映画紹介「RAMEKIN」
諸氏は「サメが登場しないサメ映画」というものをご存じだろうか。
筆者はサメ映画には詳しくないが、それでもサメが登場しないサメ映画というのが常軌を逸していることは分かる。
このサメ映画はどうも自主作成映画でありクラウドファンディングを実施しているようであった。
このページから監督名が判明したので調べてみたところ、どうもいくつかの作品をYoutubeにもアップロードされているようだった。今回はそのうちの一つである「RAMEKIN」を鑑賞した、というところで本題に入る。
こちらが本作のトレーラーである。分かりそうで分からない、少しだけ不安になるような香りが漂うムービーであった。
本作のあらすじとしては、
大学生(?)の少女エミリーはひょんなことから亡くなった祖母の家に引っ越すこととなる。
引っ越し先の家で新たな生活への期待に胸を膨らませるエミリーであったが、いたるところでラメキンを見かけることに気づき―
といったものである。ちなみにラメキンとは動画のサムネイルに映っている白い食器のことである。筆者は恥ずかしながら本作を見るまで名称を知らなかった。
こちらの記事ではネタバレはしないように紹介するつもりである。
本作はシュール系のホラーが好きな人に向いた作品だと思う。何か大きな出来事がある訳でもなく、あくまでもエミリーの日常が収められた作品なのだが、終始不気味な雰囲気の中で進んでいくのである。いくつかの評論サイトものぞいてみたが、案の定賛否が分かれていた。無論筆者は「賛」の方である。
また、エミリー役の女優(Jamie Saunders)の演技も見どころである。本作のエミリーはシーンごとに表情が大きく変化するのだが、そこを余すところなく表現しきれていると感じた。
70分と比較的手軽に鑑賞できる長さなため、興味があれば是非一度見てほしい。逆に本監督の作品のイメージがないままサメ映画ファン各位が「NO SHARK」に飛び込んだ際にどのような反応を見せるのかがとても楽しみである。
最後にネタバレありの感想記事を貼り付けておく。是非鑑賞後に読んでみてほしい。