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マスクはウイルスに有効なの?①
初めまして。国立科学博物館認定サイエンスコミュニケータ
大学の先生芸人黒ラブ教授です。
世界保健機関(WHO)は2/29に、ウイルスの感染予防に向けたマスクの適切な使い方を公表しました。症状がない人は予防目的でマスクを着用する必要はないとの事でした。
「マスクをしていないからといって、感染の可能性が必ずしも上がるわけではない」と強調。注意点を守ることこそが「最も効果的だ」 これについては間違えではないんだけど、そのままの言葉で受け取ると、少し正しくもないかな・・と思ったので、書きたいと思います。
もちろんマスクの供給が追いつかなく、最前線のところに配給できないので、言った言葉だとは思うのですが、供給が潤沢前提として、そして症状が出てない人がマスクをつける事に関して、書きますね。
一般のマスクはウイルスに対して有効なのか?
実は複雑なので、物理的効果とエビデンス的にはどうなのか
ありのまま、2つに分けてまとめてみましたよ。
まず物理的効果を説明しますね~
ウイルスは小ささと、
一般のマスクの網目?フィルタの大きさとを
比べて言う人いますよね。そんな話から・・
ウイルスのサイズと通常マスクの網目の関係は
ネタにもしているので、リンクしておきますね。
(2分58秒の解説から始まる設定にしました。
2分程度で済みます。)
液体のろ過は、皆さんの想像通り
(大きな網目なら小さなものは通す)なのですが、
空気のろ過は、違う仕組みが働きます。
網目のところに小さな物が吸着するのです。
授業ネタでは分子間力という言葉でまとめてますが電気的な力とか色々あります。空気に浮かぶ粒子の大きさ、気流速度によっても色々ちがうのですがね
ウイルスの数で言えば少し軽減があるのです。
(ただし、感染しないかはまた別の話です。ウイルスの数を減らす効果があるという事をここでは言いたいのです。)
また飛沫の大きさも様々なので、網目より大きな飛沫は、防ぎます。
さらにウイルスに汚染された手だとして、手で口や鼻など触ってしまいがちの癖の人もマスクで守られますね。
そのようにマスクはいくつかウイルスの数自体が減るという点があります。
(二度目ですが(笑)ただし、感染しないかはまた別です。ウイルスの数を減らす効果があるという事をここでは言いたいのです。)
(追記2020.4.4)布マスクはここでは含みません。網目が大きすぎる点があるからです。引き付ける事はできても、それでも網目が大きすぎると予測されます。(これに関する論文はあまり知らないのですが・・)
また布でも一般のマスクでも、洗うと、上記の機能が落ちるので
推奨されていない理由です。
さて次はエビデンス。論文からマスクを見てみましょう(次の記事に続きます)