フルタイム看護師で疲弊した私が、フリーランス看護師への一歩を踏み出した理由
私は育休復帰三か月前から、子供や家族のために時間的にも経済的にも自由になるフリーランス看護師を目指して、ブログ運営や家計の見直し、投資による資産運用など勉強して行動して家族のピンチの時自分を稼働できるように準備してきました。
稼げる自信はないけれど、その土台作りをしてきたつもりです。
育休復帰後、私はカテ室と内視鏡室の土日祝日休みで、待機と残りの勤務があり、待機は土日祝日関係なく、緊急患者が来たら対応するという部署でフルタイム看護師をしています。
6月から待機が独り立ちとなる予定でしたが、家族との話し合いの結果、子供たちの夏休み前に病院を辞める決意をして看護部長と面談をし、時短で何とか次の育休復帰者が来るまで頑張ってほしいと言われました。
うちの病院では、時短は子供が小学校入学前まで使うことができます。
復帰時に時短も考えましたが、子供が障害児などの条件がないとなかなか難しいという噂を聞いて、なんとなく自分には取る許可が出ないのかもしれないと尻込みして申請もしていませんでした。
今考えれば、もっと時短について理解していれば、申請すれば雇い主側は断れないという事実からもっと積極的に取得までの交渉ができたかもしれないと思います。
辞めたいと考えていた自分ですが、今まで教えてくれた同僚や先輩のことを考えてそれまで頑張ることにしました。自分も時短になれば今までの苦しい状況からは解放されるかもしれないという気持ちもありました。
私には4月から小学校一年生になった6歳娘と、4月から保育園が変わって年少さんになった、3歳息子がいます。
6歳娘は自己犠牲型のgiver気質で、仲のいい友達がだんだんtakerに変化していくという状況がちょくちょく見られます。
小学校から学童に行くまでの道のりで、娘に友達が「荷物を持って」と言ったそうです。
普段自分が学校に行くときに自分で持っているであろうはずの荷物を、重いからといって、同じようにランドセルや荷物を持っている娘に持ってといったそうです。娘は嫌だと言ったけれど、しつこく言われたため持ってしまったようです。
持ってしまう娘に問題があると思いますが、学童にその仲間と行かせるのは、親として不安になりますし、それに対する娘へのケアや指導を時間を取ってしたい気持ちがありましたし、夏休み自分が仕事だからと言って朝から夕方まで預けることに抵抗がありました。
また、3歳息子はイヤイヤ期真っ最中。トイトレも進んでおらず、保育園では鬼パンツ(強制的にパンツを履かせる)で過ごし、トイレ誘導をして、おもらしの不快感を覚えてもらうことでトイレのタイミングを理解してもらうという訓練中。
保育園にもなかなか慣れず、朝は行きたくない着替えたくないと抵抗する日々😢
もう少し時間を取って寄り添ってあげたくても仕事に間に合わないと担いで力ずくで保育園に置いていくという日々。
仕事に遅れてしまう日もあり、世の中のお母さんは上手にやっているのに自分はなぜできないんだと自分を責めることもありました。
また、3歳息子の育休中に三交替になった旦那さんは、朝方3時頃帰ってきても。子供たちの朝の支度や家事を手伝ってくれたり、夜勤明けでいつも迎えが遅くなってしまう子供たちをなるべく早く迎えに行ってくれてご飯やお風呂に入れてくれたりしていました。
私は新しい部署で肉体的にも精神的にもぐったりして帰ってきて、子供たちの世話や家事を終えた後寝かしつけてうとうとしながら勉強をする。
でもなかなか追い付かなくて、日中カテ室に1人で入って対応するというプレッシャーに対して自信が持てず、さらに1人で対応しなくてはならない待機の独り立ちに対して、思った以上のストレスを感じていました。
自分が仕事ができなかったり勉強が足りないからなのか、はたまたシステム自体に無理があるのか。自分には判断できませんでした。
精神的にも肉体的にもきついので、帰ってくると気持ちも体も踏ん張りがきかず動けないという日が続き、旦那さんが、「そこまでして今の職場で働くことないんじゃない?」と言ってくれました。旦那さんは、私のためにも、子供のためにも今の職場がベストではないと判断してくれたのだと思います。
そんな中、義理の父親の状態があまりよくなく、身の回りの世話が少しずつ難しくなってきているということなど、いろんな要素が重なり、家族の意見として辞めるという結論に達しました。
それを師長や仲のいい同僚に理解してもらえるように説明するために、本音と嘘と大げさが入り混じるようになってしまい、苦しい思いをしました。
理由を包み隠さず素直に言うのがいいのか、本心とは別の理由を並べたらいいのか、正解がわかりませんでした。
子供のことを理由にしても、そんなこと甘やかしだ。みんな通る道。みんなぶち当たる壁。
自分が頑張り切れてないと言われているようでした。
みんな通ってきてるのにどうしてあなたはここで辞める選択肢を取るのか。みんな同じように色々抱えて頑張っているのに。どうしてあなたは頑張れないのか。
私はそんなニュアンスにとても苦しみました。
看護師は中途半端な気持ちだったり、家族の理解がなかったり、家族の協力がないと、続けるのが難しい仕事だと思います。
安定した高収入、老後の年金額、社会的な信用や保証、いろんなものを捨てて簡単に出した結論ではないけれど、すべてを犠牲にして周りの協力を得て、子供に十分時間を使ってあげたくてもできないでがむしゃらに頑張ってきた人たちには、私は甘えているだけに見えてしまう可能性がありました。
どういえばいいのか。
すぐに理解してくれる人もいたし、私に喝を入れてくる人もいました。
みんな何を犠牲にして何を大切にするか、選んでるだけの話。
その選択は人それぞれだから、強要するべきではない。
時代的に時短などの制度がなく、そんな甘えが通らなかった世代の人もいるけれど、その犠牲と引き換えに得たものがきっとあるはず。
それを得るために頑張った自分と、同じものを私が欲しいわけではないことを理解してほしい。
そう思い苦しみましたが、理解してほしいと思うことは私のわがままだということに気づきました。
そう気づいてから私は、同僚に理解してもらおうと思うことはやめ、仕方ないと思うことにしました。
理解して励ましてくれる人もいる。
誰も理解してくれる人がいなくても家族がいる。
それでいいんだ。
私はそれを選び取ったんだから。
そう思うようにしたら、少し気持ちが楽になりました。
理解してもらう努力はしても、理解してくれるかどうかは自分がどうにかできることではないんだ。
フリーランスになったら、やりたいことがたくさんある。
とにかく時間が欲しい。
収入はほとんどないかもしれない。
将来のお金に苦労するかもしれない。
安定した収入が羨ましく思うかもしれない。
でも、自分のやりたいことを、家族のためにやる。
自分の選択に後悔しない。
後悔するかもしれないけど、後悔の少ない人生を歩む第一歩。
大腕振って踏み出そうと思います😊
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