4月生まれの良いところ
私は4月生まれということで、子供の頃はけっこう得をすることが多かった。3月生まれの同級生とはほぼ1年違うわけだから、成長の度合いが違う。体格差で負ける事はほぼ無かったし、学年で早めに年上になれるというのはどこか誇らしいものがあった。
しかし、社会人にもなると4月生まれって正直微妙である。当然だが同期の中で早めに歳を取ってしまう。若さから一番早く遠ざかるのだ。幼少期に少しばかり早めに成長したツケが回ってきたのだなあと、同期から「オッサン」と言われるたびに思う。私は一浪しているので、現役の3月生まれとは約2歳も違うのだ。そりゃオッサンだよなあと反論できず、しみじみ肯定してしまう自分が少々情けない。
しかし、私が思う4月生まれの良さって
「年齢と学年がほぼ一致すること」
だと思うのだ。例えば、小学6年の時は12歳、高校1年の時は16歳、浪人の時は19歳といった具合に、区切りが付けやすい。これがもし9月生まれとかだったら
えーと、あれは高2の時だから17歳?いや、あれって5月とかだったっけ?じゃあ16歳の時?分かんね!16歳か17歳の時だよもう!!知らん!!!
という具合に非常にややこしい。4月生まれだったら高2の時=17歳の時だ。
だからなんやねんという声が聞こえてきそうだが、その通りである。はい、すみません。
だが、私は思い出話をするときに非常に便利だと思うのだ。昔の出来事なんてその発生月まではなかなか覚えていない。そこに年齢=学年という方程式が即座に立てることが出来れば思い出の整理もつきやすいし、ふとした会話でつっかえる事も少ない。とても小さい事かもしれないが、こういうどうでもよい事に自分なりの良い解釈を当てはめていく。そうすることでオッサンオッサンと言われまくる人生も悪くないよなあと思えてくるのだ。同期からのオッサン攻撃に対抗できる理論としてこれは自己暗示型のアンチエイジングという事にしておこう。うん、それがいい。
もうすぐ27歳になるが、27歳=社会人2年目という揺らがない武器が私にはある。次にオッサン攻撃を仕掛けてきた同期にはこの理論が牙を剥くだろう。