山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第七十回 学校とか会社に行きたくないときに聴く曲特集
はいどうも。
みなさん、『今日は、今日だけは、絶対に、何があろうとも、学校(or会社)に行きたくない……』と思ったとき、どうしてますか?(無職にだけは聞かれたくない質問)
重たい身体を引きずって無理してでも行きますか?
仮病使って休みますか?
学校(or会社)に火を放ち物理的に消失させますか?
ケータイを破壊して何もかも忘れて異国へ飛び立ちますか?
僕は、“無理をする”という概念がそもそも存在しない上に、“あきらめる”という才能に秀でているので、『今日は、今日だけは、絶対に、何があろうとも、会社に行きたくない……』と思ったら即座に退職手続きを開始します。
だってねえ、みんな、今日もお仕事ガンバルゾ〜、元気もりもり森進一!(いま若者に大流行中の最新ギャグ) ってテンションで出社してんのに、そん中にやる気ない奴がいたら士気下がるじゃん! オレはみんなのためを思って身を引いてんのよ! あえてよ! あえて! ごめん嘘! 全然みんなのためとかじゃない! 1兆パー俺のため!
まぁそういう性格が功を奏してね、現在はすくすくと無職生活を満喫しているワケですけれども、まぁ、大多数の方々は無理してでも行くのよね。行っちゃえるのよね。本当に偉いし、ちゃんとしてるなぁと思います。僕は筋金入りの社会不適合者なので、おそらく生涯ちゃんとできません。ホームレスにさえなれず、40手前で野垂れ死ぬのが関のマウンテンです。
なんせ僕の去年の年収、25万円ですからね。29歳にして年収25万円です。合コン行ったら秒で透明人間にされるやつです。12月末の貯金額とか3500円だったし。ワーキングプアの次元超えてます。ていうかそもそもワークしてないからただのプアです。そのへんのバイトしてる高校生の方がまだ稼いでます。しかも25万円のうちから2万6千円税金取られるのマジで意味わかんないし。なめるな!!!!
だから頼む!!
このnoteを読んでる諸君、投げ銭してくれ!!!
それかオレに文章の仕事をくれ!!!
オレはセパタクローの国際大会のキャッチコピーから友達が会社に遅刻したときの反省文の代筆まで幅広く手がけた実績があるから何でも書くぞ!!!
金さえ積まれれば中山秀征がいかに素晴らしいタレントかについて四万字にわたって書き連ねることだってやぶさかではない!!!
ギブミーマネー!
ギブミージョブ!
ギブミーユアラヴ!
ヘルプミー!
パワーダウン、パワーダウン!
アイムピンチ!
アイムヴェリーピンチ!
スモークオンザウォーター!
ファイヤーインザスカイ!
すいません、取り乱しました。まぁね、そんな暮らしぶりですよ。最近は夜も眠れず、リッツに色々なものを乗せて楽しんでいる毎日ですよ。レーズンバターとかね。あんまり美味しくないよねアレね。
さて、今回はですね、そんなガチガチにガチのクソ無職から、毎日勉学やお仕事に励まれている皆様が『今日は、今日だけは、絶対に、何があろうとも、学校(or会社)に行きたくない……』と心折れかけたそのときに聴いてほしい楽曲を捧げます。
これ聴けばたちどころにテンションがブチ上がって、
胸がドッキンドッキンなって、
アタマがフットーしてきて、
『うおーーーーーーーーーーーなんだーーーーーーーーーーーーこの曲まじかっけーーーーーーーーーーーーーやべーーーーーーーーーーーー今日学校(or会社)休も!!』
ってなること請け合いです!!!
みんな学校とか会社なんか行くな! ていうか辞めろ! そして俺と踊れ! 俺とバンドを組め!
というワケで、山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第七十回は、“学校とか会社に行きたくないときに聴く曲特集”と題して、必殺テンアゲナンバーで皆さんと共に踊り狂いたいと思います! バッチバチにカッ飛んでいくんでィヨロシクゥ!!
