堪忍袋は何気圧でパンパンになるのか
こんにちは。リケジョです。学ぶ楽しさを伝えたいという気持ちから、日常を短編ストーリーにしてみました。誇張エッセイなのでお気軽に読んでいただけたら嬉しいです。
「ね、どうしたら袋がパンパンになるの?」
電話越しで、中学生の弟の声がする。
いや、袋?パンパンになる原因が知りたいのか?
「???」
はてなが頭に浮かんでいる間に声が聞こえる。
「うあ、めっちゃ冷たい」
「ん?アイスの袋がパンパンなのか。昇華現象じゃないか?」
普通は氷、水、空気って順番で変わっていくけど、食品についた氷がいきなり、空気になると空気の量が増加して、袋がパンパンになる。水分が多いアイスとかが冷凍庫でパンパンなっているのはこういう原理だ。
「いや、半パンでアンパン食べたのが冷たいってだけ」
半パンでアンパン食べてる最中に電話してくるってどんな状況だよ。。と思いながら、質問をする。
「は?アンパンの袋がパンパンってこと?」
「そーじゃなくて、、乾パンの残飯が、、あ、空気薄くなってきた」
乾パンを残飯にするってどんな。。。と思いながら、今日は山登りに言ってくると言っていた話を思いだした。
あーそっか、気圧が低いから袋がパンパンになったってことか。
山に登ると気圧が下がる、つまり外からの圧力が下がる。すると中の空気の圧力は元のままだから、中から押す力が外の力よりも大きくなって膨らむ。
つまり、袋に封入した時点より気圧が下がると膨らむ
「気圧の差じゃないの?」
無視して、弟が続ける。。。
「ちがうよ、袋に入っているのといえば運搬中の乾パンの残飯ぐらい」
「よくそんな、頻繁にパンパン出てくるな。」
袋がパンパンになると言えば、気圧、温度、それか中に反応物があって気体を出すかどれかだ。乾パンって怪しい物質でもないけどな。。
「大丈夫か、乾パンの残飯が入ったパンパンな袋に怪しい物質とか入ってない?」
「僕の袋は何も入ってないよ、パンパンでもない。」
「ん?パンパンじゃないのか?何で電話してきた?課題で忙しいんだ」
「そっか、じゃもうすぐだね、運搬中にフライパンでワンパン、肩パン、」
何言ってんだこいつ。。。と思いつつ、
「おーい、鉄板でたたいたら直談判されて、裁判だぞ」
と返してしまった。
弟はノリノリで「甲板で食べる食パン!」と続けてきた。。。
何をパンパンいってんだか、パンパンがでじゅたると崩壊する。
「おい、俺の堪忍袋もパンパンだぞ!」
電話越しに「お、5mあがったから0.5hPaでパンパンだ!」と声が聞こえた。
「は?」
唐突な気圧の報告にまたもやはてなが浮かぶ。
「じゃ、パンパンになったからきるねー」
と言われ電話が切れた。
「は、パンパンにしたかったのはこの袋かよ」
俺の堪忍袋の緒が切れた。
「戦犯だな、かえってきたらコテンパンにしてやる。」
堪忍袋はなるべく高い所で口を占めて、水分を抜いておくことをおすすめする。
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