【エッセイ】発達障害だけど。
🧩この記事は、凸と凹の共同運営マガジン7月企画「発達障害だけど〇〇」企画に参加しています。
先日、3才半の息子を歯医者さんに連れて行った。
1才半から3ヶ月に一回、欠かさずにフッ素を塗りに歯医者通いをしている息子。けれど引越しによって、今回行った歯医者さんは初めて行くところだった。
「初めて行くところだから、嫌がるかな?」
そんな心配をよそに、1人で診察室に入り、見事に定期検診をこなしてきた息子。
歯科衛生士さんにこんなことを言われた。
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さて、そんな息子は2才9ヶ月の時に発達障害だと診断されている。
ASD、つまり自閉スペクトラム症だ。
コミュニケーションが苦手っていうアレだ。
そういうと、すっごく根暗な人とか、他人に全く興味がなくて自己中な人とか、そういう人を思い浮かべるかもしれない。
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もしくは、ASDと知的障害の併発率が高いことから、一律に知的障害を持っている人だと思われる方もいらっしゃるかもしれない。
確かに、息子は今、知的障害の検査を受けたら、そう診断される気がする。
なぜなら、息子は年齢に比べてお喋りが圧倒的に苦手だ。そして、知的障害の診断は言語発達に大きく左右されるらしい。
だから理解しているかどうかに関わらず、表出言語が少ないとIQが低く出てしまう。
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ちなみに、あのアインシュタインも3才くらいまでは言葉がでず、小学校の入学でさえ危ぶまれたそうだ。
つまりアインシュタインも、3才の頃に知能検査を受けさせていたら、知的障害と出てしまっているかもしれないのが、幼少期に受ける知能検査の実態なのだ。
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まぁ、そんなこんなで、批判を承知で「発達障害」の偏見を集めたようなイメージを羅列すると
と、こんなところだろうか。
悪口の巣窟のようになってしまった・・。
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息子はASDだけど、とても人懐っこい性格だ。
「人」が好きで「甘える」のも大好き。療育事業所の先生に「本当に可愛いお子さんですね。もう、会えるだけで幸せ。」と言われるくらいの人たらしだ。
そして、「歯医者さんが何故必要か?」も理解し、診察台で動かずに「あーの口」や「いーの口」などの指示にも従える。
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母が体調の悪い時なんて、母のおでこに冷たいものを当ててくれたり、お布団を持ってきたり、一生懸命お世話をしてくれる。
そして、お風呂上がりには妹の分まで牛乳を注いだり、体調の悪い母に少しでも頼らずに頑張ろうとしてくれる。
まぁ、牛乳をこぼして結局、母が対処するのだけど(笑)
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さっき羅列した発達障害の偏見のイメージを少しは、払拭できただろうか。
こうして書いていると、息子が「ASDの子」という何か特別な子どもではなく、一般的な子育ての話と同じような感じがする。
ただ、お喋りが苦手なだけ。あと、オムツも外れてないけど笑
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「○○障がい」という診断がつくと、そのレッテルによって嫌煙されることもある。
3才になって引っ越しによって保活をした時、それを痛感した。
途中入園する全員に、これらの質問をされるのであればまだしも、ASDという診断がついているばかりに、このような尋問質問をされたのだ。
(ちなみに、この質問をされた保育園とは違う保育園に入園したけれど、息子は全てを難なくこなしている。)
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発達障害という診断がついていても、その子どもたちの性格は千差万別だし、得意なこと・苦手なことも千差万別である。
『「○○障がい」といるレッテルを貼られている子ども』という目で見るのではなく、
「この子はどんな子なのか?」とそういう目で見て頂きたいな、と思うと同時に、
自分自身も何かよく知らない物事に対して、知らず知らずのうちに偏見や決めつけによって判断していないか、自分を顧みるきっかけにもなった出来事でした。
どうぞよしなに。
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