア「さいたまマラソン」の参加メンバーを募集しています!
ボランティアセンターでは、「さいたまマラソン」の運営をサポートする立教チームのメンバー(立教大生限定)を募集しています。
ボランティアコーディネーター(職員)が同行するため、「初ボランティア!」という方も安心してご参加いただけます!
スポーツボランティアに関心がある方はもちろん、「なにか新しいことをやってみたい」「大きな大会の運営に関わってみたい」と考えている方も、ぜひご参加ください。
日 時:3月16日(日)9:10~16:30 ※予定
場 所:浦和エリア 35km給水所
定 員:20名程度
※その他、2月19日(水)13:00~14:30に、新座キャンパス N841教室で実施する「事前説明会」の参加が必須です。
▼申込Webフォームはこちら(先着順で受付)
https://forms.gle/FQGTtFqsC5eVUsbh8
※申込期限:2月14日(金)12:00まで(定員に達し次第締切)
※申込後のキャンセルはできません
〜活動内容について〜
今回立教チームは、コース内に設置される給水所の運営を担います。紙コップに水を入れて並べ、ランナーに提供するのが主な活動内容です。「35km給水所」は、疲労が溜まったランナーが通るため、給水や応援・声援などでランナーの背中を押しましょう!
▼昨年度参加学生の声
まずはボランティアの人の多さに驚きました。これだけの多くの人で運営をするのは大変なように思いましたが、時間が経つにつれ横の連携(立教チーム内だけではなく、他の団体とも)が取れていくのを実感しました。
ボランティアは選手を応援する立場ですが、選手から感謝の言葉や応援の言葉を頂き、逆に元気をもらいました。ボランティアだから応援をするのではなく、自然と応援したくなるような雰囲気が選手と運営側の創発的なコミュニケーションを通じて出来上がったように思えました(観光学科 2年)
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【2】貸し出し開始図書の紹介!
ボランティアセンターでは、みなさんの活動に役立てていただくために、ボランティア活動に関する図書の貸し出しを行っています。
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今回新たに、『ファシリテーション・グラフィック[新版]ーー議論を「見える化」する技法』の貸し出しがスタートしました!
▼ 内容紹介
議論を描けば、会議が変わる!
ミーティングやワークショップを効果的に進行する必須スキルを豊富なビジュアルを用いて解説した定番ロングセラーの最新版(オールカラー)
◆ファシリテーション・グラフィック(FG)とは、話し合いの内容を、ホワイトボードや模造紙、パソコン画面などに文字や図形を使って分かりやすく表現して、「議論を見える化」する技法です。
◆本書は、キーワードの抽出や要約、グラフィックの描き方から具体的な場面別の活用法まで、ファシリテーションのコアスキルを1冊に集約。
◆会議だけでない多様なシーン別の活用法、進行と記録を両立させる上級テクニック、さらにマニアックな小技まで、ファシリテーターの必須スキルを紹介しました。
◆オンラインでのファシリテーション・グラフィックの効果的な進め方やグラフィック・レコーディングについて、新たに加筆。
池袋キャンパスのボラセンで管理していますが、新座キャンパスでも貸し出しできます。借りたい方はボラセン窓口でお声がけください!
【3】一般入試期間中の窓口開室時間について
試験実施及び準備のため、2月5日(水)~13日(木)の間、入試関係者以外の入構制限があります。
この期間中、対面での相談はできなくなりますが、ボランティアセンターは開室していますので、オンラインでの相談は可能です。
ご希望の方は、メールにてご連絡ください。
ボランティアセンターについて
開室時間:9時~17時(月~金)
E-mail:volunteer@rikkyo.ac.jp
※入試期間中における入退構制限の詳細は、こちらからご確認ください。
■ボラセン活動レポート
【1】ボランティアに参加する立教生が語る!|新座キャンパスにて、「ボランティアってどんな感じ?」を開催しました!
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こんにちは!学生コーディネーター3期生の小林です!
11月20日(水)に、新座キャンパスボランティアセンターにて、ボラカフェ「ボランティアってどんな感じ?」を開催しました。
「ボランティアに参加したいけれど、活動について具体的にイメージできない」、「活動先の雰囲気を知りたい」など、活動への一歩を踏み出せるきっかけになればという思いで企画したボラカフェです。
ゲストとして、居場所づくりや学習支援をしている任意団体「はじまりの場所」で活動している長田璃季さん(経営学部 経営学科 3年)をお招きし、そこでの活動について詳しくお聞きしました。
↓↓ 詳細は以下の記事をご覧ください ↓↓
■ボランティア関連情報
*ボランティア募集*
【1】中高生の「好き」を応援できる!
居場所づくりボランティア大募集!
