ZINEが出ます&近況報告
はいどーも。
メッキリこんこん寒くなって参りましたが、皆さん如何お過ごしですか? 調子どう?(ラッパーのMC風に)
え?
うん…
うんうん…
へえ…
そうか…
色々あると思うが、最終的にはストレッチをすれば全部大丈夫だ。
まぁ正直貴様らの近況など露ほども興味ないので、オレの近況について語らせていただくことにいたしますが、オレの近況はと言いますとですね、ついに二年八ヶ月にわたるノージョブ生活にピリオドを打ち、最近はもっぱらアルバイトに励んでおります。
もうかれこれ二ヶ月半ほどやっているんですけども、バイト始めて二週間ぐらいしたあたりからかなあ? 汚い話なんで慎重に言葉を選んで書きますけどね、下痢が止まらなくなったんですよ。
実物を見たら100人中100人が『ああ、これは下痢だね』っていうような、議論の余地を待たない完全無欠のビチグソがですね、日がな一日ノンストップで大放出されるようになったんですよね。Romanticが止まらないんですよ。
正露丸とかそのテの薬を飲んでみても僕のRomanticは一向に止まる気配がなく、これはさすがにヤバい病気なんじゃねーかって病院にもんどり打って駆け込んだところですね、『過敏性腸症候群』と告知されました。
これは日本でも1300万人しか患者がいないといわれる大変めずらしい奇病なんですけど、潰瘍とか炎症とか具体的要因がないにもかかわらず、お腹の調子がすこぶるBADになるっちゅうシロモンでございまして、どうやらワタクシめはそれに罹患した模様なのです。原因は基本的にストレスだそうで、お医者様に心当たりを尋ねられたんですけども、まぁどう考えてもバイトですよね。バイトしかありません。バイトでしょうよ。
というと『バイト風情がふざけたこと抜かしてんじゃねえ。ぶっ殺す。絶対実家燃やす』とのお叱りが全国各地から郵便書留で飛んできそうですけども、いやいや、話を聞いてくださいよ。しめ鯖でもつまんで。二週間前のヤツだけど。だってオレ、二年八ヶ月無職だったんですよ。毎日昼過ぎに起きて、それから一日中Vtuberの配信を観て、酒飲んで寝るって生活を1,000日以上にわたってケイゾク(by 堤幸彦)してたんですから。そんなヤツが突然労働を始めたんですから、そりゃあ腹のひとつやふたつブッ壊すっていうものですよ。熱帯魚だったら即死してますよ、こんなに環境が激変したら。
まぁそんな感じの暮らしぶりですよ。悲喜こもごもですよ。休憩時間もね、『明日から業務内容がピンポンダッシュと道場破りに刷新されるらしい』とか『月額1,480円で奇声上げ放題・うんこ漏らし放題のサブスクあったら課金する?』とかくだらない与太話ブッこきまくって、年下のバンドマンに失笑される日々を送ってますよ。『休みの日とか何してるんですか?』とか聞かれても、『だいたいは歌舞伎町で受け子や悪質キャッチをトンファーで制裁してますね』みたいないい加減なことしか答えないんで、もはやオレが言うことは9割ウソだと思われてるし。オオカミ少年ですよ。31歳ですけど。周囲を眺めると、ひとまわり近く年下のうら若き青年たちが額に汗して一生懸命働いているというのに、オレときたら若い彼らの姿に触発されることもなく、『よそはよそ、うちはうち』理論を恣意的に運用してのんべんだらりと過ごしています。バイト先の最寄駅には、昼日中から柱にもたれかかってコップ酒を握りしめたままうたた寝をしておられる紳士の方々が大勢いらっしゃるんですけども、もう本当に共感しかないですね。“マジわかる”って感じです。
さて話は唐突に変わりますが、このたびZINEが出ます。マジで出ます。そしてなんとこのZINE、人気女性ファッション誌『SPUR』12月号の、“トレンド地殻変動2022”にて紹介されております。これもマジです。本当にリアルにマジです。嘘だと思うなら今すぐ書店にダッシュして、『SPUR』12月号の202ページを開いてごらんなさい。ワタシが雑誌メディアに掲載されるのは週刊少年ジャンプに引き続き二度目でございます。この二冊にしか名前が載ったことがないというのも逆に凄いのではないでしょうか。
(これな。一通り読んでみたけど、60万のドレスとか90万のスーツとか載ってて、俺の生活とあまりにもかけ離れすぎた内容で凄かった)
デネ。何がデネだ。ZINEのタイトルは『T.M.I』といいます。Too Much Informationの頭文字をとったものですが、これはアメリカでは『聞きたくない、やめて!』というような意味もある一方、韓国では『今朝ファミチキ買ったら揚げ立てで衣が分厚くて美味かった』というような、非常にどうでもいい情報をさすスラングでもあります。
さてこの『T.M.I』は、まさしくそうしたミーニングをすべて地で行くピッタシカンカンの内容でありまして、コラムあり漫画あり小説ありポエムありレビューありカラーグラビアあり、全100ページ以上、総文字数11万字超のフル・ヴォリュームとなっておりますが、なんと全テキスト、すべてワタシひとりで執筆しております。画家/写真家/漫画家/ウクレレラッパー(?)など、スペシャルな才人たちとのコラボレートも多数収録されており、絢爛極まりないものとなっています。
なお、予定価格は1500円でございます。『高けーよハゲ』という声もあるでしょう。たしかに高いかもしれません。しかし、『高い/安い』というのは比較によって語られるものではないでしょうか。毎日3〜4ページほど読んだとしても読破に一ヶ月を要しますので、つまり一日あたりたったの50円です。
『面白い』と一口に言っても、笑える、泣ける、タメになると色んなジャンルがございます。本書はワタシが31年の人生で見聞きし培った、ありとあらゆる種類の『面白い』の中でも、上澄みの、とりわけ濃ゆい珠玉のモノを惜しげもなく開陳しています。制作期間31年、といっても過言ではありません。
ワタシの全生にわたる血と汗と涙の結実を1500円、一ヶ月かけて読むとして日額50円でゲットできるのです。これは飲んだり食べたり吸ったりしてなくなってしまうお金ではありません。あなたさまが生涯にわたって何度もお楽しみいただける、トゥー・マッチなカストリ雑誌なのです。
ワタシは31歳のしがないフリーターです。つまり大企業ですとか大手事務所の息など一切かかっておらず、何のしがらみもコンプラもない、真実真正の世迷言がお楽しみいただけるのです。『面白い』という己の皮膚感覚のみに忠実に、真摯に書き上げた一冊でございます。
ワタシは誰よりも無駄な時間を、部屋でたったひとりで過ごしてきた自信があります。真夜中のサンダーロードをただひとりで走り続け、本当に、本当に多くの時間を無駄に費やしてきましたが、しかしワタシは一秒たりとも退屈しませんでした。己の『面白い』という皮膚感覚にフィットするものを探し続けてきたからです。
国際化社会といわれて幾星霜、これからの時代はグローバルのみならずワンルームでのサバイバル能力も求められます。ひとりで、自由気ままに、勝手に楽しむという才覚が今こそ必要なのです。誇大妄想とのお叱りを承知で申し上げるなら、本書はいわば、悩める子羊たちに捧ぐ現代のサバイバル書なのです。
ていうかコミケとか行ったことある人だったら分かると思うけど、自費制作の100ページ超の冊子が1500円とかマジで安いから実際。壁サークルの1000部とか2000部売る人並みの価格設定だからこんなん。買ってくれ! 10冊買って9冊焼け!
(年内発売予定)
よろしくな。
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