一曲めは、Screaming Headless TorsosでSmile In A Wave。
KenKenさんがセッションでよくこれやるので、それで知ってる方も多いんじゃないですかね。
90年代のミクスチャー・ブームの最終期ぐらいに出てきたバンドで、ジャズもファンクもヒップホップもレゲエもハウスもゴチャ混ぜにした雑食性の高い音楽をやる天才バカテク集団です。
リーダーはギタリストのデヴィッド・フュージンスキーという方で、このひとはバークリー音大で教授をしています。このひとのギタープレイたるや大変なキチっぷりで、アーミングにしてもエフェクターの使い方にしてもフレーズにしてもいちいち個性が爆発していてとにかく最高です。
このファースト・アルバムはマジでブチ上がる最高のグルーヴがみっちみちに詰まっているので、全音楽ファン必聴です。
でも2014年に出たアルバムとか恐ろしいぐらいダサくて超ビビりました。ていうかこのファースト以外全部良くなかったです。
二曲めは、Marcia MariaでOu bola ou bulica。
ブラジル出身の女性シンガー、マルシア・マリアの85年作のキラー・チューンでございマス。
マリアさんは1982年にフランスに移住しましたんで、これがヨーロッパデビュー盤にあたるワケですが、現地の腕っこきのジャズ・ミュージシャンと、ゴスペルをルーツに持つマリアさんのヴォーカルと、ブラジリアン・フィーリングが絶妙なマッチングを見せています。
ヴォーカル、ピアノ、ベース、ドラム、パーカッション、全てのプレイがアメイジング。ブリッジにしてもブレイクにしてもソロにしてもとにかく格好良いとしか言いようがありません。
これぞグルーヴ。心の繋がり100。芸能的な側面もあるというか、リスナーを愉しませるエンタメ感もあって聴き応えあります。この曲知ったときあまりに衝撃すぎて、似たような曲はねえかと必死に漁り回ったんですけど、これに並ぶラインのものは未だ見つかってないですね。
三曲めは、Benny Page feat.Eva LazarusでFront Left。
『The Justice』の打ち上げで山田くんがかけてて一聴惚れした曲です。いやーんチャラーい。なんかリップスライムの『熱帯夜』っぽいですねー。ラテン感とか。なんでラテンってチャラく感じるんですかねー。執拗に何度も繰り返されるフックも最高。まさにパーティー・チューンです。これでノレなきゃウソだぜ!(は?)
2004年より活動しているイギリスのDJ/トラックメイカーのベニー・ペイジさんがエヴァ・ラザローさんという女性シンガーをフィーチャリングしてる楽曲なんですけれども、詳細は不明です。聴いてると歯全部叩き折って総金歯にして毛皮のコート着てリムジンの後部座席で葉巻吸いたくなりますね。
四曲めはDJ Paypalで『Flowers』。
DJ Paypalって名前ヤバすぎですねー。センスの塊。このひとはジューク/フットワーク(高速BPMと複雑なリズム、サンプリングを掛け合わせたシカゴを発祥とするエレクトロ)の世界的ユニット・TEKLIFEのメンバーです。
アメリカ出身、ベルリン在住、本名不詳。だいたいいっつもTシャツとサングラスで顔を隠してるのでご尊顔も謎。アッパーかつポップでユーモアのあるトラックメイキングで名を馳せ、去年も大阪・東京にて来日公演を果たしています。
これは大変いい曲ですね。キャッチーだし、笑えるし、ちょっと泣けるし、胸キュンだし、とにかくひたすらアゲてくれます。もうしとっつも言うことないです。こんなもん出勤前に聴いた日にゃ、ソッコー仮病使ってサボって、ステレオのヴォリューム最大にして家クラブ開始ですよ!
はい、というワケでいかがでしたでしょうか、山塚りきまるの『なんかメロウなやつ聴きたい』第七十回 学校とか会社に行きたくないときに聴く曲特集、そろそろお別れのお時間となりました。次回もよろしくお願いします。色々な人がいて、色々なことが起こりますが、スキを見て踊っていきましょう。いつかあなたと踊る日のために、僕は新しいステップの練習をするぜ!!!!