募集団体:文京区青少年プラザb-lab
b-labは、いつでも、なんでも挑戦できる中高生の秘密基地です。
リビングのようにくつろげたり、みんなでわいわい勉強したり、新しい友だちと出会ったり、バンド活動やダンス、バスケができたり、やりたいことに思いっきり打ち込んだり…中学生や高校生が、様々なことに挑戦できる場を用意しています。
参加してくれる中高生の可能性を引き出し、やりたいことに本気で取り組み、「やってみたい」をカタチにするチャレンジができる環境をb-labは作り出します。中高生の活動は多岐に渡ります。その中でボランティアスタッフ(フロアキャスト)は、彼らの「やってみよう」を引き出し、プロジェクトに伴走していくことが必要となります。
彼らの可能性を広げていくため、ボランティア(キャスト)の役割は大きく分けて、「中高生が安心できる居場所をつくる」「中高生にきっかけを届ける」「中高生の「やってみたい」をカタチにするサポートを行う(チャレンジの場づくり)」の3点あります。
関心のある方は、ぜひ説明会にご参加ください。
活動内容:b-labで中高生と関わる、区内の中学校や高校等に出向き中高生と関わる活動時間週2日、それぞれ2時間程度(ご自身の予定に合わせて活動日や時間を決められます)
募集対象:15人程度※大学生を中心に募集しています。
活動期間:2025年4月~9月
活動場所:文京区青少年プラザb-lab(東京都文京区湯島4丁目7番10号)
▼説明会の実施日程
b-labでのボランティアスタッフ(フロアキャスト)に興味のある方は、まず説明会にご参加ください!
①2/4(火)18:00-19:00、②2/8(土)13:00-14:00、
③2/10(月)19:00-20:00、④2/13(木)18:00-19:00、
⑤2/16(日)13:00-14:00、⑥2/18(火)18:00-19:00
※上記日程でご都合が悪い場合は、2/28(金)まで個別説明会の受付をいたします。
【2】「荒川区子ども食堂・子どもの居場所ボランティア活動説明会」を開催!
募集団体:荒川区社会福祉協議会 荒川ボランティアセンター
一緒に子どもたちを「支え」てみませんか?
荒川区で子ども食堂や子どもの居場所づくりの活動をしている団体が、普段の活動の様子についてご紹介します。また、ボランティアに関心のある方向けに、個別相談も行います。話を聞いてみるだけでもOK。まずはお気軽にご参加ください!
チラシはこちら
日 時:2月15日(土)14:00~16:00
場 所:サンパール荒川(荒川区荒川1-1-1)
内 容:子ども食堂・子どもの居場所におけるボランティア活動内容の説明等
対 象:学生の皆様
【3】「第9回 ノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会」ボランティアスタッフ募集!
募集団体:志木市いろは健康21プラン推進事業実行委員会
志木市では市民が主体となって、市民の健康寿命の延伸と、まちのにぎわいづくりを目的に、「ノルディックウォーキング・ポールウォーキング全国大会」を開催しています。
活動内容は、大会当日に参加者が来場された際の受付補助や、ノルディックウォーキングで市内を巡る際のコース上で誘導補助です。
日 時:3月23日(日)8:00〜15:00 ※予定
募集人数:30名程度
集合場所:志木市役所
▼申し込み【〜2/14(金)まで】
下記のWEBフォームからお申し込みください。
https://logoform.jp/form/oyr6/780149
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■RSLセンターからのお知らせ
フィールドからの体験学習!
2025年度の春学期に開講する、RSL実践系科目説明会をオンラインで実施します。
日 時:2025年3月26日(水)
▼ 11:00~12:00
「RSL-ローカル(陸前高田)」岩手大学と合同で行う新規開講科目! https://rikkyo-ac-jp.zoom.us/j/85854845206?pwd=kWST1ZLhoFDpbne9B7OqsOkshZIHQF.1
▼ 14:00~15:00
「RSL-ローカル(地域共生)」農福連携、農から始まる暮らしを体験! https://rikkyo-ac-jp.zoom.us/j/85783316913?pwd=9bpnl3Wk88RouwzhXbbVGTaiu3MGRa.1
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▼立教サービスラーニング(RSL)センターとは?
RSLセンターでは、すべての学部生を対象に、社会の現場での活動と学問的な学びの統合を目指す実践型プログラムを正課(全学共通科目)として展開しています。
▼RSL実践系科目とは?
事前学習、社会的活動、事後学習で授業が構成されています。さまざまな分野で現場の専門機関の指導のもと、学生たちは一定期間、学外での社会的活動を行い、その実践と事前・事後の理論的学習を統合することで、単位が付与されます。
■陸前高田サテライト事務局からのお知らせ
援助金制度を利用して、陸前高田グローバルキャンパスに行ってみよう!
岩手県陸前高田市に、立教大学のサテライトキャンパスがあることをご存知ですか?
