#2 ”スキ” に向き合ってみた
こんにちは、りかこです。
みなさん外出自粛生活上手に過ごせていますか。わたしは新しいことに手を出してはすぐ飽きてを繰り返していて、今でも毎日続けられているのは縄跳びだけです笑
早速ですが、みなさんのスキなもの、スキなことってなんですか。また、その理由としっかり向き合ったことはありますか。
わたしが今一番最初に思いつく”スキ”はフィリピンです。なんでこんなにもフィリピンが好きなのかよく不思議がられます。実はわたしもどうして自分がこんなにフィリピンをだいすきなのか100%は自分の中で解釈ができていません。だから今日は自分のスキの理由を知るためにこの記事を書いてみようと思います。
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フィリピンと聞いてみなさんはどんなイメージを思い浮かべますか。一度も行ったことがない人であれば、多くの人は治安が悪くて危ない国というのを一番に思い浮かべるかもしれません。でも、わたしの中でのフィリピンは笑顔、幸せ、愛にあふれた素敵な国です。
わたしがそもそもフィリピンに出会ったきっかけは、中学生の時にテレビでスモーキマウンテンについてのドキュメンタリー番組を見たことでした。
その番組ではフィリピンの貧困地域の人たちがゴミ山でゴミを必死にかき集め、お金に変え、毎日ギリギリの生活をしているスカベンジャーについて取り上げられていて、大人だけではなく当時の自分より幼い子どもたちも一緒になって生きるため、家族のために必死で働いていました。中学生の自分にとってはかなりショックな映像でなかなか受け入れることができず、いつかわたしが今見ているこの映像が現実なのか自分の目で確かめてみたい!とその時からフィリピンに興味を持つようになりました。
わたしが大学生になって両親にフィリピンに行ってみたいと相談した時、両親は猛反対しました。なぜなら両親にとってフィリピンはよく知らない国で、悪いニュースでしかフィリピンの名前を聞いたことがなかったからです。しかしそんなもんでは諦めきれなかったわたしは翌年、勝手にボランティアの説明会に参加し、スタディツアーの申し込みまで済ませてきてしまいました。(今思うとあの一つのテレビ番組で、人見知りで一人じゃ何もできないような内向的な自分が、どうしてこんなにも突き動かされたのか不思議です)
はじめてフィリピンを知ってから約6年後、ようやく念願叶ってわたしはフィリピンに行くことができました。スタディツアーでは貧困家庭にホームステイをしながら生活を体験、ゴミ山に訪問・インタビュー、ストリートチルドレンとの触れ合いなどの機会などをいただき、実際に自分の五感を使って様々なことを体感し、わたしのフィリピンに対するイメージはそこで180度ガラリと変わりました。
フィリピンに行く前は 危ない、汚い、貧しい、不幸せのような正直マイナスなイメージばかり抱いてしまっていましたが (ごめんなさい) 、実際にフィリピンに行ってみると、みんな常に笑顔で、明るくて、フレンドリーで、幸せそうでマイナスな言葉が全く似合わなく、自分のフィリピンに対するイメージとはまるでかけ離れていたことに驚かされました。
もちろん中学生の頃にテレビで見たあの光景は実際にあって、わたしがホームステイさせてもらった家庭のお父さんもゴミ山で働いているスカベンジャーの一人で、貧困が存在することは現実でした。
じゃあどうして貧困なのに幸せそうなのかなって考えた時に、きっと彼らにとっての幸せはお金ではかれるものではないんだなって気がつきました。なんとなくお金持ち=幸せ、貧困=不幸せみたいな固定概念がありましたが、フィリピンに出会い様々な幸せの形を目の当たりにし、わたしにとっての幸せの形が徐々に変わり始めました。
”家族が一緒にいれる” そんなシンプルなことが彼らにとっての最高の幸せなんです。贅沢なご飯を食べなくたって、高価なものを身に付けなくたって、新商品をすぐに手に入れることができなくたって、彼らは自分が幸せになる方法を知っています。きっと”多くのものを望まない” それはある意味人生を幸せに生きるコツなのかもしれないなと思いました。
シンプルな幸せが常に周りにあるから自然と笑顔になれる。自分が幸せで満たされているから他人にも幸せを分けてあげることができる。そんな幸せの連鎖がフィリピンにはあちこちに広がっています。
また、フィリピン人はどんなにしんどい状況下でもくよくよせず、その瞬間を楽しく笑って過ごすことができる強さがあります。それは笑っていれば必ずまた幸せがやってくる、全ては神様が与えてくれたものと信しているからだと言っていました。(フィリピン人の約90%はキリスト教)
わたしはきっとそんなフィリピン人の心の強さと優しさ、幸せの考え方に強く惹かれてこの国をだいすきになったんだろうなと思っています。
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この記事を書きながらひとつ大事なことを思い出すことができたので、ここに残しておきたいと思います。
わたしがスタディツアーに参加した時、多くのストリートチルドレンが将来の夢を持てていないという現実を知りました。それは幼い頃から路上に出て物を売り、家族を助けながら生活をしているため、学校に通うことができない、そもそも自分がなりたい将来像を描くことを知らない、貧困から抜け出せないと諦めてしまっているなどの理由からです。
わたしはそれを知った時に参加したボランティア団体が掲げているような "こども達が自分自身の力で夢に挑戦できる社会を作りたい" そんな風に思うようになりました。
しかし時間が経つにつれ、いつのまにかただ自分が ”大好きなフィリピンで生活したい" に変わってしまっていました。
わたしは自分のこの変わってしまった夢 "大好きなフィリピンで生活したい" については2年間フィリピンの会社で働き、フィリピンで生活し、達成した気になって次の新たな目標を立て帰国してきました。でも、帰ってきたばかりなのになぜかもうすでにフィリピンに行きたい気持ちでいっぱいで、なぜか達成したのにどこかモヤモヤした気持ちがありました。
それはフィリピンにやり残してきたことがあるからでした。あの時の自分の夢”フィリピンのこども達の夢を応援する”に対して何もできなかったことがきっとどこかで引っかかっていたんだと思います。
そう気づけた今、行動にうつせるかどうかは自分次第!フィリピンで生活できたからおしまいではなく、たくさんの愛を教えてくれたフィリピンに少しずつだけでも今後貢献してわたしも愛を返していきたいなと思います。
(また追々これについては発信できたらなと思います。)
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このようにスキの理由に改めて向き合うことで、自分とも真剣に向き合うことができ、新たな自分、忘れていた自分、見ないフリをして逃げていたいた自分を見つめ直すことができたのでnoteを始めることを勧めてくれた大親友えりかに感謝です。いつもありがとう。
まずはそばにいてくれる家族や友達などから大切にしていきたいと思います。そして今度こそわたしの本当の夢に挑戦し始めます!
-おわり-