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パフェテラス ミルキーウェイ@池袋 吉田久満さん(昭59営)

池袋駅東口にある星をコンセプトにしたカフェ「ミルキーウェイ」を営む吉田久満さん(昭59営)は、立教小学校から立教大学の卒業生です。ロマンチックな雰囲気で40年ほどの間に渡って愛され続けているお店を運営する吉田さんはどのような人生を歩んできたのか、お話をお伺いしました。

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━「自由な校風が好き。」小学校~大学まで立教で励む16年間━

 吉田さんは、幼少期に池袋に住んでおり、立教出身のお父様と大学近辺を散歩しては、「ここの大学に行っていたんだよ」と言われていて馴染みがあったことから立教小学校に進学した。当時は立教小学校に入学し、そのまま大学まで進むのは120人中40人ほどしかおらず、内部進学は狭き門だったと言う。そんな厳しさでもずっと立教にいたのは、やはり「自由な校風が好きだから」と話す。高校までは、服装や髪型などの校則が厳しく教師から注意を受けることもあったそうだ。しかし、「あえて規則に反して怒られるのもコミュニケーションの1つで、その自由なやり取りも楽しかった」と吉田さんは言う。
 その後、大学では「いずれは家業を継がなければ」という思いから、簿記や会計学などを学ぶことができる経済学部経営学科に進学した。その傍らでサークルでは、ゴルフ同好会に所属し、加えて車が好きという理由からガソリンスタンドや、また現在のミルキーウェイの前身であり、お父様が営んでいた池袋パルコ内のカフェ「富士喜」(現在は閉店)でのアルバイトで社会経験を積む。

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━単純な理由から継いだ仕事が今では大きなやりがいに━

 当時の喫茶店は、男の人が行くというイメージで、女の子のための喫茶店がなかったそうだ。そこで女子高生でも安心して行けるお店をコンセプトに、パルコ店に次いで1983年に現在の「ミルキーウェイ」がオープンしたのだそう。吉田さんが大学卒業後にこの店を継ごうと思った最初の理由は、「調理が好きだったのもあるが、やっていて嫌じゃなかったから」だと正直に語る。しかし続けていくうちに、お客さんから、「美味しかった」「また来るね」という言葉をもらい、とてもやりがいを感じるようになったそうだ。
今では、毎日は来られないにしても、「池袋で甘いものを食べるならここだよね」というように喜んで足を運んでもらえるよう、接客に力を入れていると言う。

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━当時の喫茶店のイメージを覆す、「星」をテーマにしたロマンチックなカフェ━

 そんな接客はもちろんだが、このお店の一番のポイントはなんといっても星や夜空という、神秘的でロマンのある店内や食事メニューである。テーマカラーは青と白でシンプルに。しかしただ珈琲を出すだけではなく、少しでも幸せな気分を味わえるようにと、星形のポットや装飾物で店内が飾られている。また、蛇遣座を含めた13種類の星座をモチーフにした色とりどりの可愛らしいパフェにも注目。通常メニューは半年に1回ほど変更したり、季節限定メニューも出したりしているそうで、お客さんを飽きさせない工夫もお見事だ。

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━ミルキーウェイの運営に加え、校友会の活動でも活躍━

 「飲食業は、他の人が遊んでいる時に働くという仕事だし、ここのお店も土日が忙しい。子どもの学校行事に足を運べない時もあるから本業にするのは正直大変。」
その一方で、「お客さんへはもちろんだが、それと同じくらいにミルキーウェイのスタッフにも感謝している。スタッフに恵まれていて幸せです。」と話す。やはり今回のお話から、吉田さんがお客さんやスタッフを始め、多くの人と関わりながらやりがいを持って働いているといことが強く伝わってきた。また吉田さんはこの仕事に加え、先輩に誘われたことがきっかけで、校友会の活動にも携わっているそうだ。「小さくてもいいから、校友会に興味を持ってもらえるような活動をしてファンを作りたい。」
ミルキーウェイの運営に校友会の活動、吉田さんが池袋の街から発信するモノ・コトには今後も更なる魅力がありそうだ。
【ライター:大久保朱理さん・カメラマン:霧生美穂さん】

パフェテラス・ミルキーウェイ  〒170-0013東京都豊島区東池袋1-12-8富士喜ビル2階