2017年4月、陸前高田市協力のもと、岩手大学と協働で開設した交流活動拠点「陸前高田グローバルキャンパス」を設置しました。陸前高田市の皆さんと立教大学の学生・教職員が、共に考え、学ぶことを通じて、復興の道を歩む希望を一緒に見出しつつ、育っていくための場と位置づけ、様々な活動を展開しています。
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陸前高田グローバルキャンパス詳細はこちらをご確認ください。
立教大学では、本学の学生及び大学院生が陸前高田グローバルキャンパスを積極的に利用できるよう、一定の条件を満たした場合に、学生の皆さんの交通費・宿泊費の一部を経済的に援助することを目的として、「立教大学陸前高田サテライト利用に係る交通費及び宿泊費援助金」制度を導入しています。2023年度は、189名の学生がこの制度を利用して、陸前高田グローバルキャンパスを訪問しました。
援助金は、サークル、ゼミはもちろん、個人やグループでの申請も可能です。
陸前高田市に行ってみたい、復興やその後のまちづくりについて学びたいと思っている皆さん、ぜひ同援助金制度を積極的に活用して、陸前高田グローバルキャンパスを訪問してみませんか?
<2025年3月に援助金を申請予定の方へ>
通常、精算書類(交通費や宿泊費の領収書等)の提出期限は「帰着後1週間以内」となっておりますが、年度末は大学経理処理スケジュールの関係で個別に精算スケジュールを設定しますので、陸前高田サテライト事務局までお早目にご相談ください。
詳細は、陸前高田サテライトのWEBページをご確認ください。
*お問合せ
立教大学陸前高田サテライト事務局(E-mail:rrs@rikkyo.ac.jp)
■□■ 巻末コラム ■□■
みなさん、こんにちは。
ボランティアセンタースタッフの工藤桃子です。数年前に立教のフランス文学専攻を修了し紆余曲折経て、おととし秋からボラセン(池袋)で働いてます。まさか母校に戻る日が来るとは思っていませんでした。余談ですが院生時代に私が書いた報告書や体験の声などが立教大学webサイトにいまでも掲載されていたりします。わかった方はこっそり教えてくださいね。閑話休題。
日々ボラセンで働いていると様々な悩みの言葉を聞く機会があります。「周りはいろいろしているのに自分は何もやっていない」「何かしたいけど何をやればいいのかわからない」「今から動き出しても遅すぎないか」「なるべく失敗したくない」などなど。
大学生活では、学業以外にもサークル活動、アルバイト、ボランティア、留学、インターンシップなど、さまざまな選択肢が増えますし、それまで出会うことのなかった多様な人たちとも関わることになります。そうして世界が広がる一方で、他人と自分を比較したり、何をすべきか迷ったりすることも多くなるのかもしれません。
皆さんは「桜梅桃李(おうばいとうり)」という言葉をご存じでしょうか?これは中国に古くから伝わる言葉で、「桜は桜、梅は梅、桃は桃、李(すもも)は李、それぞれの花には咲く季節があり、それぞれが美しく、唯一無二の良さがある」という意味です。人生の長いスパンで見れば、誰もがそれぞれに活躍するタイミングがあり、何かを始めるのに遅すぎることはないと、この言葉から私はよく勇気をもらっています。さらに、他人と比較して落ち込んでしまうことがあったとしても、「自分は世界に一人しかいない存在である」ということを思い出し、励まされることもあります。(実は、この「桜梅桃李」は私の名前の由来の一つでもあり、私にとって大切な言葉です。)
ボランティアセンターに足を運んだことがある人も、ない人も、ボランティア活動だけが人生の選択肢ではありませんし、他の選択をしても全く問題ありません。そもそも、大学在籍中に何かを成し遂げなければならないわけではないのです。社会に出てから、さらには定年後に、輝く人たちもたくさんいます。もし、失敗を恐れたり、何もできていないことに焦ったり、他人と自分を比較してしまったりして、「自分」を大切にできなくなりそうな時は、ぜひこの「桜梅桃李」を思い出してみてください。
そのうえでもし「何か始めてみたい!」と思った時は、ボラセンに来てみてください。ボランティア活動といっても様々な選択肢があります。皆さんにぴったりはまるピースとなる「何か」があるかもしれません。場合によっては、「やっぱりこれじゃなかった」と思うこともあるかもしれませんが、それも一つの経験です。ともあれ、ボラセンスタッフ一同いつでも皆さんをお待ちしています。池袋キャンパスは5号館入ってすぐ左の事務所で、新座キャンパスは7号館2階、自動ドアをくぐってすぐ右のカウンターです。
桜梅桃李の花が咲く季節も、もうすぐ。でもまだまだ寒い日が続きますので、どうかお体には気を付けて、元気に過ごしてくださいね。良い春休みを!
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工藤 桃子
(池袋キャンパスボランティアセンター スタッフ)
立教大学ボランティアセンター
池袋キャンパス(5号館1階)/新座キャンパス(7号館2階)
※開室時間:月~金曜日の 9:00~17:00
ボラセンWebページ
メールアドレス:volunteer@rikkyo.ac.jp
X(@rikkyo_volucen) Instagram YouTube