『月に囚われた男』の感想(ネタバレあり)

ネタバレありです。

先にネタバレなしの記事を書きましたので、ネタバレが見たくない方は、ネタバレなしの方だけ、ご覧ください。


月に囚われた男の予告編です。↓↓↓


ネタバレなしの記事で書きましたが、この作品は観賞2回目なので、初回よりも共感できる部分が出てきていました。

サムが、自分がクローンだと理解する時のあの時間をかけた葛藤...。相当混乱したと思います。

どうしても受け入れ難い事実を急に突きつけられて、誰だってパニックになります。

徐々に、解凍ホヤホヤのサム(以降、新サムと呼びます)と、3年契約満了のサム(以降、旧サムと呼びます)が打ち解けていく様は、観ていて不思議な気持ちになりました。

お互いクローンで、お互い故郷のないもの同士、傷を舐めあっているような、アイデンティティを保つのに必死なような。



最終的に、旧サムが、自分の死を受け入れ、新サムに事故に遭った探査船(?)へ連れていってもらうときなんか、

二人とも凄く優しい、覚悟をしたような表情で、最後の会話も、クローン同士ならではの会話でした。

新サムが、旧サムをお姫様だっこして探査船の中の椅子に座らせるシーンは、とても涙ものでした。


最後、地球に戻った新サムは、委員会で証人として出席したということになっています。

ただ、その委員会でなのか、新サムを批判する連中も現れたような話で幕は閉じます。

新サムは、地球で屈辱を晴らすことは出来たのでしょうか。変な圧力で消されていないことを願います。

ハワイに旅行に行けていたら、旧サムとの約束が果たせるのにな~。


あ、そう言えば、話は旧サムが事故する前に遡るんですが、旧サムって、幻覚を観るようになってましたよね?
体調も優れなくなって。

事故から戻った後の、新サムとのちょっとした喧嘩で、大量の出血に始まり、最終的には鼻を噛むとそれがすべて血だったり。

出血に関しては、凍死寸前の窮地に追い込まれた後なので、その後遺症とも考えられますが、

旧サムよりも前のクローンサム達も、任務完了時は咳き込んで体調が悪そうでした。

・幻覚
・咳が出る体調不良
・事故の後遺症かもしれませんが、度々の出血

たぶん、
月に居るせいか、
発掘作業をしているせいか、
宇宙船内や食事になにか悪いものがあるのか、

また、元々クローンは長く生きられないのか、
会社側が、長く生きられないようなクローンを作っているのか

これは何かありそうですよね。

あとで考察記事をネットで探そうと思います。




それはそうと、どのサムもすべて演じていた役者さん、本名もサムなのだと、調べて知りました。

サム・ロックウェルさんというんですね。

お顔はどこかで拝見したことがあるのですが、どれかと言われると分かりませんでした。

調べたら、「スリー・ビルボード」にも出ているんですね。
あの人種差別主義者のディクソンだったとは。
あれは凄く印象深いキャラクターでした。

「月に囚われた男」のロックウェルさんは、人情味の溢れる、繊細で勇敢な“サムたち”を演じていて、とても見応えがありました。

これからもたくさんの映画で、彼の表現力豊かな演技を観ていきたいです。




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